子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

生徒募集してます!毎週火曜日、土曜日11:30〜14:30〜(応相談)

授業_形式 美術鑑賞、体験

◆内容 「アンドロイドでよみがえる!ダ・ヴィンチ!天才の遺産 レオナルドと歩む未来展」鑑賞、参加(2、5年生)

◆道具 各自

◆科学 ギア、操作などのの体験

◇参考図書

・『くもんの 名画カード 海外編1』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第5刷発行
・『芸術家列伝レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロジョルジョ・ヴァザーリ田中英道・森雅彦 訳 白水社 2011年8月発行

◇備考

・会場の手稿はファクシミリ版とありました。
・撮影はOKとありました。

◇分かったこと 気づき

・2年生さんは、有名なロボット「ペッパー」(ソフトバンク)と話したり「ダ・ヴィンチ アンドロイド」とトークしたり楽し気です。
・「心音移入」では戦場で迷ったようです。
・防災コーナーでは地下街で水浸しになったミニカーを救出し、再び地上へ持って行きます。
・パッドのリモコンもラジコンみたいでお気に入りでした。

・5年生さんは、鏡で反対文字を見て読んでみます。
・「印刷機」「水力のこぎり」「自動演奏できる太鼓」「自動回転肉やき機」がなじみがあり面白い。
・筋肉のような繊維のロープで荷物の上げ下げができることも面白い。
・モニター「DISデジタルミュージアム名画ナビ」で細部を拡大しました。
・「ウィトルウィウス的人体比例図」はなんどか見て時を超えて見られたような。
・「心音移入」ではドキドキしました。
・「降雨感覚再現装置」は傘をもって、映像を見て、体験しました。
・2階では、フェルメール「牛乳をそそぐ女」の絵を隅々から見ます。
・電磁波をヘッドホンで聞いて、強弱を感じます。

❖基本学習

・駅の改札で待ち合わせて、課外授業をしました。
・大阪グランフロントで鑑賞と体験です。

・挨拶して出発です。
区間の切符を買う練習です。
・「往復」「子ども」「ひとり」などを押して、自販機で切符を購入します。
・間違えのないように電車に乗ります。
阪神梅田につくまでのあいだ、『くもんの 名画カード 海外編1』の、レオナルド・ダ・ヴィンチモナ・リザ」を見ます。
・『芸術家列伝レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ』の中から、レオナルドの印象に残ったエピソードを紹介します。※参照1
阪神梅田に到着です。
・阪急百貨店のショーウィンドウを見るために寄り道します。
・バレンタインデーの木彫なかんじの飾りが六面続きます。
・高層ビルに入りエレベーターで移動して、ガーデンに行きます。
・広場でお弁当です。
・グレーやミラーの高層ビルが並んで、空は近く見上げると倒れてくるような効果を感じます。
・食後の遊びにはボールでなくけん玉を使いました。
・目的会場に向かいます。
・大人を中心とした施設なので、地上のおおきなゆるキャラには惹かれますが、目的地まで迷うことはありません。
・イチゴスイーツのお店のテーブルクロスのおしゃれさ、紳士服の洗練された組み合わせなどなど。

・展覧会とラボの先端技術に触れたあと、再びガーデンに風にあたりに行きました。
・おやつタイムです。
・5年生さんは、けん玉を披露してくれました。
・少し体操ストレッチ。
・時間となり帰途に就く途中、スマホのアンドロイドキャンペーンに遭遇。
・ぞろ目を出して、参加賞などいただきました。
・電車に乗って帰ります。
・もらったシールで、はがす戻す遊びを考え、集中しています。

