子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作

授業_形式 彫刻

◆内容 粘土工作(2、5年生)
◆道具 筆記用具、ハサミ(各自)、クロッキー帳(マルマン)、紙粘土(ダイソーの重い方)、工作ボンド(ダイソー)、粘土彫塑べら(ステンレス)、針金(ダイソー)、芯材(各自)、原色工作えのぐ(クツワ)、手びねりミニ回転台(パジコ)、台(あるもの)
◆科学 観察や対話

◇参考図書

・『くもんの名画カード 海外編2』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第4刷発行
・『さかさことばの えほん』小野恭靖 作 高部晴市 絵 すずき出版 2009年初版第1刷発行
・『くま!くま!くまだらけ』ルース・クラウス 作 モーリス・センダック 絵 石津ちひろ 訳 徳間書店 2014年4月初版発行
・『紙でつくる・ねんどでつくる どうぶつ ねんど』黒川幹雄 作 ポプラ社 1999年4月第1刷

◇分かったこと 気づき

・基本を学ぶ、アレンジする、対話する、応用してみる。
・様々な体験や経験をしていると思います。
・次回は一年のまとめ授業に入ります。

❖基本学習

1年生

・カード学習は『名画カード海外編2』の1-15をしました。
・カルタ式で、読み手と取り手に分かれて取っていきました。
・絵画カードの、それぞれの画面の印象を簡単に説明して、どのカードかを尋ねます。
・ゴーガン「市場にて」は、「真横向きの女の人たちが、何人かいます。いすに座っています」 
・スーラ「グランド・ジャッド島の日曜日の午後」は「公園と水場があって、女の人と男の人が日向ぼっこをしています」
ゴッホ「糸杉のある道」は「背の高い木が立っています」
・絵葉書のゴッホ「三足の靴」は「靴の絵です」「これおんなじ人の絵?」「そう」
ムンク「叫び」はわからないので、顔の物真似をします。
・一緒にやって、叫びというより「ほっぺ落ちそう!」みたいです。
・ボナール「子供たちの朝食」は「テーブルがあって、子どもたちがご飯を食べています」
クリムト「音楽(1)」は「女の人が竪琴を弾いています。青と金色の絵です」
・ルソー「眠れるジプシー女」は「ライオンと横たわる女の子の絵です」
マティス「赤い大室内」は「赤い絵」
・ルオー「ヴェロニカ」は「おでこに十字架が描いてあります」「(クレー「セネシオ」)これ?」「いいえ」
・「青い布のベールをまとっています」
ピカソアヴィニョンの娘たち」は「女の人が何人かヌードで立って、仮面を付けている人もいます」
・ブラック「水差しとヴァイオリン」は「黒い絵です」
モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」は「四角がたくさんある、明るい色の絵です」
カンディンスキーコンポジション」は「丸、三角、四角、線が出てくる絵です」
・クレー「セネシオ(さわぎく)」は「子どものような顔の、色の明るい絵です」
・モディリアニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」は「女の人と、明るいセーターと、青い壁の絵です」
・カルタはあっというまに終わりました。
・楽しいのか「ババ抜き」もしました。ムンク「叫び」がババになりました。

・カード二つ目は「あいうえお順で始まる絵本を読もう」、今回は「さ」から始まる絵本。
・『さかさことばの えほん』を読んでいきました。参照(※)
・「まさかさかさま
・「うたうたう」では、ギタリストが天井を向いています。絵のポーズを真似しています。
・「くるまはまるく」「よるねこねるよ」「てんぐのぐんて」
・だんだん勉強みたいになってきましたか。
・「るすになにする」「これはだれ?」「ドロボー」「これは?」「おまわりさん」「それで「るすになにする」といっている絵だよ」
・「いかたべたかい」は難しかったかな。
・「さるにもにるさ」は伝わる。
・「このこどこのこ」迷子さんかな。
・「いるかはかるい」「いるかが かるくて ジャンプしてるね」
・「きんにくにんき」なるほど。
・「これが一番有名だよ」「だんすがすんだ」

・色彩は粘土えのぐでしました。

・『知恵の板』をしました。
・「さあさ、三重塔をつくりましょう」「先生 おりがみかして」
・折紙を渡すと、正方形の対角線をフリーハンドで真っ直ぐに切りました。
・ほぼ正確な二等辺三角形ができました。すごいね。
・「これはどこでやってるの」「学校」「こんなふうに上手に三角形に?」「切れるよ」「才能」
・三角形を「家」にしたり「魚」にしたり「キャンディー」「蝶」にしたり繋げました。

・次に『知恵の板』で「正方形」を作ります。
・図形部分の名前を言っていきます。
・「三重塔」をしました。
・「ツリーにみえる」とのことです。

・「電話ごっこ」は粘土用えのぐのパレットが携帯電話に似ているので思い出しました。
・「もしもし アライグマですか」「ちがいます」「ウォンバットですか」「コアラ ハリネズミ」「ちがいます」
・「ワラビー ムササビ エミュー」「ちがいます」
・「先生 パオンマルですか って言って」「?」
・「(ニンニンジャーの)パオンマルなのですか」「そうです」

