子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

(2014年5月17日分)

授業_内容 水彩画
◆内容 橘を描こう!(1年生、4年生)
◆道具 筆記用具、クロッキー帳(マルマン)、スケッチブック(マルマン)、木成り八朔(和歌山)と葉、絵の具セット(各自)
◆科学 観察、連想

◇参考、URL
・『色の女王』ユッタ・バウアー 作 橋本香折 訳 小学館 1999年2月
・『おひさまのたまご』エルサ・べスコフ作 絵 石井登志子 訳 徳間書店 2001年3月初版発行
・『ヨーロッパの伝統色』福田邦夫 著 読売新聞社 1997年8月
・『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』大庭みな子 著 新井苑子 挿絵 講談社 2012年4月第3刷発行
・『鳥類の図鑑』黒田長久 指導 小学館 昭和58年6月2版第20刷発行
・『山溪カラー 日本の樹木』林弥栄 編 山と溪谷社 1996年10月35刷発行
・ネット 橘の花と葉と実

◇写真 知恵の板、運筆、八朔


❖基本学習
1年生さん
・『枕草子』の紹介をします。
・木の花や実ではこういうのがいいね、というお話を少し聞いてくださいね。

黄金の玉が花の木にさいたとばかり思われる実の美しさは朝露にぬれる桜の花に劣らない。ほととぎすが好む木だと聞けば
いっそう心引かれる。

・八朔を手渡します。
・カードは絵本『色の女王』を読みました。
・絵本には、青、赤、黄色、の三色と混色が出てきます。
・色の女王は馬に乗ったり、色と戯れたり、大地を転げまわったりします。
・蛇や花や抽象模様が出てきて、くるくる回転して、人物と模様と線がのびのび描かれています。
・それを指でなぞって、動きを追っています。
・女王は遊びつかれて、「あなたが女王なら、何色と遊ぶ? あなたが描いた色を呼び出して!」と締めくくられ
ています。
・『ヨーロッパの伝統色』のオレンジを見ます。
・シートをかけ色名を隠して好みを聞いていきます。
・これとこれとこれとこれと、どうやら全部好きなようです。
・色の名前を一つずつ読んで行きます。
・一ページは三色づつ、時々二色のページがあって、シートの白い部分を指して「これは白、だまされたー」。
・繰り返しとや、有名な落語の落としどころのように、はまって大笑い。
・文字にも興味がわきます。
・キャロットの「ロ」、クローム・オレンジの「ロ」。
・メイズのメは「×」みたい。
・ニンジンを一緒に描きます。
・墨で筆運びの練習では、最初は太陽をかいて太陽の光をかいて曲線を練習をします。
・さっきの絵本の蛇になっって、ニョロニョロ。太い筆でニョロニョロ〜。
・横に直線の練習、真っ直ぐな線をひいて、縦の線でチェック模様。
・でもやっぱり曲線が気に入っています。
・太い線はお父さん、真ん中にお母さん、小さい細い子ども。
・「蛇って卵からうまれるんだよ」卵を描きます。恐竜の卵の話。
・「お花やほととぎすも描こうよ」とお花を描きます。
・お父さん蛇は花を食べてしまいました!「蛇はカエルとかを食べるんだよ」
・「小鳥とか描こうよ。」お母さん蛇は小鳥を食べてしまいました!
・赤ちゃん蛇はかえるを食べました。
・卵が割れて小さいのが生まれます。
・何枚も蛇を描いて、お話になってきています。

4年生さん
・カードは絵本をします。
・これは八朔と言う果物です。橘の実の変わりにもってきました。いいにおいですね。
・「『枕草子』はの「木にさく花は」を聞いててね。」

第三七段
 五月(旧四月)の終わり、六月(旧五月)のついたちごろ、橘の葉のこくしげったところに白い花が雨にぬれて早朝さいているさまなどはいいようもなく美しい。
 黄金の玉が花の木にさいたとばかり思われる実の美しさは朝露にぬれる桜の花に劣らない。ほととぎすが好む木だときけばいっそう心ひかれる。(P.60)

