子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

5月生徒募集♪ 毎週火曜日、土曜日11:30〜14:30〜(応相談)

授業_形式 物語絵

◆内容 物語絵(北欧神話)(3、6年生)

◆道具

・基本道具:筆記用具(鉛筆、消しゴム)、スケッチブック・クロッキー帳(マルマン)
・運筆・形態:ドミノ倒しゲーム(あるもの)、ロール紙(イケア)、動物ゲーム(あるもの)
・課題:手製カンバス(段ボール、布、ボンド)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト、マースブラック、アクラレッド、アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、カドミウムレッドミディアムヒュー、イエローミディアムアゾ、プライマリーイエロー、カドミウムイエローディープヒュー、コバルトブルー、コバルトブルーヒュー、ライトグリーン/パーマネント、フタロシアニンググリーン、バーントシェンナ))、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)、ペインティングナイフ

◆科学 理科(昆虫と恐竜)、美術(アクリル絵具で細い線を描くにはどうすればいいのか、神話と真実について)

◇参考図書、URL

・『はじめての北欧神話』菱木晃子 文 ナカムラジン 絵 徳間書店 2014年3月初版発行
・『バイキングと北欧神話武田龍夫 著 明石書店 2005年12月初版第1刷発行

・ウィキ 昆虫
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%86%E8%99%AB
・ウィキ ティラノサウルス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9
・ウィキ ユグドラシル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AB

◇分かったこと 気づき

・展覧会のために、作ってきたフィギアをケースに入れました。
・一緒のケースで、昆虫同士、恐竜と昆虫、それぞれ闘わせたいと希望してます。
・さてそれは可能なのか。
・ドミノ倒しの下敷きにしている白い紙を地図に見立てて描き込んでいます。
・地図の「小学校」はとくに彩豊かで、友達の個性がでているようでした。
・パレットを持ってみました。
・パレットと画面が近くなったので、カンヴァス画面の上で絵具を混ぜています。画面はパレットか。
・混濁してきたので、点々と絵具を置いていきます。

・絵具セットを出して「細い筆がない」と。
・アクリル絵具はボタッとするからね。
・筆先をつまんで平たくして細く描ける筆にします。
・神話と真実性について話しました。

❖基本学習

3年生

・公園で水遊びとタイヤブランコをしました。
・友達に「これから絵を描きに行くよ」というと「描いたよ」と言います。
・見るとタイヤブランコの真下に靴で円と螺旋を描いていました。
・生徒さんは教室に入ってからタイヤブランコの絵を描いてくれました。
・タイヤに向かって三本の矢が飛んでいるようでした。
・木を見るように促しました。
・黄緑色の若々しい葉っぱがたくさんしげったクスノキ
・もう一つは緑の濃い高木樹。
・名残惜しいですが教室に向かいます。

・手洗いとうがい。
・再び玩具のオルゴールをどうするか迷っています。
・ゼンマイのねじをはずしました。解体する気まんまんですね。
・展覧会のためのフィギアケースを用意していただきました。
・中に恐竜とカブトムシとクワガタムシを入れてみます。
・全部一緒だときつそうです。
・ケースをもう一つ出して、二つに分けます。
・一緒のケースで、昆虫同士、恐竜と昆虫、それぞれ闘わせたいと希望してます。
地質時代区分が違うからそれはできないよ。
ティラノサウルス中生代白亜紀末期のもの。
・昆虫は現在の形に進化したもの。
・昆虫は生き延びている。ではいつ出現したのか。
クワガタムシとカブトムシは、カブトムシ亜目コガネムシ上科で一緒らしい。
・なんだか 闘えそうですね。
・しかし大きさが違いすぎるし、役割が違う。
・ケースに入れて余所行きになりました。

・今日は課題優先にして、「ドミノ」や「動物パズル」は木の絵を描いてからにしましょう。
・宇宙樹の「はじまり」と最後のシーンを読んでいきます。
・「動物パズル」をだしてやっています。
・ひっくり返しては組み立てています。
・わかりました、タイムを測りましょう。

・課題の終了後、白い紙の上でドミノゲームをしました。
・紙には地図めいたものを描くのが楽しいらしく、お店、道路、学校、病院、公園を描いて、それぞれに人に見立てた駒を置いていました。
・地図の「小学校」はとくに彩豊かで、友達の個性がでているようでした。

6年生

・教室に入って手洗いとうがいをします。
・しばし雑談筆談。

・以前に作った「オカリナ」をフィギアケースに入れてみます。
・オカリナの紐の位置を決めかねていましたが、結ぶことにしました。
・いい感じです。

・今日やることを話します。

❖今日の課題

3年生

・課題にはいります。
・どんな絵を描くのか、再度「はじまり」と「最後」のシーンの「宇宙樹」を読んでいきます。
・公園で撮った木の写真を見ます。
・二本の木、どっちがいいかな。
・参考に「ユグドラシルイグドラシル)」、「天空のラピュタ」を見ます。
・「天空の城ラピュタ」は、飛行石をもつラピュタ王族の末裔という女の子と鉱山で働く少年と、やはりラピュタ王の末裔の悪意の人物と、ゆかいな海賊ドーラたち、珍しい石とともに天空に浮かぶお城のはなしだね。
・難しいかな、うんうんと聞いています。
・物語の終わりには、城を抱えた巨木が浮遊しています。