・あっというまに到着、お迎えで一日の授業が終わりました。

❖今日の課題

・会場について、ロッカーに荷物を預け、一回トイレ。
・荷物を置いてしまってハンカチを使えないので、「エアータオル」。
・ハンカチがいいらしい。

・展覧会場に入ります。
・発明品の数々が迎えてくれます。
・よく知られている感じのアイデアが、実際に形になっています。
・発明品をみて、いかにも楽し気に動き回る子どもたち。
・手稿を読んでいくのは無理でしょう。
・左右反対の文字をみるための鏡で反対文字を見てみます。
・手稿はすべてファクシミリ版で、撮影可とあり早速パチリ。
・触っていいものとそうでないものがあります。
・「垂直飛行機」(パリ手稿B)の不思議な形。
・「ロケット」(マドリッド手稿Ⅰ)まである。
・「はばたき飛行機」(パリ手稿B)。
・「印刷機」(アトランティコ手稿VOL.Ⅵ)はスタンプのようで親しいから、構造が気になる。
・「水力のこぎり」(アトランティコ手稿)(1485年ごろ)の歯車を下から見ていってようやく歯にあたる。
・最後は、横たわった木が、縦ののこぎりの上下運動によって切られていく。
・「自動演奏できる太鼓」(アトランティコ手稿)は太鼓のバチの数がおおくてユーモラス。
・「自動回転肉やき機」は説明の方から話を聞き、熱によって上に備え付けられたプロペラが回転し、肉を刺したバーが回転すると。
・ビデオでも確認しました。最初は動かない。そのうち回り出します。
・「計算機の原理」(マドリッド手稿Ⅰ)は見逃してしまった。
・「ジャッキ」になるのか、赤いボタンで動脈に血が流れ繊維が膨らんで荷物を持ち上げています。
・青いボタンで繊維が収縮し、荷物が下がります。
・「持ち運びのできる橋の製作体験」コーナーは人気です。
・「「受胎告知」の中のマリアの習作」(ウフィツィ美術館収蔵素描集)(手稿のファックス)の目の周りのホワイトが気になる。
・モニター「DISデジタルミュージアム名画ナビ」をつかって、見たい細部を拡大します。
・有名なロボット「ペッパー」(ソフトバンク)くんと話します。
・「8個の球の軸受け(ボールベアリング)」(マドリッド手稿Ⅰ)
・スケッチを見て回ります。
・「ウィトルウィウス的人体比例図」(アカデミア美術館収蔵素描集)(1490年ごろ)
・「心臓 肺 主な血管を示す解剖図」(解剖手稿)
・「子宮の中の胎児」(解剖手稿)

・「ダ・ヴィンチ アンドロイド」に質問したりされたりします。
・「名前は」「未来は」「おじいちゃんに会えますか」。
・アンドロイドは「未来のことはわからない」と答えます。
・さらに「あなたはどこから来たんですか」「母の胎内から来たんじゃ」。
・「作品には歯車が多いようですが」
・だんだん質問も日常的なことに変化します。
・「髪の毛の数は何本」とか「風呂には入るのか」とか。
・「勉強は何が大事か」「観察することじゃ 自然をしっかりと 観察するのじゃ」。
・お気に入りで、「あれは見た目はロボットだけど人が話して聞いているんだよ」。
・納得いきません。
ダ・ヴィンチのアンドロイドは話が通じて、親近感もちました。
・機械の内部が見えたり、人型で皮膚で覆っているものたちはまだ受け入れがたい。

・一通り堪能して、会場を出てお土産コーナーです。
・「ニュートンのゆりかご」の見本を触ったり、グッズもユニークです。
・「名画カルタ」を教材として購入。

・荷物を引き出して。次は3階と2階のラボへ向かいます。
・床を踏むと水の輪が同心円状にひろがるものを踏みます。
・ドライバーゲームのようなハンドル運転装置。
・映像と心音を使った装置「心音移入」。
・運動会のドキドキ。
・水中でのドキドキ。
・戦場でのドキドキ。
・たくさん学べよ子どもたち。
・「降雨感覚再現装置」では傘をもって降ってくる物体を体感します。
・映像によっては上から蛇が降ってくるような。
・水害のコーナーでは、都会の大雨では地下に水が流れ、すぐに水が溜まります。
・まず地上に出なさいとのこと。
アスファルトとビルの模型の町に大雨を降らせる実験。地下街にすぐに水が溜まります。
・車は水浸し。
・扉も30㎝水がたまると開きません。
・現在、大量の雨を別に通すパイプラインを作っているそうです。進まないとのこと。
・大学の防災学部の方たちからお話を伺いました。
・地下街で水浸しになったミニカーを助け出します。

