子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

子ども/大人美術教室 ☆here☆(nowhere、尼崎市)

5月生徒募集♪ 毎週火曜日、土曜日11:30〜14:30〜(応相談)

授業_形式 水彩画、塗絵

◆内容 水彩画、塗絵(3、6年生)

◆道具

・基本道具:筆記用具(鉛筆、消しゴム)、スケッチブック・クロッキー帳(マルマン)、水彩絵具(各自)、折紙(あるもの)
・課題:マジック(COPIC sketch)


◆科学 理科、美術(構造、グラデーション、写し取り)

◇参考図書、URL

・『くもんの 名画カード 日本編』木村重信 監修 くもん出版 1998年2月初版第1刷発行
・『日本の伝統色』日本色彩研究所 編 福田邦夫 著 読売新聞社 1996年5月第12刷
・『ねぎぼうずの あさたろう その4』飯野和義 作 福音館書店 2003年3月発行
・『ワシントン女性芸術美術館展』カタログ 1990年

◇分かったこと 気づき

・「生クリームチョコ コルネ」を描き、思いのほか、ねじれが難しいことがかわりました。
・最初はお団子みたいに、円がばらばら。タオルをまいてねじっても分からない。
・回転する円の、バネのような線がでてきて、ようやくわかったそうです。

・ヌードの女性が体を拭く姿をモデルにして、絵を描くなんてことは想像すらできません。

❖基本学習

3年生

・待ち合わせで公園です。
・暑いので庭園の山水みたいな池に入ります。
・近くの水田の用水路では、釣り糸を下げている子どもたちにあいます。
・「何を釣るの?」「ザリガニ」「ザリガニいないよ。ここは濁っている」
・なにやら高度な会話をしています。
・「夜中にキャーと甲高い声で鳴く生き物もいるし、アライグマもいるし、そーそー自然がいっぱい?!」「持ち込まないで」
・釣り竿は自家製、割りばしに糸、糸に竹輪、面白い子たちだね。

・暑い日で、手洗いとうがいも気持ちいですね。
・さあ今日は、1名画カード日本編、2色、3運筆、折紙、4課題はパンを描こうですね。
・カードは久々です、「僕の好きなのある?」「上村松園「母子」?、歌川国芳「ひとをばかにしたひとだ」?」
・野菜のだまし絵(ダブルイメージ)でした。海外編の絵だよ。
・一枚ずつ読み始めるので、「じゃあ今日は解説読んでいいですよ」と、読んでもらいました。
雪舟天橋立図」をよんで、写真のチラシを見せると、こっちが五百年前、こっちが今の写真。
・「チラシはなだらかだね」と言うので、解説には「絵は、浮き上がって見えるように描いた、とあるでしょう」

日本三景のひとつ、天橋立を、実際に写生してえがいた絵です。ただし、手前の山並みは、低い位置から真横に見てかかれています。また、天橋立や遠くの山やまは、高い位置から見下ろすようにかかれています。そのことによって、天橋立や遠くの風景がうかびあがって見えます

・写真で確認すると、まさにそのとおりでした。
・カード2は 「あいうえお順で始まる絵本」シリーズの「ね」です。
・「ねぎぼうずの あさたろう その4」
・だんだん思いだして、楽しみにしてくれます。
・こんどのお話は、ネギ坊主のアネゴが出てくるので、にわかに楽しみです。
・でも、ねぎだよね。
・始まる早々に、ネギの姉御さんは、だれかを引き留めていらっしゃる。

ながきちさん ひさしぶりに よってくださって わたしは ほんとうに うれしい こんどの祭りも はじまるし ね、 ゆっくりしていけるんでしょ

・ながきちさんって、いったいだれなんでしょう。
・きっと第三話に出てきたんですね。
・読み進めていくうちに、謎がはれてきます。
・登場野菜(人物)は、ながきち、おてつ、あさたろう、にんにくのにきち、かまだき村のおやぶん灰かぶりの豆ぞう、こぬかのこなきち、おからのきんた、おてつのおとっつあん。
・どうやらあさたろうとながきちは、名乗りにくい親子のようです。
・すがすがしい感じの、ながきちとあさたろうの運命やいかに。
・ワクワクしてきたようですが、絵本はおしまい。「ちょうど時間となりました」とありました。