・『はじめての北欧神話』には次のようにあります。

やがて世界の中心には、大きな木が一本、そびえるようになりました。大きな木をささえる、ふとく長い三本の根っこは、それぞれ、大地の高いところにある<神の国>、海のむこうにある<巨人の国>、世界ができるまえからあった北の<氷の国>の、いずみのそとへとのびていました。
空の高みに大きくえだをひろげるこの木は、<宇宙樹>とよばれるようになりました。

・ウィキの「ユグドラシルイグドラシル)」には、宇宙樹には巨龍(蛇ニーズヘッグ)がいて根っこをがかじり、リスが「神の国」「人間の世界」「巨人の国」を行き来し、樹皮を食べるシカや山羊がいて、木の上に鷲がとまっているとあります。※参照1
・『バイキングと北欧神話』(武田龍夫 著)にはやや詳しい記述があります。※参照2

・大地のミドガルドにはまだ人間がおらず、『はじめての北欧神話』では、オージン、ビーリ、ベーが、二本のトネリコとニレの木から男と女をつくったとあります。
・『バイキングと北欧神話』ではオーディンとホニールとロキが人間をつくったとあります。

ドガルドには花咲き大地には麗しく緑が滴っていた。しかしそれでもこの楽しい国を喜ぶ人間はいなかった。そこである日オーディンが明るさを司る神ホニールと、その弟で火を統べる神ロキとともに海辺を歩いていたとき、彼らは真っ直ぐに伸びていいる二本の大樹を眺めた。オーディンはこれに手を触れて精神と人の生を与えた。彼らはホニールから感覚と運動をさずかり、ロキは温かさと、血管の中を流れる血を与えた。こうしてアスクとエムブラつまり最初の男と女が創造され、彼らから他の大勢の男女が生まれていったのである。

・そして、『はじめての北欧神話』の最後の<よみがえる大地>では、宇宙樹は枯れることなく、イブとイブスラシルは葉っぱを広げた宇宙樹のしずくをなめて生き延びたとあります。
・大地が再生する場面では、のびのびと線を引くことが生命だとしました。

・さて描いていきましょう。
・広い葉っぱがいいのか、背の高い木がいいのか決めます。
・空とレモン色のような大きな太陽のカンヴァスを出して、描く準備をします。
・まずは見えている木の部分も、根っこも描くことを確認します。
・画面の中心に幹を描きます。
・幹の色は茶色バーントシェンナとマースブラック。
・木の幹、樹皮、枝、枝分かれの線を引きます。
・パレットで絵具を混ぜ、画面で絵具を広げ、楽しくなってきました。
・今度は葉っぱです。
・黄緑と緑をつかって、葉っぱの色をぬっていきます。
・葉は枝の先から描いて、パレットで色を混ぜ、絵具を筆で運んでいます。
・パレットを持ってみよう。
・パレットが近くなったので、カンヴァスの上で混ぜています。
・混濁してきたので、次は点々と置いていきます。
・黄色と紫を出します。
・「なんで紫?」「いろんな色があると木らしくなるよ」
・「紫が鳥のようだね」「先生、鳥なんかいないよ」「鳥はいるね」「ほんとだ。紫の鳥にする」
・だんだんボリュームが出てきました。
・お片付けして次の生徒さんに任せましょう。

6年生

・課題に入ります。

・今日は、「宇宙樹」のリレーで、続きの根っこを描きます。
・「宇宙樹」のイメージは、ゲームの中の宇宙樹、ウィキの生命の木を見てみます。
・「ユグドラシルと、そこに棲みつく様々な生き物達」、リス、樹皮を食べるシカ、鷲、蛇のニーズヘッグなどを見ます。
・絵によって、蛇の描かれ方が全く違うのが分かります。
・太陽の娘が世界を照らしはじめ、光があふれ、その中で宇宙樹が太い根っこで力強く水を吸いあげ、生き生きを葉をしげらせ広げている、そんな木の絵を描いてもらいたい。
・まずは物語を読むので、的確なところをつかんでもらいたい。
・『バイキングと北欧神話』(武田龍夫 著)を読んでいきます。

