子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

5月生徒募集♪ 毎週火曜日、土曜日11:30〜14:30〜(応相談)

授業_形式 物語絵

◆内容 物語絵(北欧神話)(3、6年生)

◆道具

・基本道具:筆記用具(鉛筆、消しゴム)、スケッチブック・クロッキー帳(マルマン)
・運筆・形態:スピログラフ/DesignRuler(あるもの)、サラサクリップ0.5(ゼブラ)、マーカー(COPIC sketch)、模様ローラー(あるもの)、スタンプ台(あるもの)
・課題:アイロン、段ボール(あるもの)、布(あるもの)、裁ちばさみ(あるもの)、ボンド(ダイソー)、カッターナイフ(あるもの)、スチール定規(あるもの)、カッティングマット(あるもの)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト、マースブラック、アクラレッド、アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、カドミウムレッドミディアムヒュー、イエローミディアムアゾ、プライマリーイエロー、カドミウムイエローディープヒュー、コバルトブルー、コバルトブルーヒュー、ライトグリーン/パーマネント、フタロシアニンググリーン))、アムステルダムクリッカー(ディープゴールド(ターレス ジャパン))、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)、ペインティングナイフ

◆科学 理科(太陽、長方形で一番長い線、対角線、正方形)、美術(太陽を描くとは)

◇参考図書

・『はじめての北欧神話』菱木晃子 文 ナカムラジン 絵 徳間書店 2014年3月初版発行
・『NHK放送台本 おはなしの森 せかいの神話1』文 花岡大学 絵 小西恒光 同朋舎 1988年4月初版発行
・『日本の文様 江戸千代紙文様』小林一夫 著 日本ヴォーグ社 1997年2月
・『THE PRINTED SQUARE Vintage Handkerchief Patterns for Fashion and Design』Nickey Albrechtsen

◇分かったこと 気づき

・新しい玩具のオルゴールを見つけ、さわったり、押したり、一回ねじったり。数回ねじを回して、音をだします。
・ムカデは手動、オルゴールはゼンマイ、他のものは何で動くんだろう。
・神話の争いの話を読んでいると、ドミノの駒を3つのグループに分け、それぞれに意味づけしています。
・三角定規をつかって、正方形を描く工夫をします。
・紙を選ばないと破れます。
・精巧につくっているので、一つ気になると、どんどん気になります。
・「よみがえる大地」では太陽と宇宙樹を描きますが、太陽と空の関係について考えました。

❖基本学習

2年生

・公園であそび、別の道から教室に向かいます。
・教室にはいって、手洗いとうがいをします。

・新しい玩具のオルゴールを見つけ、どうするか迷っています。(多分ゼンマイ仕掛けだが音がしない。独特の音がすると記憶しているが)
・さわったり、押したり、一回ねじったり。
・数回ねじを回して、音をだします。
・優しい音でとても気に入ったらしい。
・手動で動くムカデの玩具を出します。
・「ムカデは手動、オルゴールはゼンマイでエネルギーをためて放してもしばらく動く。では他のものは何で動いていますか」

・今日やることを書きだし説明します。
・神話の最後の段だからいそごう。
・ドミノもします。
・前回の、白い紙に線を引いてお店を描いて、人に見立てるのが気に入っています。
・まずは道路。道路は二本線で表そう。
・一本線を引いて、並行して線を描きいれる。
・一本線はそのまま別の目的に行ってしまった。
・目的地はカレー屋さん、うどん屋さん、カレーうどん屋さん。四角に三角の屋根。
・そして電車の線路。
・ほかの店舗も描きいれていきます。
・小学校、本屋さんもいるね。
・コンビニ、花屋さん、お寿司屋さん、料理屋さん。小料理やさん?
・ドミノの駒をそれぞれに並べ、行列は短くなります。
・ドミノを5枚づつならべて、「5、10、15、20‥‥」と便利な数え方。

・課題に入っていきます。
・「今日は『はじめての北欧神話』の滅びと再生だからしっかり聞いてくださいね」

5年生

・教室に入って手洗いとうがいをします。
・しばし雑談筆談です。
・やることの説明、今週と来週で神話の最後を仕上げます。
バルドルの光と生命の木、宇宙樹をかきます。

