子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

子ども美術教室 毎週火曜日、土曜日11:30〜・15:00〜、大人美術教室 木、金曜日

授業_形式 コンクールに出す絵

◆内容 コンクールに出品する絵の下描き(4年生)

◆道具
・基本道具:筆記用具(鉛筆、消しゴム)、スケッチブック・クロッキー帳(マルマン)、水彩絵具セット(各自)、マーカー(COPIC sketch、ほか)、色鉛筆(あるもの)、定規(三角、30㎝、50㎝、75㎝、雲形、分度器)、スピログラフ/DesignRuler(あるもの)、サラサクリップ0.5(ゼブラ)、折紙(トーヨー、ダイソー)、両面テープ(あるもの)、50COLORS 50色色画用紙(オキナ株式会社)、デコトップス(ぼりゅうむわんプロダクツ)
・課題:スケッチブック(マルマン)、鉛筆(持参)、色鉛筆(あるもの)

◆科学 理科、美術(光と音、混色)

◇参考図書、URL

・『くもんの 名画カード 海外編1』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第5刷発行
・『子どものうちから知っておきたい 西洋美術を築いた画家20人の生涯』チャーリー・エアーズ 著 木島俊介 日本語版監修 伊藤巳令 ランダムハウス講談社 2009年2月第1刷発行

◇分かったこと 気づき

・色彩勉強はセロファンを使いました。
・混色も、灯りがたりずに暗いです。
セロファンを重ねるとどんな色になるのか表にしました。
エル・グレコ「オルガス伯爵の埋葬」を見ました。
・ケルビムは日本では馴染みが薄く昆虫みたい。妖精だよ。
・夏に予定している昆虫館の話まで伸びて、カブトムシと蝶々は男女どちらのイメージかに及びました。
・課題は「コンクールの絵の準備」です。
・写真を見ながら、いろいろなエピソードを聞かせてくれました。

◇備考

・時に取り入れている公園遊びは、感覚の体験と経験を広げるために行っています。
・たとえば、昆虫学の保護色にたいする解釈と、美術の側の受容の仕方。※参照
・いずれの身体器官の広がりも、生徒さんの体調や個性によって変化します。

❖基本学習

4年生

・暑い日でした。
・公園は中止して、ズンズンとポケモンを進行させていきます。
・用水の沿道を通って前のおさらいです。
・「この川の藻は水草だよね」「うん」
・なにやら珍しいポケモンを見つけたようです。
・力説されても画面は小さく炎天下では見えない。

・教室につきます。
・手洗いとうがい、カキ氷の準備。
・今回は氷の円柱を用意しました。
・機械で回転をつづけ、だんだん氷の音が変化し、空回りしてるのがわかります。
・金属の爪が氷を削り、何重かの円を作っていました。
・裏返してまた削ります。

・本日のやることの説明。
・色彩勉強から。
セロファンを使いました。
・灯りがたりずに重ねると暗いです。
・白い蛍光灯を見てみます。
・ただ見て楽しんでもいいのですが、表にしました。

・名画の学習です。
・前回のティツィアーノのおさらいです。
・今回は「エル・グレコ」。
・「エル・グリコ」
・「おもしろいこと言うね」
・磁石遊び「デコトップス」をしながら聞いています。
・「オルガス伯爵の埋葬」を見ます。
・「伯爵って?」
・「昔の人の階層」
・絵の最前列の少年はグレコの息子ホルヘ・マヌエルです。
・公文の名画カードと比較してみます。色が少し違う。
・キリストやマリアや天使が出てきます。
・「エル・グレコ展」の図録もみて、頭部と羽根だけのケルビムを見ます。
・「日本では馴染みが薄く昆虫みたいだね」
・「妖精だよ」
・夏に予定している昆虫館の話をします。
・カブトムシと蝶々では、男の子向きと女の子向きがあるようです。

❖今日の課題

4年生

・課題は「コンクールの絵の準備」です。
・数枚の写真を参考に持ってきてくれました。
・写真を見ながら、いろいろなエピソードを聞かせてくれました。
・イメージが広がって形になるといいですね!

❖today note

We learned about El Greco of the painter.
The burial of the Count of Orgaz.

He asked me 'What is the count?'
'It is rank of noble. He went to heaven.
The painter's deformed pictures were very popular.'

And lapping cellophane for color.

❖reference

※参照

たとえば、動物の擬態を考察したロジェ・カイヨワ。昆虫は己の背景backgroundの写しとなる。蛾の羽はひからびた葉を模倣する。毛虫の軀はたわんだ小枝と見分けがつかない。カマキリはエメラルド色の鋭い葉先そっくりになっている。昆虫学ではこれを保護色と呼ぶ。餌食は、追手に応戦した後、隠れてしまう。昆虫が地に浮かび上がる図fingure against ground から地にまぎれた地ground on ground に変化するのは、追手をまんまと出し抜いて無傷でいるようにするためだ。
 カイヨワはこの説に同意しない。動物のカムフラージは動物の生命を救いはしない、とカイヨワはいう。カムフラージュは視覚領域の出来事だが、動物の捕獲は匂いを媒介にして行われるからだ。擬態は適応行動ではない。そうではなく、それは「空間」の呼びかけに対する特異に心理的な応答なのだ。内側と外側の境界、即ち、図と地の境界の維持の失敗なのだ。それは、自己の全体の輪郭を、自己保持をゆるめることであり、ドゥニ・オリエのいうように「主観性の縮小」の一例だ。自身の環境に乗り移られるように、身体は崩壊し、溶解し、周囲の空間の写しを作り出す。写しを作り出すのはまさにこの乗り移りなのであり、それは実際図を消すことなのである。地の上の地。

ロザリンド・クラウス『視覚的無意識』4 Double.写し/分身 より