子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_形式(様式)版画(紙、スチレン)

◆内容 年賀状、版画をつくろう!_4(1、4年生)
◆道具 筆記用具、スケッチブック(マルマン)、クロッキー帳(マルマン)、試し刷り用の用紙、スチレン版(デコパネ再利用)、串・ニードル(あるもの、鉄筆の方が良い)、版画絵具(サクラ)、バット(食品用の利用)、古新聞紙、ローラー(あるもの)。
◆科学 スチレン版の点、線、面のつくり方 

◇参考図書、他
・『オオカミとコヒツジときいろのカナリア』さく ベン・カウパース やく のざかえつこ え ふくだいわお くもん出版 2005年
・『たのしい図画工作10 年賀状・クリスマスカード』羽場徳蔵 著 国土社 1996年3月発行
・『別冊・幼児の指導 画材の使い方 いかし方』指導 稲垣達爾 学習研究社 1998年4月第2刷

◇分かったこと 気づき
・「版」にようやく慣れてきました。
・スチレン版の彫り方が分からないので、お手本を示します。
・バレンは汚れたら拭き取ること。年賀状の表を汚します。

・描画における「知的リアリズム」と「視覚的リアリズム」(C.リッチ、 G.H.リュッケ、J.ディ・レオ)。
・好奇心における「知的リアリズム」と「視覚的リアリズム」は「心理社会的発達」(E.H.エリクソン)では「積極性の感覚」と「勤勉性」という項目になる。
・認知ならばJ.ピアジェで「前操作期の直感的な段階(4-7歳)」になる。(2-4歳は「概念以前の段階」)
・「前操作期」に続くのは「具体的操作期」で、概念的にまとめ知覚に頼らなくなる段階(7-12歳)。
・次に「形式的操作期」がある。「抽象的な考えや概念化、論理的そのもの、推論する、帰納的および演繹的推論、一度にいくつもの変数を扱える。仮説を構築し吟味する。」が10代。

◇備考
・雑巾、ティッシュ、古新聞紙、スモッグ(汚れていい服)など必要です。

❖基本学習

1年生

・基本授業はカードから。
・日本の名画カード1の1-10の復習、11-15の新しいカードを見ました。
俵屋宗達「風神・雷神図屏風」は、大きな手ぬぐいを風船のようにした方が風の神様です。
・「ビードロを吹く娘」のビードロは「吹く」という言葉で理解しました。
歌川国芳「人をばかにした人だ」が新鮮でした。
・最初はアルチンボルトのように逆さにして見ました。
・顔の中に顔があるのがわかると、驚きました。
・カルタやバツ印に線を加えて花火や雪にする、いつもの絵を書きたくなりますね。
・いまはやめて授業しよう。終わったらやるよと「指きりげんまん」。
・次は1-15のカードを並べて、カルタのようにとっていきます。
・分からないとカードの番号がヒントになります。
・順番どおりに集めて、新しいカードを上に重ねます。
・カードの使い方いろいろあるね。 
・色彩は日本の伝統色名「青」。
・青緑、新橋色、浅葱色、水浅葱、水色、白は「だまされた」。
・「だまされた」が二つあるページを探します。
・今は色名より楽しいことを記憶しています。
・これは好奇心における「知的リアリズム」ではないのか。「視覚的リアリズム」に対して。(◇分かったこと 気づき※欄)
・知恵の板は「三重塔」。なぜかお気に入りです。
・『オオカミとコヒツジときいろのカナリア』を読みます。
・朗読の最中にいたずら小僧になるので、声色を変えて叱る、などのゲームに変化します。
・しばらくして、クロッキー帳にぐるぐると落書もします。

