子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作/平面絵画

授業_形式 紙芝居

◆内容 紙芝居(2、5年生)
◆道具 筆記用具、クロッキー帳(マルマン)、コンパス(あるもの)、雲形定規(あるもの)、画用紙(ダイソー)、折紙(ダイソー)、色鉛筆(あるもの)、ハサミ(各自)
◆科学 見ると切る 絵そのもの、解説書

◇参考図書

・『くもんの名画カード 海外編2』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第4刷発行
・『くもんの名画カード 日本編』木村重信 監修 くもん出版 1998年2月初版第1冊発行
・『世界むかしばなし 中国民話 まほうのふで』川崎大治 脚本 二俣英五郎 画 童心社 1994年7月13刷発行 
・『おかあさんとあそべる3・4才の おりがみ』高木智 著 高橋書店 1998年9月発行
・『ヨーロッパの伝統色』日本色彩研究所 編 福田邦夫 著 読売新聞社 1997年8月第5刷
・『日本の伝統色』日本色彩研究所 編 福田邦夫 著 読売新聞社 1996年5月第12刷
・『民族衣装』オーギュスト・ラシネ 著 マール社 1995年6月第4刷発行
・『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』武内俊一 葛西陽子 編集 日経ナショナルジオグラフィック社 2013年7月第1版1刷
・『ドラえもんの学習シリーズ 国語おもしろ攻略 すらすら作文が書ける』若林富雄 指導 小学館 1994年9月初版第1刷発行
・『しっぽのきらいなネコ』南部和也 ぶん いまきみち え 福音館書店 2005年7月第2刷

◇分かったこと 気づき

・子どもにとって現代美術を感覚で見ることは(切り取られたフレームや配置に既視感があるのか)、むしろ古典よりも受け入れやすいように思われた。美術の理論には別の学びが必要と思われる。
・二年生にとって、自分で引いた線ではないので、しっかりとラインは繋がっていないと切れてしまうことになる。
・切ることと見ること。

❖基本学習

2年生

・カードは『名画カード 海外編2』の26-31を読んで解説します。
・ロスコ「オレンジの上のマゼンタ、黒、緑」
・デュビュッフェ「真珠母色の庭」の画家の名前が言えないので、分けて繋げて発音しました。
タピエス「ひび割れた黒と白い十字」
ラウシェンバーグ「ゴールド・スタンダード」のレコード会社の犬のシンボルが気になります。
・感覚で受け入れて、理屈となると別の勉強が必要でしょう。
・リクテンスタイン「ヘアリボンの少女」
ウォーホール「マリリン」
・覚えたカードでカルタをします。
・カルタは取ろうとすると、渡すまいとします。やりとりが楽しい。
・つぎはカードでババ抜きをします。
・ババにはリベーラ「アラメダ公園の日曜の午後の夢」が選ばれます。
・連番で出していきましたが、どうしても数が合わず、引き分けでした。

・カード二つ目は課題のための紙芝居です。
・『世界むかしばなし 中国民話 まほうのふで』を読みました。
・読んでいくうちにだんだんと面白くなってきます。
・絵の好きな「マーリャン」は、筆が欲しいと願っています。
・上達すると仙人が現れて筆をプレゼントしました。
・それをつかって絵を描くと、なんでも本物になります。
・王さまが聞きつけて、世界一美しい金の御殿を描けと命じます。
・マーリャンは従わないので捉えられ牢に入れられます。
・マーリャンは村人が心配になって、夜になると大きな出口と馬を一頭描きます。
・牢屋を抜け出し村に戻り、水車を描いて村の田んぼと畑に水を送り田畑を潤します。
・またまた聞きつけた王さまは、マーリャンを再びつかまえます。
・こんどはマーリャンの筆を取り上げ、自分で金の山を描きます。
・山並みは大蛇となって王さまを襲います。
・たまらない王さまは、マーリャンに筆を返し「金の山を描け」と命じます。
・マーリャンは海の向こうに金の山を描きます。
・王さまは船を描かせ大勢の家来と一緒に乗りこんで、こんどは船を動かす風を描けと言います。
・風が弱いと強い風を描かせます。
・案の定船は強い風にあおられてしまいます。
・「とうとう、ふねは、ばらばらに くだけ、 大きな なみに のまれて しずんでしまいました。」
・マーリャンは村にもどって幸せに暮らしたということです。
・読み進めるうちに、次はどうなるかを予想しました。

