子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 マトリョーシカ
◆内容 マトリョーシカを作ろう!_2回目(3,4年生)
◆道具 筆記用具、スケッチブック(マルマン)、折紙(100円ショップ)、大きな教育折り紙(京の象)、カッターナイフ(あるもの)、マトリョーシカの白木のキット(大日本美術工芸)、コンパス(各自)、絵の具セット(各自)、面相筆(あるもの)、色鉛筆(サクラ)、工作ニス・工作絵の具(クツワ)

◆科学 色をぬる順番、面積、明度。立体に色を塗る。

◇参考URL
・『暮らしに役立つ実用 折り紙』山口真 著 西東社 2001年10月
・『モルダビア(ソビエト)の民話 なまけんぼう』I・D・ビエル え まつやさやか やく ほるぷ出版 1989年2月
・『香月泰男のおもちゃ箱』香月泰男 作 谷川俊太郎 詩と編 大森忠 撮影 新潮社 平成15年8月発行
・『The book of matryoshka マトリョーシカ大図鑑』写真・文 沼田元氣 二見書房 2010年10月初版第1刷
・YouYube
木地師こけしの絵付け、モルダビアの地図

◇写真 ブーツ、マトリョーシカ

◇備考
・工作用の絵の具は古くなると固まりやすいが、固まっていなければ水溶性なのでまた溶かして使うことが出来ます。

◇分かったこと 気づき
・パソコンを長く使ったのは調べたいことがあったようです。

❖基本学習
・絵画カードは、写真集、絵本を読みました。
・前回のおもちゃの流れで、香月泰男の写真集を見ました。画家のアトリエが子どもにも伝わります。
・『モルダビア(ソビエト)の民話 なまけんぼう』はやや教訓的ですが絵がきれいでした。参照(1)
・文の最後は次の言葉で締めくくられます。「さくらんぼうが、口のなかにおちるのをまっているものは、ろくなめにあわない」。諺の「株を守る」のようですね。
・「なまけんぼう」がオオカミに食べられてしまうのは迫力があります。お手伝いをしなくてはと届くのでしょうか。
・ネットで民話の伝わるというモルダビアを探しました。
黒海をはさんで、ソチオリンピックの開かれる場所に近いですね。
YouTubeで木を削る職人技の木地師こけしの絵付けをみました。轆轤が回転して絵付けは楽しそうです。
・折り紙でクリスマスブーツを作りました。
・小さい折り紙で試作します。
・長方形で作るために折紙の六分の一を切る、をします。
・折り紙の一辺の半分に印をつけて目分量で三等分します。
・カッターで六分の一を切ります。
・その長方形の折り紙からブーツを作ります。
・最後の靴底が難しいのですが、向きを同じくして理解してもらいました。
・頂点と角を結んで靴底の細い三角形を作るのが難しいです。
・次は大きな折紙でつくりました。お土産です。
・ブーツのつま先がシャープなので加工の余地がありそうです。
・色彩は省略しました。

・待ち時間に香月泰男のおもちゃの本を見てもらいました。
・カビのなまけんぼうの絵本を読みます。出だしは「えー」と気持ちが引いています。
・読んだ後に、ネットの地図機能でモルダビアを出します。
・位置が分からないので縮小してロシア全体を出します。
・ヨーロッパも日本も出てきます。
・そのまま日本に合わせます。そこからが大変。
・クローズアップして東北地方、東海地方、三重県、近畿、尼崎市を出して、ぽいと人物出して歩き出します。
・表情は「知っている!」という感じ。人物は散歩を続けます。
・自分の学校を見つけて感動しています。
・楽しんでいますね。「あとはお家でやってみようね」というと「まってくださいね」。
・「自宅をさがしているのかな?これは今現在の場所ではないから、無理かもね。」
・しかしとうとう国道、県道、と続いて家を見つけ出しました。
・モルダビアから自宅までよくつながりましたね!
・折り紙でクリスマス・ブーツつをつくります。やや難しいですがちゃんとできます。
・ハサミを使わずカッターで二つ折りの紙を切ってみました。綺麗に切れましたね。
・やはり六分の一と底が難しです。ポイントはきちきちと折ることですね。
・一回でほぼ覚えられますね!
・大きいブーツも作って並べました。うーん三角。
・色は省略しました。

❖今日の課題
・さて課題です。
・猫のマトリョーシカの続きをします。
・袖の後ろの背中の色を塗ります。色が違うので聞くと別の色でいいとのこと。流行の袖の切り替えデザイン。
・細い筆を持参して準備万端です。
・前ボタンを描いてブラウスを塗るので苦労して、広い面積を先に塗ってから柄を入れるように言います。
・広い面積から細かい柄を塗る、明るい色から暗い色をぬる。
・スカートになるサラファンを描きます。スカーフのプラトーク。
・仕上がって、工作ニスをぬります。時間が迫ってお手伝い。てかりがでますね!
・一番大きいマトリョーシカのペンギンの下描きをします。
・色が黒なので目は大きめにとります。
・顔や嘴、手を描いて、黒を塗ります。
・白木に黒を塗るのは楽しいですね。
・髪型として楽しんでいます。