4年生

・基本学習の前に判子とスタンプ台で遊びます。
・カード学習をしたいのですが、スタンプのひらがなを探すのが楽しい。
・そのままカードを見ていきます。
・日本の名画カード1の1-10の復習と、15までを見ます。
・『オオカミとコヒツジときいろのカナリア』を読みます。
・オオカミとコヒツジの第7話、最終回です。
・クリスマスの飾りを終えて、カードを書いて、カナリアが人間の女の子の家に帰るお話です。
カナリアはさむくなってきて女の子を思い出して「なんで家なんかでたんだ」といいます。
・オオカミとコヒツジは、クリスマスやサンタさんとは無縁の暮らしをしています。
カナリアとオオカミの問答がなんとも想像力をかき立てます。
・「ナンシェってだれだ?」「ぼくはナンシェの小鳥です。どうして、あの子のへやからとびだしたんだろう?」
「じゆうになりたくて、だろ」と、オオカミ。「ボクのばか!」と、カナリアはさけびました。
・ここらへんはさすがに4年生で、理解ができるようです。
・「まあとにかく、羊のイメージを広げるために読んでいます」
・色彩はヨーロッパのピンクを軸に日本名を探しますが、手元の判子にこだわっています。
・今回は色彩はとりやめです。

❖今日の課題

1年生

・絵本を読み終えクラフト・パンチをほしがりますが、今回は紙版画ではありません。
・しばらくスタンプで遊びました。
・キャラクターのスタンプ、ひらがなの判子。
・勢いがいいのでゆっくり押さないと隅がでません。
・自分の名前のひらがなを集めて、つなげて名前にします。
・スチレン版画の説明をします。紙版画より簡単な方法です。
・作った版と、プリントしたものをみせます。
・スチレンボードに串やニードルで押したり引っ掻いたりして線を書き、版をつくります。
・絵具の準備をします。バットに版画絵具を出して、ローラーでなじませます。
・それを版につけて紙に刷ります。
・版をつくりますが、まだよくわかっていませんね。
・ニードルの使い方は、ザクザクと刺しています。遠くの星みたい。
・キラキラ星とか、ツリーとか、ロケットとかにしてみます。
・軸を中心に円を描いて、惑星とお星様のようです。
・まあ、版ができたことにします。
・紙はスケッチブックを切り離して葉書大に切ります。
・インクをつくります。色は黒。
・いい感じにするにはペタペタとローラーを行ったり来たり、時間がかかります。
・版にローラーで色付けします。なにもかもが新らしいですね。
・ロケットとお星様の版画ができました!
・時間になり、お片つけをしてからカルタをしました。
・読み札を掲げてくれました。

4年生

・課題をします。
・スチレン版画の説明と見本を見せます。
・版と紙、絵具とローラーとバットを出して、刷っていきます。
・注意事項、絵は反対になる、文の並びも反対になります。
・下絵を書いてもらいます。
・「イニシャルでもいいか?」いいです。
・テキストは『別冊・幼児の指導 画材の使い方 いかし方』の「スチレン版画」「石こう版画」を参考にしました。
・発泡スチロールは看板のデコパネの再利用で、切り分けて使います。
・「15cm÷2は?」「7余り1。きまってる」
・「なんで聞くの?」「物を作るには計算がいるよ」
・ボードを切って用意します。
・ひとりはイニシャルと太陽です。
・もうひとりは、小鳥が木の切り株に止まっている図と、鳥の巣箱です。
・印をつける段になって、串とニードルの使い方が分かりません。
・垂直に刺すので、引っ掻く、斜めに押すと伝えます。
・不安。つくってみると丁寧でわるくない。自信を持つことだね。
・色は紫にしたいので、赤1色の生徒さんから。
・絵の具をバットに出して、ローラーで練り始めます。
・絵具がこなれたら、紙の準備をします。
・スケッチブックからはがきを4枚分をとります。
・版は軽いので串で抑え、ローラーで全面に色をつけます。
・赤い版画ができてきます。
・その後、赤に青をまぜて紫色にします。
・綺麗な紫にはならず、不満です。
・水で薄めたりのばしたりして、版はやや黒くなるがバットは紫。
・茶色に見えてしまうけれど、小鳥の版もできました。
・来週もすることになりました。

❖today note

A styrol(styrene) print.
We made it a first time.
The effect is tolerable.