・カードとしては『はじめての北欧神話』の三話をよみます。
・運筆から、段ボールカンヴァスの絵に入ります。

・最初は運筆。
・ただの運筆から、デザインへ。
・様々な定規を出します。
・『日本の文様 江戸千代紙文様』と『THE PRINTED SQUARE Vintage Handkerchief Patterns』をみてイメージを膨らませます。
・「日本の文様「青海波」は色がつくとこんなにきれいだよ」
・「これも水玉に見えるけど、実は波なんだよ」
・「歌舞伎の隈取も面白いね」
・文様「天象地文様」の「青海波」「鮫青海波」「笹青海波」をみます。
クロッキー帳に正方形を描きます。
・三角定規を組み合わせて平行にずらして、二等辺三角形で正方形をつくりました。
・直角二等辺三角形を返してもいいね。
・スクエアにデザインルーラーで模様をかいて組み合わせ、コピックで塗ります。
・対角線上にも模様。
・周りはレースのようにしたい。
・ハンカチ見本でもさがして、植物模様に覆われた優しいデザインです。
・銀色のスタンプ台にローラーでコロコロ、定規にあてて転がす練習。
・中心にも難しい模様を描きますが、紙が薄すぎました。
・気を取り直して裏からテープを張りました。

❖今日の課題

2年生

・課題にはいります。
・今日は『はじめての北欧神話』の滅びと再生です。
・「13 バルドルの死」で、ようやく『せかいの神話1』(文 花岡大学)「ロキのわるだくみ」について、思い当たるようになりました。

・要約。
・美しい光の神「バルドル」は自分が死ぬという不吉な夢を見ます。
・それをきいた父親のオージンはたいそう心配になります。
・母親のフリッグは、世界中をくまなく回りあらゆるものに「バルドルをけっしてきずつけない」と誓いをたてさせました。
・ただ一つ、ヤドリギには誓いを立てさせませんでした。
・あまりにも若く、やわらかかったからです。
・母親のフリッグが<神の国>にもどり世界中のものに約束させたというので、神々は確かめてみることにしました。
・神々はバルドルに向かって石や岩や先のとがった矢を投げつけました。
・本当にバルドルはかすり傷さえおわなかったのです。
・ところがひねくれ者のロキは、バルドルが神様のなかで一番美しく、さらに不死身となったから、面白くありません。
・それでヤドリキが誓いを立てていないことを知ると、その木で鋭い矢をつくりました。
・そしてバルドルの弟の目の見えないホズにむかって、バルドルに矢を投げてみるよう誘いました。
ホズは石も矢もないと断ると、ロキはホズの手に矢を持たせ、「さあ、おまえも、おなじようにやってみるがいい」とバルドルの前に立たせました。
ホズは力いっぱいにヤドリギの矢を投げました。
・その矢はまっすぐにバルドルの胸に刺さりました。
・そしてあっけなくバルドルは息絶えてしまいました。
・嘆き悲しんだオージンとフリッグは、<死の国>のあるじヘルにあらゆる宝物をやってでもバルドルを取り戻すようにと使いをだしました。
・使いのヘルモーズはヘルのところに着くと、フリッグのことづけを伝えました。
・ヘルは、言いました。

世界じゅうすべてのものが、バルドルの死をかなしんで泣くのであれば、バルドルを<神の国>へ帰してやろう。だが、もし、だれかひとりでも泣かないものがいたら、バルドルは、このやみの世界にとどまることになる

・それを聞いたオージンは世界じゅうに悲しんで泣いてくれるよう使者をおくりました。
・そしてあらゆるものが嘆き悲しんでくれましたが、ただ一人巨人の女だけが断りました。