・色彩は日本の緋色と、ヨーロッパのターキー・レッド、トルコの民族衣装の赤をみます。

・動物カードで「電話ごっこ」をします。
・途中でリクエストがあったのに聞き逃して、動物カードを全部読みます。
・「さっきぼく いったよ。UFOマルだよ」
・「もしもし UFOマルですか」「そうです」
・「たいへんなんんです。電池が切れそうなんです」「そですか。電気屋さんへ行ってください」
・「それが 動けないんです」「UFOマルは 自分の体の中ででんちを作るんだよ」「自家発電だね」

・折紙をします。
・飛行機を2種類折りました。
・「ひこうき1」は「二つ折りから」つくる簡単なもの。
・「ひこうき2」は「座布団折から」で、よく飛びます。うれしいね。
・自由帳で正方形を作って、飛行機を作るといいよ。

5年生

・休憩中に模造紙にゴールを書いて鉛筆転がしのゲームを作っていました。

・カードを始めます。
・『名画カード 海外編2』の続きです。
モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」
モンドリアンはカルバン派の影響で画面の構成も厳格な作りになっていますが、赤や黄色や青といった明るい色遣いで受け入れられています。

ピート・モンドリアン(1872年〜1944年))
 抽象絵画創始者のひとりとして知られるモンドリアンは、オランダに生まれ、パリで独自の幾何学的芸術をつくり上げていきました。第二次世界大戦のぼっ発とともに、最初はロンドン、さらにニューヨークへと亡命し、そこで終戦の直前に亡くなりました。この間、ひたすら制作と思索に没頭し、1910年代にはじめた新造形主義の美学を発展させていきました。
 新造形主義の絵画とは、形としては垂直線、水平線、矩形(長方形)だけを、色彩としては無彩色(黒、灰色、白)と三原色(赤、青、黄色)だけを用いる、きわめて禁欲的な抽象絵画です。モンドリアンは、自然の外見を描くのではなく、木なら木の本質ともいえるものを描こうとして試行錯誤を重ね、独自の抽象絵画にたどり着いたのです。(『名画カード 海外編2』解説書より抜粋)

・クレー「さわぎく(セネシオ)」のクレーは、戦中のナチス・ドイツでは退廃芸術家として排斥されて外国に亡命し、スイスで亡くなった。
皮膚が固まる病気になってしまったが、油絵具など化学物質を使っていることを忘れないように。

クレーは「絵をえがくことは、目に見えないものを見えるようにすることだ。」と言っています。そして、こどものようなすなおな気持ちになって、人や自然をながめました。この絵もまるで子どもの絵のようです(カード裏の解説より)

・モディリアニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」。モディリアニはもともと彫刻家になりたかった。貧しくて石が買えなかった。それで絵画に転向した。これは自分の結婚した相手でモディリアニが病で死ぬと彼女も死んでしまった。アーモンドのような瞳は水色。悲しみでいっぱいの女の人を描いた。
・ミロ「無垢の笑い」は国際美術館に展示されている。
マグリット「大家族」
・シャーン「ベンチの人」。「なんで肩がこんなに大きいか。帽子が凹んでいるか」「見えるままでなく、強調したかったんだろうね」
・リベーラ「アラメダ公園の日曜の午後の夢」。画家が小さい少年になった姿を描いている。後ろにいるのは結婚相手。いつか映画も見てください。
ポロック「収斂」
・デュビュッフェ「真珠母色の庭」は本物の蝶蝶の羽を使っている。私たちの感覚では作れないものかも知れない。
タピエス「ひび割れた黒と白い十字」は絵の具にいろいろ混ぜ込んで、画面にボリュームを与えている。
ラウシェンバーグ「ゴールド・スタンダード」は、東京で作ってくれといわれ、町にゴミ拾いに行って集めたものを屏風に貼り付けている。絵と言えるかどうか議論になるだろう。そういう作品が出てくる。一枚の屏風の俎上に並べたのである。
・リクテンスタイン「ヘアリボンの少女」
ウォーホール「マリリン」の解説にはこうある。

マリリン・モンローは有名な映画スターです。しかしほとんどの人は写真や映画によって、モンローを知っているだけです。とすると、彼女の写真は、本人と同じ役割を果たしていることになります。この絵はその写真をさらにシルク・スクリーンで刷って、実感を消し去っています。」