・課題にはいります
・着物の袷の説明をします。本の通り真似したけれど、逆になっていました。
・「え?」よく分からないのでスモッグの袷で説明します。「なるほど!」
・赤で口、リボンを描きます。
・着物の帯の柄は金色と銀で描きます。豪華な文様入りの帯になりました!
・髪の毛を描きます。髪型を楽しんでいます。
・前髪と横を描いて、ぐるりと塗っていきます。一周して細部を面相筆で仕上げます。
・更に細い筆で目を描きます。クロッキー帳で練習して本番です。真剣ですね。
・なんとかにじまず目になります。
・まつ毛と後で白のキラキラを入れました。
・着物の柄を描いていきます。丁寧で上手でした。
・二体目はさらに小さいの(四番目)にしました。
・そこにコンパスで顔を描けますね!
・リボン、襟、帯は細長い画用紙を定規にして、花柄と水玉。
・できたものにニスを塗ります。
・タップリ塗っているので分厚い、伸ばしていきます。
・乾燥させます。
・続きはまた次回!

❖today note
They put varnish on Matryoshka dolls.
Become to change more lovely!

❖reference

参照(1)
絵本は三冊用意しました。

・『なまけもののくまさん』1989年4月

クマの夫婦がおたがい家事を押し付け合ってなまけています。さいごには部屋が汚れて先に起きた方が片つけをするとなり起きるのもおっくうになります。そこへアライグマらしきラクーンという友人が訪ねてきて留守らしいので書置きをしようと家に上がるとあまりの台所の汚さに掃除をはじめます。物音に驚いた二人は起き出して、お互いの退屈を告白し、笑って仲直りをするというものです。

・二冊目、
『モルダビア(ソビエト)の民話 なまけんぼう』1989年2月
こちらの絵本の方はもっと教訓的になりますが、絵が良かったです。
だいたいのあらすじ。

むかしあるところに、なまけんぼうがいました。口を開けているとサクランボが落ちてきて誰かが噛んでくれないかと考えています。
それで全身にカビが生えています。
なまけんぼうは考えます。
「やさしいまほうつかいのところへいって、ちがうくらしができるようにたのんでくることにするか。もう、はたらかなくてもいいようにしてもらおう。まいにちがやすみの日で、はたらくのは、
けっこんしきの日だけにしてもらうことにしよう」

やさしいまほうつかいのいるところへ向かう途中、やせっぽちで毛のないオオカミや、葉が枯れて黄色くなったブドウや、のどに宝石が詰まった魚に会います。
オオカミやブドウや魚たちは魔法使いの所へ行くんなら、どうしたら毛が生えるか、新しい葉がでてくるか、のどの腫れがとれるか聞いてきてくれと頼みます。

林の空き地に出ると、白い服を着てあたまに花の冠をつけた美しいむすめがいます。やさしいまほうつかいでした。
オオカミやブドウの木や魚の悩みを話します。
それぞれに、
オオカミには「どうにもしかたのない、なまけもののしんぞうをたべれば、毛がはえてきます」、
ブドウの木には「木のしたにうまっている金貨の入ったつぼをほりだしなさい」、
魚には「のどを切って宝石を取出しなさい」と教えてくれました。

そして「もうお帰りなさい」といわれました。
なまけんぼうはどうしてかと尋ねると
「来たときの道をひきかえせば途中でしあわせがまっています。頭をつかえばし、あわせになれるし、それができなければ、しかたありませんね」と言われます。

なまけんぼうは来た道をひきかえしていきました。
途中でで魚に会って言われたことを伝えましたが、魚にのどをきって宝石をとりだしてくださいとたのまれても 
「いやだね。かえり道で、しあわせが、おいらをまっているんだから、かえらなくちゃ。おまえさんのほうせきをもらわなくても、かねもちになれるんだ。」
といってきいてやりませんでした。なまけぐせは、なかなかなおらないものです。

ブドウの木にも会いました。しかし金貨の壺をほりだしてやることはありませんでした。
オオカミにも会いました。
オオカミにも教えてやりました。さらにブドウの木や魚の話もしてやります。
オオカミは思いました。
「なまけぐせがつくと、頭も、やっぱりはたらかなくなるんだなあ」
「おまえさんみたいな、どうにもしかたのないなまけものは、みたことがないねえ」といって、とうとうなまけんぼうにとびかかって、ぱくり、と食べてしまいました。
このときからこんな言い伝えができたそうです。
さくらんぼうが、口のなかにおちるのをまっているものは、ろくなめにあわない」

・それで三冊目は
『ロシアの民話 なまけもののエメーリャ』2011年
長編なのでまたの機会に。
な行の絵本は「なまけもの三部作」のようでした。