あたしは、バルドルのために泣く気になど、ならないね。オージンのむすこが死んだからって、あたしには、いたくもかゆくもないさ

・その巨人の女こそ、ロキが化けたものだったのです。
・神々に追われるロキは、次には鮭にばけ、逃げ続けました。
・しかしとうとうトールの仕掛けた網にかかってしまいました。
・そしてロキは、じめじめした牢にいれられ、ニョルズの妻スカジに毒蛇の毒がかかるようにされました。
・ロキの妻シギュンが桶で蛇の毒を受けるようしましたが、すぐにいっぱいになってしまいます。
・ロキはもがき苦しみ、大地を揺らし、世界じゅうに不安の空気が広がっていきました。

・「14 <ほろびの日>」

光の神バルドルが死んでからというもの、世界には、わるいことばかりがおきるようになりました。

そしてついに、いちばんおそろしいできごとがおこりました。巨人族がはなった二ひきのオオカミが、それぞれ、太陽と月をのみこんでしまったのです。世界は、まっくらになりました。空からは、星がばらばらとおちてきました。

・ロキとフェンリルをつなぐ鎖と足かせは解き放たれ、弟のヨルムンガンドもやってきました。
アース神族への復讐にもえるロキは、巨人族の先頭に立ってせめてきました。
・<火の国>のスルトが炎のつるぎをかざして<神の国>へ向かってきました。
・ロキを先頭とした押し寄せる大軍、巨人たちは、ひろい野にあつまります。
・<神の国>の門番、ヘイムダルは<宇宙樹>の根もとに隠しておいた角笛を取り出し、力いっぱい吹き鳴らしました。

神さまたちは、角ぶえの音で目をさましました。いよいよ<ほろびの日>がきたことをさとっさ神さまたちは、巨人族とのさいごのたたかいに、いどむかくごをきめたのです。

・壮絶な戦いがはじまりました。
・フレイはスルトの炎に焼かれました。
・チュールはガルムを倒すと同時に倒れました。
・ロキはヘイムダルと共倒れしました。
・トールはヨルムンガンドを倒しましたが、ヨルムンガンドの毒の息にやられます。
・オージンはフェンリルにとうとうのみ込まれてしまいました。
・オージンの息子のビザールがそのかたきをうちました。
・そして、スルトは炎の剣を力任せに野に放ち、神々、巨人、人間、小人、妖精、動物、木も草も焼き尽くされてしまいました。
・全ては灰となり、大地は海の中へしずんでいきました。

・ここまで読み進めている間、ドミノの駒を3つのグループに分けています。
・悪い前の軍、どっちつかずの中の軍、強い後の軍。
・後の軍は、どっちつかずを味方に入れ、大きな軍を作っています。

・たたかいの後、15では大地はよみがえります。
・よみがえったバルドルの光、太陽、宇宙樹をえがきます。

・カンヴァスを作りましょう。
・おおきな段ボールを用意しました。
・カッターナイフで四方を整えます。
・定規が大きいので長い辺を切って手本をしめします。
・おおきなカッティングマットをだして、どの線が一番長いか質問します。
・短辺上の直線を示すので、対角線を示すと理解します。
・マットの対角線上に、段ボールの切りたい線を置いて切っていきます。
・やってみたくなりましたね。
・短い辺を一緒にきります。
・注意点三つ。
 1ナイフの持ち方はペンのようにではなく、握るほうがよいでしょう。
 2定規から手が出ないようにしましょう。
 3ナイフは傾かせず立てましょう。
・厚いので、二回、三回と重ねて切ました。
・上手に切れました。
・カンヴァス地になる布を用意してアイロンをかけます。
・アイロン台に布をおいて、決めた順に、向こうから手前にかけていきました。
・裁ちばさみでいらない部分を切ります。
・はさみをいれて一気に下の刃だけで切っていきます。
・楽しそうでやってみたい。やってもらうと見事ズレました。
・ボンドをケースに出して、水で伸ばしながら筆で段ボール全面に塗りました。
・ボンドがかわかないうちに、布をのせます。
・両端、前後に気を付け、十回目くらいで良い位置に乗せることができました。
・中心から伸ばしていきます。
・裏返して端にもボンドを付け、カンヴァスの完成です!