・フレイアとトールはまだ完成していない。
・じゃあそっちも完成させよう。
・絵具をセットして、「細い筆がない」と。
・アクリル絵具はボタッとするからね。

・本を読んでいくと、気になっていることを知らせてくれます。
・神話と真実性について触れます。
・「そうね神話だからね。でもチュールのチューズデー(Tuesday,Tiu's day)、オージンのウェンズデー(Wednesday,Woden's day)、トールのサーズディ(Thursday,Thor's day)、フレイやフレイアあるいはオージンの妻フリッグのフライデー(Friday,Frigg's day)という、外国の北欧や英語の中に名前が残ってるのはすごくない?」
・「名前だけ」
唯名論や記号、作品と名前、作品と展示の関係にも繋がる問題の、端緒です。
小林秀雄本居宣長古事記の話に触れました。
・ただ、文字もなく言い伝えにたよって伝承されてきた物語があり、後の世にそれを集める人、文字化する人物や機会があって、私たちはその物語に触れ、豊かな世界を知ることができることは事実です。
・そのとても古い物語を背景にした人たちと話す機会があったら、思い浮かべてくださいね。
・神話が本当のことであるかどうかは、いまは問題としないことにしましょう。

・フレイアを何度が描き直しました。
・男性が変装しているので決めかねるのかしら。
・線の太さの問題は、筆をつまんで細くしたらいい。
・筆先を細くして、向きを変えました。
・薄いピンクをつくって、描きいれました。
・鉛筆の輪郭線が気になり、ぎりぎりまでなくしました。
・色がはみ出した部分も修正。
・「花よめになったトール」が完成です。

・次は「宇宙樹」。
・背景は次のようにあります。

大地はみずみずしい緑におおわれ、空には鳥がまい、はたけにはムギがみのっていました。

・力強い根っこを描きましょう。
・「根は、先が見えないくらい深い」と太く太くしています。
・地下に深く伸びても、ある程度までで、後は根っこは横に伸びるよね。
・参考のラピュタは、引っこ抜いたあとのイメージだから、根がしたにある。
・下に横に根が伸びて、地平線はどうするのか。
・絵を離して見てみます。
・やっぱり描こうか。
・背景には世界観が出る。モナリザもそう。
・真横に線ができて、この木はこれから飛ぼうとしているのか、浮き上がる直前を描いているみたいだね。
・不思議な絵になった。
・底には青で水を描いて、完成です!
・「イネは?」「ムギね?また次々回にしようか」

❖today note

He rode on a tire swing.
Later he was drawing the image paint on the paper.
The three line grew toward the tire.
Another boy was drawing the spiral on the ground.

And we thought about the truth of myth.

❖reference


※参照1(ウィキより)(脚注略)

特徴
三つの根が幹を支えている。『グリームニルの言葉』第31節によると、それぞれの下にヘルヘイム、霜の巨人、人間が住んでいる。また『ギュルヴィたぶらかし』での説明では、根はアースガルズ、霜の巨人の住む世界、ニヴルヘイムの上へと通じている。 アースガルズに向かう根のすぐ下には神聖なウルズの泉があり、霜の巨人の元へ向かう根のすぐ下にはミーミルの泉がある。
この木に棲む栗鼠のラタトスクが各々の世界間に情報を伝えるメッセンジャーとなっている。 木の頂きには一羽の鷲(フレースヴェルグとされる)が留まっており、その眼の間にヴェズルフェルニルと呼ばれる鷹が止まっているという。
ユグドラシルの根は、蛇のニーズヘッグによって齧られている。また、ダーインとドヴァリン、ドゥネイルとドゥラスロールという四頭の牡鹿がユグドラシルの樹皮を食料としている。また、『グリームニルの言葉』第25節によると、山羊のヘイズルーンがレーラズという樹木の葉を食料にしているとされるが、レーラズがユグドラシルと同じ樹木かははっきりしていない。


※参照2(『バイキングと北欧神話』(武田龍夫 著)より)

大地の上の広い高原には神々の住むアスガルドがあった。そこには輝く城や宮殿があった。アスガルドと大地のミドガルドの間にはビーフロストと呼ばれる虹がかかっていて、この道を神々が行き来するのだった。さてオーディンの意思によってイグドラシルという巨大なとねりこの巨木ができた。その上の枝は彼の宮殿にさしかけられていた。この巨木は三本の根をもっていた、一つはミドガルド、一つはニフルヘイム、一つはアスガルドに届いていた。それぞれの根元には泉が湧き出していて、ミドガルドのものはミミールの泉と呼ばれ、巨人ミミールに守られている。ここには知識と思慮が貯えられているのである。暗いニフルヘイムの泉はベルゲルミール(巨人名)といって、この泉の傍らには巨龍が住んでいて、夜となく昼となく巨木の根を噛んでこれを倒そうとしているのだった。

またアスガルドにある根元を流れているのはウルドの泉と呼ばれ、二匹の聖なる白鳥が泳いでいる。この泉はノルンという三人の、過去、現在、未来を知る姉妹によって番をされており、彼女たちは毎日泉から澄んだ水をイグドラシルの宇宙樹の根元に注いでいるのである。またオーディンの宮殿を覆うイグドラシルの頂上には巨大な鷲が巣をつくっていて、枝と梢の間には四匹の鹿と山羊のヘードルンが渡り歩いていて、彼らは神々に密酒を差し上げるのだった。そして二匹のリスが走り回ってベルゲルミールのそばに住む巨龍と大鷲の間を彼らの憎悪を駆り立てる言葉を運んでいた。