子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作/平面絵画

授業_形式 紙芝居

◆内容 粘土工作と紙芝居(2、5年生)
◆道具 筆記用具、カッターナイフ(あるもの)、クロッキー帳(マルマン)、四つ切り画用紙(ダイソー)、折紙(ダイソー)、名前ペン(あるもの)、紙粘土(ダイソーの重い方)、工作ボンド(ダイソー)、原色工作えのぐ(クツワ)、手びねりミニ回転台(パジコ)、台(あるもの)、ニス(あるもの)

◆科学 ニス塗り、模様をかく・写す、絵を写す

◇参考図書

・『くもんの名画カード 海外編2』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第4刷発行
・『ワッハッハ!ゆかいでおかしい世界の民話 かめのえんそく(イギリス)』中谷晴彦 文/絵 教育画劇 製作 2009年1月印刷発行
・『民族衣装』オーギュスト・ラシネ 著 マール社 1995年6月第4刷発行
・『日本の伝統色』日本色彩研究所 編 福田邦夫 著 読売新聞社 1996年5月第12刷

◇分かったこと 気づき

・まだ模様の認識のない子どもさんは、正確に写そうとして複雑に見ているような気がしました。
・視覚的リアリズムに関連することだと思うのですが、豊かな間の時間を過ごしていると思われました。

❖基本学習

2年生

・カード学習の前に細い筆で「ドラえもん」の目を書く練習をしました。
クロッキー帳にコンパスで円を書きます。
・円の中に目とヒゲを書く練習をします。
・紙粘土の「ドラえもん」に目とヒゲを描いてしばらく放っておきます。

・カードは『海外編2』の1-15を並べて前回と同じものをしました。
・一度カードを自分で読んでみます。積極的です。
・二回目はカルタ式でとります。
・三回目は「ババ抜き」にしました。
・クレー「さわぎく」が怖いとババにされます。
・目が太陽みたいで、よくみると不思議ですね。
・連番を三枚までとれるようにして、引き分けになりました。

・カード二つ目は「あいうえお順で始まる絵本を読もう」の「し」ですがお休みです。
・課題に応じた紙芝居『ワッハッハ!ゆかいでおかしい世界の民話 かめのえんそく(イギリス)』を読みました。
・紙芝居は形式の紹介なのですが、お話が楽しかったようです。
・かめのお父さんとお母さんと坊やのお話。

・「おてんきがぽかぽか、いいはるかぜがふいている」ということで、「みんなで森にえんそくにいくことになりました」。
・お弁当をつくります。
・サンドイッチと缶詰をたくさんバスケットに入れます。
・五日かかって荷物ができました。
・三年と少したって森につきました。
・三匹はお弁当を食べる段になって、缶切りを忘れてきたことに気がつきました。
・お父さんは坊やに頼んで家まで缶切りを取りに帰ってもらいます。
・その間何も食べずに待つことを約束しました。
・一年がたちました。おかあさんはお腹を空かせています。
・二年が経ちました。お父さんが限界だといいます。
・二匹は甲羅の中に首を引っ込めてしまいました。
・とうとう六年がたちました。
・「このままでは死んでしまう!」ということで二匹が信じられないスピードでサンドイッチを食べようとしたまさにその時です。
・「あああああ〜〜〜〜〜!サンドイッチ たべた〜〜〜〜〜!」とやぶから坊や亀が現れました。
・坊やに見られてお父さんは言い訳します。
・坊やは言います。
「ふふん。だまされないもんね。ぼく、ずーっと みはってたんだ。やぶに かくれて みはってた。ああ〜、ぼく かんきりを とりに いかなくて よかった!でも まってる あいだ、やぶが ぐんぐん のびて からまって もうそとに でられなくなるかと おもったよ〜!」
・えんそくを思い立ってすでに十年近くたちました。
・いつになったらサンドイッチをたべられるのでしょうね、というイギリスの民話です。

・亀の坊やに共感して、「もう一回よんで」と三回読みました。
・「待っておいてね」という約束と反故にされた思い出、というところでしょうか。

・色彩は「ドラえもん」の「青」をやりたいと。
・「ドラえもん」に似ている「青」をさがして、「薄縹」「空色」「だまされた」。
・もう二年生なので「騙された」ではなく「ドラえもん色」などと色名を聞きたがっています。
・折り紙は 『おかあさんとあそべる 3・4才の おりがみ』から「いえ」と「えんとつのあるいえ」を作りました
・模様の書き方が意外でした。
・「おうち」は斜線で屋根の模様を作りますが、斜めの線を追って、分岐点で右に折れたり左に進んだりします。
・まだパタン化されていません。
・不便だろうなと思いますが豊かのようにも見えます。
・二つ目「えんとつのあるいえ」は、手本の絵を見て描いていますが、家の扉と小道が繋がって、家と道路が曖昧で、扉は瓢箪のようになります。
・指摘すると気がつきましたね。まあいいやと。
・窓は「田んぼの田」。
・途中から電話ごっこです。
・『動物カード』を電話替わりにもって、話し相手は鳥類から哺乳類、猛禽類まで「誰々さんですか」と尋ねます。
・いよいよ「パオンマルですか?」と聞きますが「ちがいます」のお返事。
・どうやらこの回はニンニンジャーの一番古い友達がよかったそうですです。