4年生

・しばしみんなでカルタ取りをしました。
・課題を進めるために、基本学習はお休みしました。

❖今日の課題

1年生

・次は課題の粘土の色つけです。
・先週作ったドラえもんを出し、回転台にのせて、「固まっているよ重いよ。触ってごらん」
・どんと落として取れて、ボンドで接着しました。
・回転台に乗せて色を着けます。
・絵の具は、アクリル絵の具にするか粘土用絵の具か。粘土用にしました。
・モデルの色を確かめます。
・水色の面積が多い。
・色の場所を確認します。
・新聞紙や水を用意します。
・粘土は白いので、上から青で塗っていきます。
・青で塗っていきました。やや強い感じです。
・筆を横に塗る、はわからないから、筆が終わったところが色の境目です。
・「鈴は何色」「きいろ」「首輪は何色」「あか」
・鼻は赤、白い部分も白い絵の具で塗っていきます。
ドラえもんのシッポがないことに気がつきました。
・急遽シッポを丸め、接着して半乾きで赤で塗ります。

・塗りながら次回からの「紙芝居」の説明をします。「絵本とちがうよ」
クロッキー帳を開くと、定規で遊びたくなります。
・色を終えて定規をします。
・ニスは来週です。
・友だちと乗り物のカルタをしておしまいです。

4年生

・課題をしました。
・今日は色着けと、できたらツヤをだすニスをぬります。
・さっそく色を塗る準備をします。
・回転台や台の説明、絵の具の特徴は使っているうちに分かります。粘り気が強い。
・それぞれ参考にする携帯写真や図書を用意します。

・「ネコ」は、色が複雑で決められません。
・写真で観察をします。よく知っているネコでも、じっくり見る。
・「ネコの土台の(地)色を決めたら?一番下の色。面積の多い色」
・「何色かな」「わかれへん」
・「グレーでいいんじゃない。そこに細い筆で毛並みを作って、あとは目の縁どり」など話します。
・「どうやって色つくるん」「ネコの肌色(ペール・オレンジ)ね。たっぷりの白に黒を少し」
・まずは筆で胴体を塗りました。
・「首輪は?」「ない」「家猫だね」

・「クマ(縫いぐるみ風)はどの色にするのかな」
・一回目は「青+赤+黄=茶」の茶色をつくって塗りました。
・絵の具は途中でなくなりました。
・一回目の茶色はやや緑っぽかったですね。
・同じ色がいいと継がずに、二度目は多めに作って、いい感じの焦茶にしました。
・今度は前の上に二度塗りになって、シッカリと塗れています。
・回転台を使うのは二回目で説明がいりません。後ろを塗るときに便利です。
・「顔」「体」を塗って、耳や口の周りの白い部分を残しています。
・丁寧に塗って、だんだんよくなります。
・「耳はどうするの?」「黄色か白」「白」
・手本にはシッポがない。ほんとだ。『どうぶつ ねんど』のクマさんにはシッポがありません。
・あしのうら「白」
・「おうちにベアは?」「クマのぬいぐるみに、クマのリュック」「そうそう昔も流行った」
・雑談です。ドラマの話。ケーキ屋さんはパティシエ。
・そうこうしているうちに「クマ」ができて、目を黒く塗って、鼻も。
・「目の輝きが大事だね」
・「クマ」さんは、目の輝きをいれて完成です。

・「ネコ」は頭です。猫の目の形に困ります。
・目もいろいろあって、丸い目、点、「キティちゃんは点だね」、リアルな目。
スマホのイラストを見て参考にします。
クロッキーに描いてみます。イラストか、点か、楕円か、リアルか。
・描いてみます。ちょっとずれた。まあいい。
・耳の周りの色を見て、なんども確認します。
・肌色のつくり方は「赤+黄+白」。耳の周りの毛の薄いところに塗ります。
・猫のけの向きがわからない。毛のぶつかる場所はどこ?
・思い出したり、写真を見たり、イラストを参考にしたり、豊かな参考の書。
・目の色。「目にするビーズがありますよ」
・絵の具で塗りました。
・焦茶と黒と黄色で毛並みを作りました。
・次回にニスを塗って完成です。

❖today note

One person made a friend's robot.
Another person was pet of cat.
The third member was Teddy bear.
All clay models were on good teams with their.

❖reference

参照(※)

”さかさことば”の面白さ
 ”さかさことば”は”回文”とも呼ばれる日本語のことば遊びです。「トマト」や「しんぶんし」をさかさから読んでも同じ音の連続になることはよく知られています。そういえば面白いことに、「さかさ」という日本語も”さかさ”ことばですね。
 日本人の祖先たちは、古く平安時代から三十一文字の和歌を回文で作ることを試みました。また、五七五の俳句も回文で作ろうとした人たちがいました。三十一文字の回文として有名なものに「長き夜の、十の眠りの、皆目覚め、波乗り船の、音のよきかな」があります。この歌は室町時代に琴に合わせて歌われ、江戸時代になるとめでたい初夢を見るために刷られた宝船の絵にも添えられました。昔は前後どちらから読んでも同じ音が得られる”回文”は、不思議なことばとして、その中に霊力が宿っていると考えられていたのです。そのため、よい初夢が正夢になることを願って回文の刷り物が使われたのです。現代に生きる私たちも、日本語を見つめ直し、そのことばの力を信じたいものです。
小野恭靖

『さかさことばの えほん』より