子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 カルタ、アクリル画
◆内容 カルタ、枕草子「鳥は」を描こう!(1、4年生)
◆道具 筆記用具、虫眼鏡(あるもの)、クロッキー帳(マルマン)、スケッチブック(マルマン)、色鉛筆(あるもの)、色画用紙(Pacon)、ステンレス定規(SHIZUOKA)、マルチプリンタラベル(エーワン)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト、アクラレッド、アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、カドミウムレッドミディアムヒュー、イエローミディアムアゾ、プライマリーイエロー、カドミウムイエローディープヒュー、コバルトブルーヒュー、ライトグリーン/パーマネント、フタロシアニンググリーン))、ナイロンアクリル用筆(bonny bism)、丸筆、平筆(100円ショップ)、ペインティングナイフ(あるもの)、上質紙(黄色、レモン色、ピンク、薄紫あるもの)、ハサミ(各自)、マーカー(あるもの)
◆科学 紙を破る、感情の不思議

◇参考図書、URL
・『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』大庭みな子 著 新井苑子 挿絵 講談社 2012年4月第3刷発行
・『シェイプ・ゲーム』アンソニー・ブラウン 作 藤本朝巳 訳 評論社 2004年7月初版発行
・ネット コローの「モルトフォンテーヌの回想」の確認、オウムの動画

◇写真 筆運び、オウム 

◇分かったこと 気づき
・紙を破る時の要素。1.紙は二つになる。2.形が変化する。3.音がする.3-1急ぐ音。3-2ゆっくりの音。さてどこらへんが楽しかったのかしら。
・相矛盾する感情を持ったときについて考えさせられます。

❖基本学習

1年生さん
・前回のカードの復習をしました。 
・コロー「モルトフォンテーヌの回想」の訂正をしました。
・ウィキで画像を出して「これはおばあさんに見えたけれどもよく見ると花と草でした」
・よく見ても納得していない様子。
・「オペラ座の舞台のようだ」と評されているので「白雪姫」でもいいのかも知れません。
・ビンガム「ミズーリ川を下る毛皮商人」。
・ミレー「落ち穂拾い」は、やはり探し物をしている人のように見えると虫眼鏡を使います。
・確かに落ちている穂も少なく、貧しい人たちともいえます。
・マネ「ゾラの肖像」ドガ「舞台の踊り子」モネ「印象−日の出」ルノワール「ムーラン・ド・ギャレット」。
・ルドン「キュクロプス」おっとアルチンボルトのカードも入っていましたね。
・オリジナルテキスト墨絵の隠し絵を見せます。やはり食べ物となります。
・色彩はパープル。「だまされたー」を期待しています。
・レイズンとワインと「だまされたー」。
・「だまされたー」とは、本の各ページに三っつの色が印刷してあって、たまたま二色の場合に地の白と伝統色との間で起こる混乱のこと。
・「ワイン」の字が気に入ってクロッキーに書きます。
・「ワ」の字の曲がり方は、カクカクすること。
・大きいクロッキーを出して、前回の続きをしたいようです。
・アイスクリーム、カレー、カキ氷を描きたい。
・『枕草子』の「上品に美しいもの」に、薄く削った氷と甘茶シロップが出てきます。
・カキ氷を一緒に描きます。
・青の模様のあるガラスの器を描きました。金の器をかきます。
・シロップは赤、苺シロップですね。やまもり削り氷に赤いシロップがかかりました。
・同じページに青い器と金の器が並んで金の器の「先生じゃま」。次のページに行きます。
・次はカレーシリーズ。
・墨で運筆の練習をしました。
・なみなみの練習。海の波波、ヘビのなみなみ。
・直線の練習。雲をかいて「あめはここから」。
・筆は人のように筆洗で休憩します。
・「おやすみ」「おはよう!」
・先週のつづき、×○描いて、「く」の字をつなげて三角△です。覚えてましたね!
・四角□も描いて、剣が出てきて、盾が出てきて、「やしまる」と。
・人に盾をどうもたせていいかわかりません。
・手をかいて、上から大きな円をかきます。
・敵は目が情けない感じです。
・絵を描いた新聞紙をもって闘いが始まりました。
・絵を描いたらそれが本体になっていますね。

