子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 墨絵
◆内容 形になる前後、日本のキツネ、枕草子(1、4年生)
◆道具 筆記用具、虫眼鏡(あるもの)、クロッキー帳(マルマン)、スケッチブック(マルマン)、
貝殻(数種類)、新聞紙、墨(ダイソー)、半紙(ダイソー)、筆(各自)、型パンチ(コストコダイソー)、シール折り紙(あるもの)
◆科学 一本加える

◇参考図書、他
・『学研の図鑑 水の生物』指導・執筆 金沢寿雄 他 学研 2000年5月新訂版第12刷発行
・『ばけくらべ こどものとも 傑作集』松谷みよこ 作 瀬川康男 絵 福音館書店 1999年2月第7刷
・『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』大庭みな子 著 新井苑子 挿絵 講談社 2012年4月第3刷発行
須磨海岸で録音した海の波の音、境内の鶏の動きの動画

◇分かったこと 気づき
・絵画の人物や設定はゲームの登場人物となり、積まれた貝殻はミッキーになります。

◇備考
・墨を二回します。次回は色紙に絵を描きましょう。ハンコもつくりましょう。

❖基本学習

1年生
・カードは一週開いて、名画カード海外編2の6━10を復習しました。
・続いて11━15を見ていきました。
・ブラック「水差しとヴァイオリン」。弦を見て楽器だと理解しています。
・「綺麗な絵じゃないね、色も暗いし画面が凸凹して見える」
モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」「マリオだ」ゲームのマリオに見えるんですね。
カンディンスキーコンポジションⅧ」。「黒い大きなまる、小さなまる」と、丸の数を数えます。
・クレー「さわぎく(セネシオ)」もマリオを連想させるらしい。美術とゲームの相性はいかに。
・モディリアニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」。
・カード二つ目は、絵本『ばけくらべ こどものとも 傑作集』を読みます。
・色彩は、テキストの地の色と図(色)の交錯する「だまされた」を楽しみにしています。
・日本の白、灰色、黒を見ていきました。薄墨色、銀鼠、憲房色、漆黒、そしてお目当て。

4年生
・拾った貝殻をだして、図鑑で調べてもらいます。
・珍しい形の殻の名前も見つけました。ウニでした。
・ウニの殻の中に小さい貝をいれて音がでるようにしています。マラカスですね。
・「中には何枚の貝殻が入っているでしょう。」
・巻貝、二枚貝、ウニの殻、カニの赤ちゃんがいてびっくりしています。
・貝殻を落とさないように積んだり、形にしたりして遊びます。
・海の見える所の親類のことが浮かびます。
・名画カード日本編をします。
雪舟天橋立図」「ここはこういう色をしているの?」「五百年前の絵だし墨ですよ」けぶって見えるのかもしれません。
狩野永徳長谷川等伯「松林図屏風」「墨のじみなえだけれども 金箔の明るい絵もあります」
俵屋宗達尾形光琳「燕子花図屏風」。
伊藤若冲「群鶏図」を見ながら境内にいた撮影した鶏の動画を見せます。
円山応挙朝顔狗子図」「この犬の名前は?」「子犬とだけあるから名前は分かりません」
池大雅酒井抱一「夏秋草図屏風」。
・「この絵は先の「風神雷神図屏風」を模写してその裏に描かれたんだって。」
・「酒井抱一俵屋宗達を尊敬していて、その気持ちが形になったんだね。」
喜多川歌麿ビードロを吹く娘」。「ビードロは江戸時代のおもちゃね。」
・伝統色名は紫で、桔梗色、楝色、古代紫、江戸紫、紫、京紫、薄色。
・カード二つ目は、『ばけくらべ こどものとも 傑作集』をよみました。
・前回は外国のキツネを描いてもらいました。今回は日本の雰囲気になれてください。

❖今日の課題

1年生
・課題は乗り物です。絵を描きます。
・貝殻をだして、携帯で録音した波の音を出します。
・貝殻は墨で描きます。
・たこやヒトデを描きます。
・塗ってしまって真っ黒になる。
クロッキー帳を見て、前の絵を見ていきます。
・大きいスケッチブックは鉛筆で、点々々、ダッダッダッだ。
・鉛筆を横に振る、濃い鉛筆で点々とポイント、手首を振り振り、何とか形にならないものか。
クロッキーで×と○をたくさんかいて、そこで×に一本線が加わって雪の結晶のような形になりました。
・海つながりで、鉛筆で亀を描きます。
・亀の歌を歌いながら、円の中に模様、亀の甲羅に模様を描き始めました!
・けん玉の「もしかめ」の歌です。
・「もしもしかめよ かめさんよ せかいのうちでおまえほど あゆみの...」から替え歌に。
・そしてカルタの箱を完成させます。
・型のパンチをつかってシールを作り、はっていきました。
・乗り物のカルタ遊びを一回しました。
・だいぶ覚えてきましたね!

4年生
・新聞紙に細い筆と墨で絵を描きます。
・絵本はのびのびした絵なので、墨にどんな影響があるかな。
・筆が進んでから『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』の「くらべようもないもの」を読みます。
枕草子の雰囲気を思い出してもらうために「草の花は」と「気がかりなもの」そして「雪がたくさんつもった日」と読みます。(参照1)
・新聞で落書きをして、筆が進んできてすっかりたのしくなったところで、キツネとタヌキを描いてもらいます。
ゾロリとか典型的なタヌキが一瞬現れました。目の周りの黒いタヌキは何だったでしょうか。
・白い半紙に本番です。白いですねえ。

・墨はスケッチなしの一発勝負になるので慎重です。
・顔から描き始めます。
・タヌキのお腹の位置が高い。最後まで描いてくれましたがお腹の線は二つになって、書き直すことにしました。
・二枚目は友達の話が楽しくて手がおろそかになり、かすれを利用せずに絵はどんどん黒くなっていきました。
・それでもタヌキ、良くかけました。

・慎重にキツネを描きます。
・家のネコと仲良しで、ネコに近い白いキツネとなりました。
・余った時間は夏休みの楽しい思い出を描いてくれました。

❖today note
○ or × were a right answer or black marks.
He added one line to ×.
It became to snow crystal.
Some building shells changed an animation's character.

❖reference

「雪がたくさんつもった日」

「雪のたいそう高くつもった日に、いつになく格子をおろして炭櫃に火をおこして女房たちがあつまって話をしていると、宮さまが、「少納言よ、香炉峯の雪はどんな風かしら。」とおっしゃるので、格子をあげ、みすを高くまきあげるとお笑いになった。
「香炉峯の雪はみすを掲げてみるという白氏文集の詩は知っていても、なかなか、あなたのように機転はききませんわ。やっぱりこちらの宮さまにお仕えなさるにふさわしい方よ。」と、みんないわれた。

そこに大人のほんの解説を加えました。よくしっているというのではなく、進んだ中国の文化を今(当時)の暮らしに生かしたかったのではないか、という見方があるそうです。

『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』大庭みな子 著 新井苑子 挿絵 講談社 2012年4月第3刷発行