・色は、『日本の伝統色』の赤を見ました。
・もう「だまされたー」はない。漢字も読めます。
・赤色は、なにが好きか。
・一つ覚えよう「牡丹色」「躑躅色」「紅・紅色」。
・青が見たいと。
・青は「青緑」「新橋色」「浅葱色」「水色」。

・課題のあとに、折紙をしました。
・「季節の折紙の折り方」から「こいのぼり」を選びました。
・折紙の色は、黄色とピンク。
・一緒に折って、目をいれて、うろこをかいて、クロッキー帳に竿を描いて、テープで貼って完成です。

・帰りにももう一つの公園によりました。

6年生

・教室に到着です。
・手洗いとうがいをして、雑談筆談です。
・今日やることをホワイトボードに書きます。
 1カード
 2色彩
 3運筆・形態
 4課題

・コンピュータへの関心の話などをします。
・新しいページに展覧会のチラシのデザインをしてもらいました。
・オカリナ、恐竜、大人の絵画、生命の木(宇宙樹)をコピーペーストします。
・好きなものをポイントして、コントロールキーとC、コントロールキーとVでペースト、配置の妙を考えます。
・地図、オカリナの写真など、移動して消えてしまうと、画面を広く探します。
・タイトル、住所、地図など、必須事項を入れます。
・できたのでプリントしてみます。
・なかなかインパクトのあるレイアウトになりました。
・印刷では思ったより写真の質が落ちている。
・重くなるのでピクセル値を下げているからね。
・色面積が多く、濃いので、デザイン性と経費のことも考えないとね。

・次は色彩。
・『日本の伝統色』の「赤」からもう一度復習しよう。
・「黄」では、自分のTシャツの色名を探し、「鳥の子色」「練色」が近いことが分かった。

・運筆では墨をしました。
・「もみじおぼえている?」
・毛先がバラバラで、こうすうーっと引くんだよ。
・ちょっと落書きモードになります。
・「ブーン、私は蜂のおんなのこ」(たぶん女王蜂)
・「わたしはキスなんかで目覚めません。私にかかっている魔法をといてちょうだい」
・「昆虫に変えられてしまった女の子。名まえはサヨちゃんにしよう」
・小さなまるに、触覚か角。
・「キスなんかじゃ目覚めませんって、目覚めてるやん」
・「あらほんとだ。魔法をといてって言ってるんだ」

・するとなにやら小さな角のある人物がでてきて、手足の長い若者がでてきました。
・弟くんと成長した弟くん?

・次は折紙です。
・鯉のぼりをつくりました。
・三角折、タコ型折からはじめて、裏返して頂点を合わせ横に開くのがむつかしかったですね。
・明るい色で折って、目を描いて竿にさし、クロッキーに貼りました。

❖今日の課題

3年生

・つぎはさっそくパンの絵を描きましょう。
・二つの「生クリームチョコ コルネ」を描きます。
クロッキー帳に下書きします。
・思いのほか、ねじれが難しいことがかわりました。
・最初はお団子みたいに、円がばらばら。
・タオルをまいてねじって、ほらこんな形ですよ。
・分からないと。
・次に回転する円の、バネのような線がでてきて、わかったと。
・ようやく、くるくる巻いてあると分かったみたいです。
・これからはチョコパンを食べながら、ねじれも思い出すのかな。
・こんどはスケッチブックに実物大で描きます。
・チョコの部分からかきたい。パンが先だよね。
・袋から出したものを手前において、もちろんチョコは見えるように置きます。
・奥にはビニルに収まったパン。
・最初は単独パンだけ二つ。
・色をぬります。
・色もチョコから。
・色数をだします。茶色、黄土色、、黒、白。
・赤が固まっていて、水を入れ振ってだします。
・色が出てきさあ塗ろう。
・絵具が盛り上がっています。
・アクリルとの違いを説明します。
・いよいよチョコの色をつくります。茶色に黒でこげ茶色。
・本当のチョコみたいと、うれしくなって塗ります。
・背景の色は草原の黄緑色、お皿は水色に模様。
・ビニルにデザイン模様。
セロファンは、水色風。マークもいれて完成です。
・パンの輪郭をかきいれて完成です。
・よく描けましたね!