4年生さん
・カードからはじめます。
・前回の復習、ルソー「眠れるジプシー女」は人形だと。服の縞、楽器、月、雰囲気を言葉にしました。
マティス、ルオー、ピカソ
ピカソアヴィニョンの娘たち」は、二つのアングルから見える姿を同じ画面に描いたという解説もあれば、質感をあらわしているという見方もある。さてあなたたちにはどう見えますか?
・ブラック「水差しとヴァイオリン」モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」。
カンディンスキーコンポジションⅧ」。ド、レ、ミで音楽ができるように、点や線や色で絵を描きました。
・クレー「さわぎく(セネシオ)」。
・モディリアニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」は解説を読みました。びっくりしたかも知れませんね。
・つぎは絵本『シェイプ・ゲーム』を読みます。
・この絵本の著者は、2006年にロンドンのテート美術館でやった仕事がきっかけでこの絵本を作ったと記しています。参照(1)
・絵本の始まりは、その年のママの誕生日には、いつもと違って家族で美術館へいきました、ということです。
・センセーショナルな絵画の紹介から始まります。
・絵画、オーガスタス・エッグ「過去と現在、その1」。
・「ママが1まいの絵を見て、わらいをうかべて、言った。「この絵は、どっかにいる家族かもね?...」
・絵の中の人物を、現在の暮らしや身近なものに置き換えて、より現実的に感じるようにした美術鑑賞の方法の一つです。
・両親と子どもたちは、さまざまな絵画の中に入り込んで、空想をひろげます。
・観賞の帰りに、スケッチブックとペンを買ってもらって兄弟はゲームを始めます。
・一人がひとつの線や形を描いて、もう一人が新しい線を加えていくというゲームです。
・絵本の扉と最後のページには、マーカーとペンの不思議なカードが並んでいました。
・簡単で楽しいゲームですね。
・色彩は省略しました。

❖今日の課題

1年生さん
・次は課題です。今日は七夕飾りとカルタの続きです。
・七夕の折り紙で作った人形を見せると、「できないー」モードになっています。
・大丈夫、ちぎり絵でしましょう。
・小さい折り紙は角を切って、大きい折り紙は半分にする。
・「紙を破りましょう。」
・なかなか破りません。途中まで破ったものを、仕上げに破ると大笑。楽しいね!
・オレンジは顔ね、黒は髪の毛ね。織姫と彦星ね。
・小さい折り紙を三角に切って飾りを作ろうとしてくれます。「三角は折線をつけるといいよ」。
・三角を切って、それをのりでつないで、七夕飾り。「学校の先生におしえてもらった」。
・「ひとつ 飾りを 自分でできるんだね」というと、うれしそうです。
・そこに竹をかいて、別のページにはいつものカップ、上にそれを吸い込むブラックホールが現れます。
・妖怪アニメのことらしい。
・「げげげのきたろう」らしきものを描くと、一つ目親父が必要になります。
・「さっきのキュクロプスに似ているね」
・きたろうの武器は下駄。猫娘、砂かけばばあ、子なきじじい、いったんもんめん。
・次はカルタをします。
・今回は車のカルタ。
・印刷したパトカーの「は」救急車「き」消防車「し」新幹線の「し」トラック「と」のシールを切ってもらいます。
・台紙に線を引いて、切って、丁寧にしましょう。
・台紙にシールをはっていきます。
・お友だちと一緒にカルタをします。
・読み札というよりは、普通名詞を読んでいきます。
・勝負は白熱しました。

4年生さん
・『枕草子』「鳥は」の続きです。
・オウムの鳴きまねの動画を見ます。
・二つ目に見た動画は「となりのトトロ」の主題歌を歌っていました。
アクリル画をします。
・初めてのアクリル画なので手伝います。
・羽根の重ね塗り、くちばし、お腹の色、頭、目はあっというまに描きました。
・だんだんアクリル画らしくオウムらしくなります。

・一方、準備をして水を汲んでパレットに絵の具を出して進めています。
・こちらも背景色と羽根の色を重ね塗りで区別して、ほぼ完成です。

クロッキー帳にサインの練習をして入れます。
・「もののけ姫」の「こだま」風と頭文字。

・七夕なので、短冊をさっきのシェイプ・ゲームを取り入れて描いてもらいました。
・短冊全面にかいているので、部分にするように言います。
・一人がなにやらかいて、もう一人がそれを完成させます。
・それからお願いごとを書き入れます。なかなか浮かびませんか?

・願いごとは、かなうといいですね。
・シェイプ・ゲームは「猫」「クマ」「犬」「リボン」。
・工夫次第でもっと広がりそうですね!

❖today note
The contradistinctive color is red and green, or blue and orange.
The contradistinctive mind.
She drank herself contradistinctive mind, maybe.
Is it successful way?
It is a mysterious Kodama.

❖reference

参照(1)

「2001年6月から2002年3月まで、わたしは作家として、また、イラストレーターとして、ロンドンのテート美術館で、ある仕事をしました。その仕事とは「絵を見て歩こう」というプロジェクトのひとつで、この催しは、教育委員会とテート美術館が協力して3年間つづけておこなったものです。わたしはこの催しを通して、ロンドン市中心街にある小学校のおおぜいの子どもたちに、絵の基本的な見方を伝えました。そして、テート美術館に集まる子どもたちがどのような反応をするかを知って、新しい本を創りたいと思いました。また、ここに集まる子どもたちや先生方といっしょにワークショップを行いたいと思いました。そして、その試みが、わたしの生き方そのものを大きく変えることになったことを、ここに記しておきます。」

『シェイプ・ゲーム』アンソニー・ブラウン 作 藤本朝巳 訳 より