つまりマリリン本人ではない。見ているもの、買っているもの、持っているものは本物ではない。イメージを消費している。一つのイヤミかもしれない。色が綺麗で明るい。色そのものを見ているのかもしれない。主張をするにしても受け入れられるように明るさ、センスがあるから言い分が伝わる。

・カード二枚目は紙芝居『世界むかしばなし 中国民話 まほうのふで』を読みました。
・みなさんも魔法の筆を持てるように頑張ってください。

・色彩は『日本の伝統色』と『ヨーロッパの伝統色』の緋色とターキー・レッドを比較して、民族衣装に繋げました。
・『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』「色鮮やかな普段着で家の戸口に立つトルコの女性たち。アナトリア西部の女性は顔をおおうベールをつけない。トルコ 1932年」

・折紙は「さんかくおりから」の最後 「じどうしゃ」を折りました。
・タイヤの塗り方に工夫がありました。

❖今日の課題

2年生

・課題に入ります。
・『ドラえもんの学習シリーズ 国語おもしろ攻略 すらすら作文が書ける』を読んでお話の書き方のヒントを探します。
・楽しい本ですね。
・「①たいへん! 作文ワールドでまよった」。
・修理中のマシンで、のび太くん、しずかちゃん、ジャイアンスネ夫と出かけたら、作文ワールドに入って捕まってしまいました。
・しずかちゃんがいるから安心、しかし大ボスのアクブンにさらわれてしまいます。
のび太ドラえもんに電話すると、ボタンを押すと「スラスーラ」という味方が出てきました。
・作文を手伝ってもらうことにした。
・まずは手紙という形式を教わります。

・どんなお話にするか決めたいけれど、先に絵を描いてもらいます。
ドラえもんの描き方。
・ハチマキ姿のドラえもんを描きます。ハチマキの結び目がわからない。
・自分で描こう。
・黒目をかいて、机の横で倒れている人物を描きます。
・全身が見える別のページを描きます。
・顔、体、手を描いて、まるをかいてかいて、ちょっとはなれています。
・水色で色塗りです。首輪、鈴。
・首輪は明るいオレンジでぬっているので、赤がいいんじゃない?と赤。
・黄色い鈴。
・ハサミで切ります。
・線がつながっていないところは切ってしまいます。
・想像の線でつながっているのよ。
・それはできない。線通りに切っているからね。
・手首が離れる。「だってここで曲がっているからね」
・しっかりとラインは繋がっていないと切れてしまうのである。
・切り抜いて、絵の具は間に合わないからまた次回。

・鳥のカルタをしておしまいです。

5年生

・課題に入ります。
・『ドラえもんの学習シリーズ 国語おもしろ攻略 すらすら作文が書ける』を見ていきます。
・「②作文は手紙だ」の四年生の手紙を読みます。
・「⑰カレーライスをつくる」説明文1もよみます。
のび太のママがお出かけします。カレーを自分で作りなさいと説明文をおいて行きました。
・よくない例となっています。
・「カレーの作り方 カレーライスの 料理の基本をしっかり守り、作ること。みじん切りにして、いためること。水の量に気をつけること。こがさないように。ママ」
・確かに具体的な作り方はのっていませんね。
・本には日記の欄もあります。日記の勧め。
・「紙芝居の文をさらにつくって、『名画カード』から絵をえらんで、背景を豊かにしよう」

・ネコさんの方は、絵のナンバリングをして、後ろには文の番号を付けます。
・ネコの描き方の参考に『しっぽのきらいなネコ』の絵を見ます。
・下絵を写し、びっくりした時の人物の脚の向きを決めます。
・人物をみられるようになってきたので、お互いをスケッチするといいですね。
・勢いのある線で、人物とネコを描きます。
・「捨て猫にリボンあるんですか」「うん可愛くするの」「地域猫かな?」

・友達さんの方は、あれこれ探して、土田麦僊「罰」を選びます。
・「罰」の背景を手伝います。定規で大体の線を入れます。
・そこに鉛筆と色鉛筆で人物を入れます。
・次回はタイトルも描いていきましょう。

❖today note

He did not draw Doraemon picture.
So it was difficult for him that he cut the outline by a scissors.
Work and the criticism.