6年生

・課題は塗絵をしました。
・手製塗絵の、何枚かのなかから選びます。
・『ワシントン女性芸術美術館展』(カタログ1990年)を見ます。
・この本は女性画家ばかりを集めたものです。
・パラパラと見て、ロッテ・ラゼルシュタイン「身体を拭くトラウテ」をみます。
・女性がヌードで体を拭いている絵です。
・髪が濡れてかたまり、手桶の水とタオルで、膝をついて体を拭いている絵です。
・これは男性かと、家がないと。
・ヌードの女性が体を拭く姿をモデルにして、絵を描くなんてことは想像すらできない。
・シャワー付き給湯器と湯船、シャンプーは香り付き、うーむ難しいか。
・ともかくカタログの中の、シャーミオン・ヴォン・ウィーガンド「前進する魔法陣」(1958年)にしました。
・もと新聞記者で、アメリカではじめてモンドリアンについて書いた女性ということです。※参照1
・もう一つ掲載されている作品「無題(窓辺の猫)」は、年代は分かりませんがクールな色遣いのなかにも温かみのある作品です。
・画材はコピック
・同じ列の赤でも、色にグラデーションがあると発見します。
・右半分から見て、正確に写し取ろうとしています。

・「ねぎぼうずの あさたろう」を読んでいきます。
・「一話では、しいのみのおようちゃんがいじめられて、あさたろうがたすけるために畑からポンと飛び出した、というお話しでした。
・厳格な絵をかいているそばで、任侠人情物のお話を読んでいきまいした。
・塗絵に集中して、あっという間に時間となりました。

❖today note

He painted of the chocolate bread.
It was the spring form.
It grew from the dumpling to the spring.

The nude picture is impossible for her.

❖reference

※参照1

・シャーミオン・ヴォン・ウィーガンド(1900-1983、アメリカ)

 1926年絵を描き始めた後、ヴォン・ヴィーガントは徐々にいろいろな前衛画家のメンバーと交際するようになった。1929年から1932年にかけてモスクワ駐在のハースト新聞の特派員だった彼女は、ニューヨークに戻るとジャーナリズムの職業を捨て、絵画に専心した。彼女はまた夫で小説家のジョゼフ・フリーマンと共に創刊した雑誌『アート・フロント』、『パルティザン・レビュー』、『ザ・ニュー・マッセ』といった刊行物のために芸術について執筆した。
 1941年ヴォン・ウィーガントは故国を去ったオランダの画家ピエト・モンドリアンと出会い、二人は1944年モンドリアンの死まで続く親密な交友関係をはぐくんだ。彼女はモンドリアンの信奉した抽象絵画の原理、つまり新造形主義を解説するエッセー集をつくるためにかれと共に働いた。また彼女はモンドリアンの作品についてアメリカではじめての記事を書き、『美学美術評論誌』に掲載した。
(略)
 1960年以後、ヴォン・ヴィーガントは新造形主義様式の幾何学的厳格さから離れて、後期の作品に、チベットの仏教やアジアの文化の研究から生まれた、色彩の「プリズムいっぱいの」ひろがりとしれに対応したより豊かな感情表現を組み込んだ。

『ワシントン女性芸術美術館展』(カタログ1990年)より抜粋。