・『はじめての北欧神話』の最後を読んでいきます。
・「15 よみがえる大地」
・ある日さざ波がたち、しだいに大きくなる波の中から大地が浮かび上がってきました。
・大地にはみずみずしい緑、空には鳥、畑には麦が育っています。
・オージンのむすこのビザールとバーリが立っています。
・トールのむすこのモージとマグニもハンマーを持ってもどってきました。
・<死の国>から光の神バルドルと弟のホズが生き返ってきました。
・太陽は、あの<ほろびの日>オオカミにのみこまれる前に、一人の娘を産んでいて、母親と同じように世界をあかるく照らし始めました。
・大地がスルトのはなった炎に包まれる中、宇宙樹の根のなかに隠れていた、一組の男女がいました。
・リブ「いのち」とリブスラシル「いのちをうけつぐもの」です。
・リブとリブスラシルは、<宇宙樹>の葉からしたたるしずくをなめて、生きながらえました。
・大地がよみがえった後には、新しい命をつぎつぎと産み育てていきました。
・こうして空にはアース神族、大地には人間たちが再び暮らすようになったということです。
・その後の巨人族については誰も知らない、ということでした。

・最後までよく聞いて、絵にしてくれました。
・あと一歩ですね!

5年生

・課題に入ります。

・『はじめての北欧神話』の13.14.15を読んでいきます。

・「花よめになったトール」はまだ終わっていないと。
・フレイアの顔、トールの顔、輪郭線がきになります。
・精巧につくっているので、一つ気になると、どんどん気になる。
・「イズン」も気になる。
・きれいなピンク色ができたので、塗ってみると確かに映えています。
・フレイアは塗っては消すのでだんだん剥げてきて、肌は全部塗り直します。
・またしっかりかわいてからにしましょう。

・「よみがえる大地」の宇宙樹のために、木を集めた写真を240枚ほど見てもらいました。
・画家の太陽の絵も参考に見ました。
・「太陽はすべての光源の源ともいわれ、描かない人もいる」※参照
印象派のモネの太陽、ゴッホの太陽、ムンクの太陽、青木繁の太陽、菱田春草の太陽、熊谷守一の日輪等々。
・生命のよみがえりにはやはり太陽の光と、生命の木がふさわしいと思われるのでのびのびと描きましょう。
・すると空を塗ると。
・「空?必要?」「モネを見ると空がある」
・「太陽は空のずーっと向こうにある。太陽があるところにも空があって、光が強いから空が見えないだけ。そのつよい光が感じられる絵にしたい」
ゴッホは天体の運行をかいて、モネは見えるものの印象を描いたんだね。
・まず空色を作って、それを画面に乗せます。
・前面に描くと段ボールの線が浮き出てきます。
・線が気にならないように厚く塗りましょう。
・つぎ太陽の輪郭だけかこう。
・輪郭を一緒に反対側から描いて円となる。
・せっかくだから塗っていこう。
・「りんかくだけとゆうた」「それは「かこ」」
・中心に黄色い円を描いて、「太陽は太陽系の真ん中にあって、星々を引力で引っ張って、回転させている。太陽を中心に星が回っている」
・「その太陽の中心はどんなに重いか。その太陽の170億倍の質量があるブラックホールがこの前見つかって、あらゆるまわりの物質が吸い込まれている。どんなに壮大かな」
・どうやって木をかくのか。
・木は見えている葉がおおいしげっている木の部分と、あちらこちらに伸びている根っこでもいい。
・宇宙樹の根っこは、いろんな世界に繋がって大切ですね。

❖today note

We thought about the sun at painting.
Claude Monet of the impressionists,
Vincent van Gogh of post impressionists.
And the sun of Paul Klee, and Kumagai Morikazu.

It seems to look like the question of image.

❖reference

参照というよりは疑問がわきました。参考までに。

1 絵を描く場合、実際に見えているのは太陽光線のおかげなのに、それを絵の中に描いてしまったら何によって見えるのか。
2 絵の中の太陽から照らされる関係になるということだろうか。
3 人物画を描かない、像を描かない考えとも通じるものか。