・つぎは2階へ。
・2階では、音に転換する、モニターで動かす、フェルメール「牛乳をそそぐ女」の絵をどの角度から見るかをしました。
・パッドをリモコンのようにあつかって、ローラのうえにバーが立って、画面には自分の顔が映ります。
・電磁波の流れを音に転換して、ヘッドホンで聞きます。
・強力な場所とそうでないところを移動して比較します。
・一通り先端技術に触れて会場をでます。

・楽しかったね お疲れさまでした!

❖today note

We went to the exhibition of 'Leonardo da Vinci's heritage'.
There were many more the inventions than the paintings.
Android and robots.
And the manuscripts of the gears and bearings.

There was the reverse letter.
But why?

❖reference

※参照1

次のような話がある。セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチが別荘にいたとき、彼の小作人が地所で切り倒した無果実の木から、自らの手で小円形の盾を作った。そしてピエーロに、フィレンツェで誰かにその盾に絵を描かせて下さい、と頼んだ。この男は鳥を捕まえたり魚を釣ったりすることが巧みで、たいへん役に立つ男であったから、セル・ピエーロはその頼みを快く引き受けた。盾をフィレンツェに持って行き、息子のレオナルドに誰からの依頼とも言わずに、そこに何か描くように頼んだ。レオナルドはある日、その盾を手に取ってみたが、歪んで不格好なので、火に焙ってその歪みを直した。そして、ろくろ師のもとに送り、粗くて不格好な盾を精巧で均質なものにさせた。そしてその表面に漆喰を塗り、自分のやり方で整え、そこに何が描けるか考えはじめた。メドゥサの首を見るのと同様な効果を引き起こし、見るものをおじけさせるようにしたいと考えた。そのためにレオナルドは自分の他には誰も入れずに部屋に閉じこもり、蜥蜴、コオロギ、蛇、蝶、ばった、蝙蝠といった奇妙な動物を集め、いろいろに組み合わせて、たいへん奇怪な恐ろしげな動物をつくり出し、その動物が吐く息で空気を毒し、火を吹くようにし、暗くくだけた岩から這い出るところを描いた。開いた咽喉からは毒気を放ち、目からは火、鼻からは煙を吹く奇妙かつ怪異な、恐ろしい姿であった。これを制作するために部屋にたてこもり、死んだ動物が放つ悪臭がたちこめて耐えられないほどであったが、彼は芸術に抱く情熱のあまり、それを感じない様子であった。さて村人も父ももはや盾のことを尋ねなくなった頃、仕事は完成し、レオナルドは父に、都合のよいときに盾を取りに来てほしい、仕事は終わったと述べた。そこでセル・ピエーロはある朝、レオナルドの部屋を訪ね、戸を叩くと、彼は、少し待って下さいと言いながら戸を開けた。そして部屋に戻ると、盾を画架に置き光をあて、さらに窓を調節して光で目をくらませるようにした。そして父を中に入れてそれを見せた。セル・ピエーロは考えてもみなかったものを一目見て、驚いてしまった。眼前にあるものが盾であり、絵に描かれた姿に過ぎないことが信じられなかった。父が一歩退るところをレオナルドは支えて、こう言った。「これでこの作品は制作の目的にかないました。持って行って下さい。これこそほんとうにこの作品に期待していた効果です。」セル・ピエーロにとってこれは一つの奇蹟以上のものに思われ、レオナルドの述べた思いつきを大いに誉めたたえた。そして父はひそかにある店に寄り、矢に打ち抜かれた心臓をを描いた小円形の盾を買い求め、代わりに村人に与えた。村人は一生その恩に感謝したという。レオナルドの描いた盾を父はひそかにフィレンツェの商人に100ドゥカートで売ったが、短時日のうちにミラーノ公の手に移った。商人はそれを300ドゥカートで売ったという。

・『芸術家列伝レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ』(ジョルジョ・ヴァザーリ 著)より