子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作/平面絵画

授業_形式 紙芝居

◆内容 紙芝居_5(2、5年生)
◆道具 筆記用具、クロッキー帳(マルマン)、画用紙(ダイソー)、のり(ダイソー)、工作ボンド(ダイソー)、木製人体模型(あるもの)、雲形定規(あるもの)、絵の具(各自)、サクラクレパス、色鉛筆(あるもの)、ハサミ(各自)、おはじき(あるもの)
◆科学 小さな気づき(ものの色、引用したいものの連続性、猫の種類)

◇参考図書

・『おかしだいすき くいしんぼ王さま』飯島敏子 作 相沢るつ子 画 教育画劇 1989年10月
・『おなかのすいたベニシジミ』徳田之久 脚本 絵 童心社 2002年5月第1刷発行
・『くもんの名画カード 日本編』木村重信 監修 くもん出版 1998年2月初版第1冊発行
・『サインペンレタリング』吉田佳広 著 マール社 1986年1月第9刷
・『PATRICIA CARTER LUuminates Alphabets』Patricia Carter SEARCH PRESS 1991first
・『新美術新聞』油井一人 編集発行 美術年鑑社 1997年3月1日、9月11日

◇分かったこと 気づき

・紙芝居の主人公が食べすぎであることに気がつきました。このお話の目的が伝わっていると感じました。
のび太くんの机の色は、昔の事務机のようなスチール製のグレーが正しいようです。ささやかな抵抗からの発見。
・古い絵からの引用は、画家の意図を汲んで、時間を超えて子どもの目にとまったのかも知れません。
・紙芝居に出てくる三毛猫について学びました。

❖基本学習

2年生

・課題の紙芝居の進行のため、名画カード、色彩、形(運筆、折紙)は省略しました。

・紙芝居『おかしだいすき くいしんぼ王さま』を読みます。
・食いしん坊のブーブー国のプー王さまのお話です。
・お菓子ばかり食べているプー王さま。だいじんが心配しています。
・王さまのまえに おばあさんが現れます。
「「王さまの きらいな ものは、わたしがかわりに たべて あげよう。いただきまーす。」
「きらいでも ぼくのだぞ。かえせっ!」
「おや、こまった こと。じゃ、ほら あの 木、わたがしに にてるから....見ておいで。」
「木よ 木よ、わたがしに なあれ。はひふの へー ぱぴぷの ぺー」
おばあさんが じゅもんを となえると、木がおおきな わたがしに なりました。」
・さっそく呪文の「はひふの へー ぱぴぷの ぺー」と王さまは自分でもやってみます
・木も、風船も、雲も、お菓子にかわって、どんどん食べる王さま。
・とうとう風船のように膨らんでしまいました。
・生徒さんは心配して「あかんで そんなに食べたら」。
・膨らんだ王さまは、小鳥たちに「「へんな やつ、つついてやれ。」ぴちくり ぴっぴっぴ ぴちくり ぴっぴっぴ」」とつつかれてしまいました。
・王さまは、空から真っ逆さまに、おおきな布の上に落ちてしまいました。
・その拍子に呪文を忘れてしまいました。

5年生

・前に作った粘土の猫の直しをします。
・耳を作って、尻尾と耳を工作ボンドで接着します。

・今年度の新しいカリキュラムを渡します。
・「工作では「かんたんラジオ」を作りませんか?」「ラジオって何?」「無線で音声と音楽の番組を聞く機械」
・今日の予定を言います。
・今日はカードや色彩を省略して、課題を進めます。

・紙芝居『おなかのすいたベニシジミ』を読みます。
ベニシジミが美味しい蜜を吸うまでのお話。
・なかなか蜜が吸えないベニシジミに「やっぱりねー」

・課題が終わった後に、『名画カード 日本編』でカルタをしました。

❖今日の課題

2年生

・課題に入ります。
・紙芝居の続きをします。
ドラえもんの道具は四つ出てきましたが、お話のつながりはこれから。
・「「もしもボックス」はのび太くんが必要よね」ときくと、まずのび太くんの机とポケットが必要だといいます。
・道具はこの四つでいいのかときくと、「タイムマシン」が必要であると。
・「タイムマシン」を調べると、全身がキャラクターのロボットがでてきました。
・これがいいといいます。「これはタイムマシンじゃないよね」
・「これがいい」「では一緒に描きましょう」
・ロボットの一番上のコントロールセンターのような操縦室をちょっと描いてくれました。
・あとは先生よろしくとのこと。
・描いてていくと、ここが違うとか言い出します。よく知っていますね。
・さっと全体をかいて終わらせます。
・「タイムマシン」を描く前に、肝心な机と引き出しを描くといいます。
・机をかいて、引き出し、窓をかきます。
・「タケコプター」と「ドラえもん」を書きます。
・「タケコプター」は羽根が回転しているもの。
・「ドラえもん」を描いて、鈴やポケットは描いてもらいました。
・コンパスをみつけて円を書きたい。
・「では太陽ね」タケコプターの横に太陽。「こんなに近いと焼けるよ」
・下描き終わり、絵の具で塗りましょう。
・まずは「机とドラえもん
・机の色は木の色では納得せず、調べてみることにします。
・昔の事務机のような、スチール製の金属の机がでてきました。
・机は金属の色でぬることにしました。
・絵の具「白、黒、青、黄土色」をだして色を作ります。
・机を塗ります。
・薄く塗っている間は良かったのですが、だんだん濃くなって一体となってしまいました。
・窓の枠は黄土色。
のび太くんの顔とメガネ。
・髪をぬって、黒が伸びてきました。ロング。

