子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

子ども美術教室 毎週土曜日10:30〜・15:00〜、大人美術教室 水木曜日

授業_形式 物語絵

◆内容 物語絵「アラビアンナイト クジラの島」(5年生)

◆道具
・基本道具:筆記用具(鉛筆、消しゴム)、スケッチブック・クロッキー帳(マルマン)、水彩絵具セット(各自)、マーカー(COPIC sketch、ほか)、色鉛筆(あるもの)、定規(三角、30㎝、50㎝、75㎝、雲形、分度器)、スピログラフ/DesignRuler(あるもの)、サラサクリップ0.5(ゼブラ)、折紙(トーヨー、ダイソー)、両面テープ(あるもの)、50COLORS 50色色画用紙(オキナ株式会社)、デコトップス(ぼりゅうむわんプロダクツ)、LaQ(ヨシリツ株式会社)
・課題:四つ切画用紙、水彩絵の具セット

◆科学 理科、美術(魚の誕生、音と光)

◇参考図書、URL

・『じてんしゃにのれたよ』高橋矩彦・他 著 スタジオクリエイティブ 2017年11月発行
・『子どもに語る アラビアンナイト西尾哲夫 訳・再話 茨木啓子 再話 こぐま社 2017年1月第11刷発行
・『クジラ・イルカ大百科』水口博也 著 TBSブリタニカ 2000年3月初版第2刷発行
・『民族衣装』オーギュスト・ラシネ 著 マール社 1995年6月第4刷発行
・『続 民族衣装』オーギュスト・ラシネ 著 マール社 2013年8月第4刷発行

◇分かったこと 気づき

・自転車練習は1週間空いたので、感覚を取り戻すのにやや時間がかかりました。
・クジラの百科事典を見たり調べたりして、餌や捕食者を描くと絵が豊かになりそうです。
・上空を塗りますが、色塗りでは人をどうしても避けます。
・人物の荷物は水だと分かったが、ただ荷物を持つ人(シンドバード)として、そのままにしました。

◇備考

・このブログは、生徒さんが学んだことを後で振り返ることが出来るために、記しています。
・このブログは、「興味はあるが参加できない方」にも届くように、記しています。
・このブログは、美術を通して個々人から普遍性を獲得できるように、記しています。

❖基本学習

5年生

・お迎えをします。
文化の日でバスは祝日運行。
・本日も自転車練習の続きからです。
・公園の坂を使って練習。
・一週間空いたので、感覚を取り戻すのにやや時間がかかる。
・公園を大きく回って、掃除中のカラーコーンをおおきく左折。

・見慣れた公園の流れている人工川には、川上と川下がありました。
・水源のある川上では将棋をさす賢者たち。
・川下には、テーブルと椅子と、人生いろいろ たまり場。
・「公園では自転車は引いて歩け」
・一理あるのかないのか。
・「もうここ いやになった」
・「そうだね ひまだからね」

・いろいろあっても予定に変更はなし。
・水場で自転車の手入れの練習をします。
・台風のあとについたタイヤの砂利を取り除きます。
・束子で砂をはらって、車輪の輻(や、スポーク)を拭きます。

・「本能寺の変 ラッスンゴレライ」バージョンを歌いながら自転車をひいて別の公園へ。
・しばしお城みたいなアスレチック遊具で遊びます。
・滑り台はワンクッションあって面白い。
・「登り棒やってみよう」
・簡単トランポリンもある。
・再び自転車の感覚を思い出しながら教室へむかいます。

・手洗いとうがい。
・「出来事の忘れ方1」
・「テーブルに出来事を並べます」
・「三つ、四つ関連も並べて、羽根の箒でささっと掃いて、ビニールに入れて、ビニールの口を縛って、ゴミ箱にポイッ」
・これからの時間が大事。
・「出来事の忘れ方2」
・発展的教訓をひきだそう。
・ある事故について話します。
・すると自分にとっての深い話をしてくれました。
・さあ気を取り直して、つづきの課題へ。