5年生

・先に外でニスを塗ってから授業を始めます。
・カード学習は『名画カード 海外編2』の1-15をおさらいします。
・モディリアニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」が怖いと。体が伸びて、目が水色。
ムンク「叫び」もこわいと。テレビを見てから。
・「迷信もあるけれど、これは絵としてみるべきで、家族が早くに亡くなったりして、橋を渡っている途中で心中の叫び声を聞いて、こういう絵になりました。絵にするには三角形の構図を考えて、人物を描いて、色を考えているから絵になって、みんなに訴える絵になったんです」
・「この人こういう顔じゃないの?」「(ムンクは)こういう顔じゃないよ」
・「いろいろあったけれど、最後は大きな太陽を描こうと心を成長させていった画家です」
・カードをカルタ式でとって、絵の名前、簡単な説明でお友達は互角になってきました。
・つぎは紙芝居です。
・読み出すとこっち側にやって来て「ゆっくとぬく」などの支持書きを確認しています。
・懐かしい幼児期の生活を思い出したようでした。

・色彩はしばらく『民族衣装』を見ていきます。
・「アジア―南ヒンドスタン地方・セイロン島・マルディブ諸島」を見ます。

図3・4・5・7の人たち―ブルジョア階級に属する、セイロン島の沿岸シンハリー族の服装。男たちは髪を長いまま束ねて編み、後頭部から巻き上げ、櫛で留め、さらに前に持ってきた髪を別の櫛で留めている。その上に帽子を被ったり、布を巻くが、この髪型はプトレマイオス朝以来、17世紀を隔てて受け継がれてきた、きわめて古いものである。
図6―南デカンのインド人。ヒンズー教徒の中でも貧しい階級で、普通綿布をまとっている。

※南ヒンドスタン―インド南部の諸地域。ヒンドスタンとは、ヒンズーの国の意で、広義にはインド全体をいう。」

とあります。次に『日本の伝統色』の「橙・茶」の「弁柄色」を見ます。

弁柄色
赤みの強い茶色の顔料は、代謝色と同じように鉄分の多い土を焼いて作る。だから代謝色と同じともいわれるが、なかでも赤い色の顔料が弁柄色と呼ばれた。東インドの酸化鉄粘土は、インディアン・レッド(Indian Red)として、昔から世界的に知られていたが、南蛮貿易によって、日本にもその顔料や製法が伝えられた。弁柄というのはベンガルの当て字で、インディアン・レッドの日本語名だとされている。
 酸化鉛の鉛丹に対して、鉄丹という呼び方をすることもある。実際にも鉄くずを焼いて弁柄の顔料をつくるようになったという。もともと当て字なので、紅殻色、紅柄色など、書き方もいろいろある。弁柄の顔料が安くつくれるようになって、漆器にも朱の代わりに弁柄を使った赤塗り漆器が増えたといわれている。絵の具や塗料としても各方面に使われ、瓦の着色、赤絵の陶磁器にも利用された。

『日本の伝統色』より
・お金持ちの髪型と服装、貧しい人の衣装が描かれています。
・「弁柄色」を覚えてください。

・折紙は、折り方の仲間を説明しました。
・この本は「三角折から」「たこがた折から」「二つ折りから」「ざぶとん折りから」と「そのほかの折り方」と分類されています。
・三角のチューリップと葉っぱを作ります。
・チューリップは葉っぱに線を入れて、平行脈を入れていました。正しい描き方ですね。
・コップを折りました。
・水玉模様をいれています。
・折り紙のコップをキラキラフィルム折紙でつくると。しっかり折り目をいれてくださいね。
・出来たら使えますよというと、一所懸命作り、セロテープでとめて油性マジックでハートを描きました。
・水が汲めました。
・「だましぶね」を作って遊んでいます。

❖今日の課題

2年生

・課題に入ります。
・紙粘土に仕上げのニスをぬりました。
・途中でニスの匂いに気がつきます。
・広い場所のテーブルでニスを塗って、「ドラえもん」にツヤが出ました。
・筆は平筆の太いものとまる筆を使いました。
・紙粘土「ドラえもん」の完成です。

・次の課題、紙芝居のアイデアを考えます。
・四つ切りの画用紙を切って、説明します。
・お話、紙の大きさ、厚みなどを確認します。
・「ほら紙の厚みを見て」というと、「つめたいー」。
・「暑い寒いじゃないのよ。分厚いかどうか、幅のことを聞いています」
・お話は、「ドラえもん」「のびたくん」「ジャイアン」「スネ夫」「しずかちゃん」と「クレヨンしんちゃん」が出てくる話をつくることになりました。
・次回からドラえもんをかいて、台紙にはっていきましょう。
・入れ替えのお友達と「鳥」のカルタをしました。

5年生

・課題に入ります。
・紙粘土にニスを塗って、完成させています。

・今月は一年のまとめ授業で「紙芝居」を作ります。
・主人公とお話をを考えてください。

・短い話は苦手と、長いネコの話を書いてくれました。
・できあがるまで見てはいけないと壁を造ります。
・一枚のクロッキー帳に完成して、それで完成とおもっています。
・「紙芝居」は「絵本」とは違って絵のなかに文字はなく、一番最後のページと一番初めの絵が同じ内容を指しています。
・次に四つ切りの画用紙をカッターで半分に切ります。
・紙をふんわり半分に折ってナイフを入れています。
・刃がゆれてガタガタに歪みます。しっかり折って切りましょう。
・一枚目はやってあげて、さらに二分の一の大きさにしました。
・見本の紙芝居と同じ大きさで八枚描くと、夏までかかりそうです。
・結局四つ切りを四分の一の大きさにしました。
・刃がゆれて、切り口もゆれて、違う大きさでもいいじゃないか、遊びだもの。

・もうひとりさんも壁を造ってせっせと書いています。
・こちらは六枚。
・内緒の壁はどんどん高くなります。
・慎重に下絵を描いてから四つ切り画用紙を丁寧に切っています。
・お話は持って帰ってさらに考えてくるとことで、宿題となりました。
・楽しみにしています。

❖today note

His roof pattern was like the Himalaya Mountains.
They painted polka dots and heart pattern on Origami cups.