・途中で電話ごっこをします。
・動物の名前をいって、食べ物を読んで、レッサーパンダは動物園では「竹、りんご、バナナ 牛乳」すきなものがそろっています。
・何枚か読んで、電話の人物はここにはいない。
・では「パオンマルですか」と聞きます。「ちがいます」
・「UFOマルですか」「ちがいます」
・「バイソンキングバギー」という新しいヒーローでした。
・「困っています。エネルギーが切れました。電気が切れました。電気屋さんもない」
・どうやら絶体絶命という状況らしいです。厳しい世界にすんでいるよう。
・電話ごっこのほうは助けを得られずに終わってしまいました。続くからいいかな。

・色塗りを続けます。
・「ドラえもんタケコプター」。太陽は赤と。
・筆先が整わないのでコロナみたいになっています。
・「クロッキーに描いたドラえもんに、のりをつけて表紙に貼りましょう」のりは苦手と。
・進んだので今日はここまで。

・友だちも一緒に乗り物のカルタ遊びをします。
・読み札をもって、手書きの文字を読んでいきます。
・取り札がわかると、飛び入り参加しています。

5年生

・課題に入ります。

・鉛筆と色鉛筆の人間ドラマの続きです。
・土田麦僊の「罰」の背景を三枚目も使い、定規でしっかり線を引いて活用しています。
・キッチリ作っているので、人物の位置がずれているのが分かる。
・浮いている女の子のために、台が必要であったり、柱を立体的にしたり、部屋の構造を考えています。
・質問がでます;「(土田麦僊の)昔の絵に今の子どもって、いつのこと」答え;「木造の小学校が現代の子どもの小学校になったんでしょう」
・関連がある学習として、『新美術新聞』(1997年3月1日)の鉛筆画を紹介します。
・木下晋「瞽女 小林ハル像」(1983)「願望Ⅱ」(1993)「まどろみ」(1985)。
・9Hから9Bまでの鉛筆を使って、一色なのに色の幅や質感が感じられます。
・おばあさんの皺に驚いています。
・女性らしき人物の覆われた顔と手、柔らかく伸びている猫。

・続いて『新美術新聞』(1997年9月11日)土田麦僊の記事を幾つか強調して紹介します。

 土田麦僊が竹内栖鳳に入門したのは満十八歳になる直前のことだったが、その僅か二、三年後には故郷の佐渡の風俗に取材した、現実感豊かな作品で、師の作風から踏み出そうとしている。『罰』(明治四十一年)などに見るように、綺麗事に終わらない、生活感のある作画として注目される。
 栖鳳塾の同輩の中では、殊に小野竹喬と仲が良く、終生行動を共にしたが、麦僊は竹喬の画才豊かさを認め、自分はそれに欠ける分を「勉強」で補うと言っていたという。彼の言う「勉強」とは写生に打ち込むことと、古今東西の絵から学ぶことで、殊に当時は西洋絵画に当時の日本画にはない現実感の豊かさを見出し、作画に生かしていたようだ。

 麦僊は初期のやや文学的な内容を伴う風俗画を離れ『髪』(明治四十四年文展出品作)に見られる官能美の表現へと移り、またパリから帰った田中喜作を中心とする洋画家と日本画家の会、黒猫会、仮面会によって印象派以後の美術を知り、ゴーガンに共鳴して、『島の女』(大正元年)『海女』(大正二年)など形象や色彩の単純化によってゴーガンの作風に若々しく対決した作品を文展に発表した。

 麦僊は「写実」を作画の根底に置くが、あくまでも「現実を超えた美しさ」を求めるのである。しかも理想を現実に見出さねば済まなかった
麦僊は一つの花を求めて各地に取材し、自宅でも栽培して写生した。その徹底振りは多くの人々に語られているが、今回の初期から晩年にいたる、厳選された代表作と、素描、下画など画稿類あわせて百五十点の展示は、麦僊芸術の全貌と、その制作に寄せる深い情熱の一端を窺う絶好の機会となるだろう。(内山武夫)(抜粋)

・綺麗事をこえたという絵が、時間を超えて子どもの目にとまったのかも知れません。
・丁寧な取り組みが続きます。

・猫と少女の紙芝居。
・野良猫のイメージを検索でして、三毛猫が出てきて気に入っています。
・「三毛猫って雌猫なんだよ」というと「雌が多いだけで雄もおる」と教わりました。「日本猫で雄は希少ですね」
・三毛猫を描きます。
・大きさは画用紙に上下当たりをとって、ラフスケッチします。
・ラフスケッチも、フリーハンドも初めての言葉。
・上下が決まって、そのあと上手に描き入れてくれました。
・すすんで、三枚目の女の子が野良猫に追い詰められ気を失うシーンを考えます。
・人形で腕の様子を確認して、定規をつかって直線です。
・「腕が硬くない?」「気を失うってわからん」疑問が出てきますね。
・目は白く、たおれてスカートの模様はストライプ、膝などをかきいれます。
・そこに猫がきて、どうしたのかと確かめています。

・二枚ずつ進みましたのでまた次回です。
・残り時間は「おはじき」で遊びました。
・ビニルのテーブル・シートを引いているので、おはじきの当たりに摩擦があります。
・別のルールも教えてくれます。
・勝負はなかなか真剣でした。

❖today note

We are making a picture-story show.
She draw on drawing paper by a pencil.
Tsuchida Bakusen was a Japanese painter.
Kinoshita Shin is a Japanese painter too, by pencil.