❖今日の課題

5年生

・つづいて課題です。
・「クジラはハクジラヒゲクジラがいて、マッコウクジラハクジラで、肉食ですよ」
・「絵が単純すぎて、海も寂しいから、クジラの餌を描いてみようか」
・百科事典で餌をさがします。
・「ヒゲクジラは大きな口で海水を丸ごと飲みこんで、髭で漉すとありますね」
・食べ物を見ていくと、肉食マッコウクジラの食べ物はイカや鮫とあります。
・大きいのにシャチという捕食者もいます。
・「シャチをたべるの?」
・「シャチに食べられる方だよ」
・「マッコウクジラは18メートルで、45トンとあるよ」
・深海では同じ18メートル同士でダイオウイカと闘うこともあると。
・「1トンは何キロ?」
・自分の体重から1トンのイメージをしてみます。
・ダイオウイカを調べると横道にそれそうな面白さ。
・クジラの鳴き声には違いがあって、意味が分かっているようです。

雄と雌のくらし
(略)
 採餌中や深く潜っている間、彼らは長さ1キロメートルもの列をなして広がる。しかし、たいてい午後には採餌をやめ、海面に浮上して密集してすごす。このとき、イカをとらえるときの規則的なクリック音はやみ、そのかわりに主要なコミュニケーションの手段であるコーダcoda を出す。
 これはモールス信号というよりは、パターン化された一連のクリック音で、”4+1”コーダ(4回のクリック音のあと、少し間をおいて1回)、”レギュラー5”コーダ(単純に5回のクリック音の連続―出会ったときの挨拶のように会話のはじめに用いられることがある)など、2〜30のパターンがある。

『クジラ・イルカ大百科』P.132
・また、クジラの群れには雌とその娘、孫娘といて、深海にもぐるためには海面にいる赤ちゃんを守るベビーシッターがいるとか、雄は成長したら出ていくなど、ますます興味深い。
・しかし、人間という新たな捕食者が現れて、彼らの個体数を激減させたと記述がつづきます。※参照1

・ここで絵に集中します。
イカや鮫やシャチ、これらを描くと意味と海の表情が豊かになりそうです。
・絵具の準備をします。
・黄緑色でクジラの島の緑の草原を描きます。
・次は空。
・上空を塗ります。
・「ここの中間は?鯉のぼりの絵で学んだね」
・「だって 人がいるから」
・人物の荷物は水だと分かったが、ただ荷物を持つ人(シンドバード)として、そのままにしました。
・それで細長い、クジラの背中の草原を塗って時間となりました。
・では次回。

❖today note

Continuance of to ride on the bicycle.
Saturday was Culture Day last week.

And we went to the atelier.
Continuance of 'The island of whale'.
We learned about whales from whale's encyclopedia.
Weight, long, foods, family, or biology.
So, a sperm whale sometimes fight with Giant Squid at deep sea.

I felt good affect for his picture.

❖reference

※参照1

 最初は1780〜1880年、木造の捕鯨船が世界中を駆けめぐり、手漕ぎのボートから銛を投げるやり方でこのクジラを獲り続けたときである。このときはおもに脳油と皮脂からとれる油が目的であった。そしてマッコウクジラから採られた油は、当時の産業革命の波のなかで消費されていった。
 20世紀に入ると、マッコウクジラは一時的に最悪の状態を免れた。個体数は回復にむかったものの、ごく緩やかなものでしかなかった。彼らはもっとも繁殖率の低い哺乳類のひとつで、雌は約5年おきに一頭を出産するだけだ。
 1945〜1980年、今度は強力なキャッチボートと爆発性の銛を備えた捕鯨船によって、マッコウクジラはふたたび打撃をうけることになる。このときいったいどれだけの個体数を減少させたのかは不明である。
 結局、数十万頭のマッコウクジラが最後の捕鯨の時代を生きのびたけれど、捕獲の影響はいまも続いている。というのは近代の捕鯨では大型の雄が好んで捕獲されたため、捕鯨が中止されたとき、繁殖年齢の雄が一頭も残っていないという海域もあったからだ。成熟した雄がいなければ雌は妊娠できず、雄は20代後半にならないと繁殖年齢に達しないのである。
 しかし、いましだいに多くの雄が繁殖可能なまでに成長してきており、個体数の回復途上にある。だからといって、けっして彼らの未来が明るいというわけではない。ほかのあらゆる海洋生物と同様、彼らもまた汚染の脅威にさらされている。
 すでに有毒な化学物質は体内に蓄積しているし、プラスチック製のゴミを食べてしまうかもしれない。また、船舶や海底油田によるものなど、しだいに増えつつある海中の騒音の影響も受けやすい。わたしたちが配慮して海とかかわっていかなければ、マッコウクジラそのものと同時に、彼らのもつ文化や神秘性さえ失なってしまうことになる。

『クジラ・イルカ大百科』P.133