・『鳥類の図鑑』の「ほととぎす」をみせて、託卵の解説が短く書かれていたので読みます。
・親鳥が他の鳥の巣の中に一つ卵を産みます。卵の数は合わせておくそうです。
・親鳥は間違えて生まれた雛に餌を与えてしまう行動があるそうです。びっくりしますね。

 梨の花はつまらないものだとされて、手紙をむすんで人におくるにもつかわれないし、愛らしくない人の顔つきをたとえて、その色気のなさからも梨の花のようだといったりする。けれど、唐(中国)ではほめたたえられる花で、文学のなかにもよく登場する。それなりの理由もあるのだろうとよく見れば、花びらのはしにほのかな色つやがある。かの楊貴妃が帝のお使いにあって泣いた顔を「美しい梨の花が春の雨にぬれたようだ」と、白楽天の「長恨歌」の一節に
歌われたのも思い出される美しい花である。(P.60-61)

楊貴妃についての但し書きを読んでいくとやはり聞き入ります。
・最後は桐の花と鳳凰の組み合わせです。
・カードとして飛躍はあるものの『おひさまのたまご』を読みます。
・絵本は妖精のダンスから始まります。
・妖精は森の中で巣から落ちた卵を拾ってあげたり、男の子の妖精コッテと喧嘩したり。
・手に持っている八朔と絵の中のおひさまの卵と比べます。
・「わらいがえるレストラン」という、森のレストランが出てきます。
・かえるやカタツムリ、トカゲが出てきます。
・「わらいがえるレストラン」の看板には「おきゃくさまどうしの たべあいは きんじられています。」と書かれています。
・「かえるって虫とかたべるでしょ。虫がお客さんで来るかもしれないからね」。
・おひさまのたまごについてみんなで話あっています。
・ふくろうは迷惑そうに「ホーッ、ホーッ、そのうちに もりは ひのうみさ」。
・ねっこじいさんもやってきます。
・りすは一かじりして木に上っていってしまいました。
・コッテはおひさまのたまごをけとばしたのでねっこじいさんに耳を引っ張られた。
・そのうちにズアオアトリがとんできて「これはオレンジといって、おひさまと なかよしのくだものです。」と教わりました。
・みんなでオレンジにストローをさしてチューチューごくごく飲みました。「ああ おいしい!」
・そこへカラスがとんできて一口で飲み込んでしまいました。
・カラスはのどを詰まらせて夏中シップを巻くはめになりました。
・カラスにオレンジをとられて妖精がしくしくないています。
・妖精は森に秋が来るころツグミに乗っておひさまのくにへ行きました。
・光のなかをかけまわり、蝶々ともなかよくなり、お腹がすくと草の茎でジュースを飲んでいます。
・レモンはすっぱいのでのまないようにしています。
・もし誰かカスカスしたオレンジにあたったら、それは妖精が飲んだ後のオレンジなんですって。
・コッテとねっこじいさんは妖精が帰ってくるのを空を見ながら待っています。
・話はラッセ坊やが野いちごを摘みに来て、カバンから大きなオレンジを落としたところから始まりました。
・ところどころで絵のオレンジと八朔を比べます。
・色彩にいきます。
・「オレンジをもう一回復習しましょうという!」「いやだ」
・では続きのイエローね。
・アイヴォリー、ヴァニラ、クリーム、ミモザ、サルファ・イエロー。
・ネープルス・イエロー、ハニー・イエロー、バナナ、ブロンズ、ゴールド。
・次に「知恵の板」をします。
・好きなように並べてみます。
・「同組違え」という正方形を作ります。
・運筆は『おひさまのたまご』を墨で真似しました。
・やや線は太いですが話のポイントを描いて、紙芝居にしてくれています!
・もう一人のお友だちの絵は、川があって遠景には山が見えています。誰か立っています。
・川には大きなものが浮かんでいます。
・犬が出てきました。なにかお願い事をしています。
・「犬とくれば花咲爺さん?」「ちがう」お友だちにはお話して。
・桃太郎でした。そうか果物つながりのお話を書いたんだね!
・出来上がったらお互いに紙芝居をして、かんたんにしてお話します。
・桃太郎の鬼がなんとも優しそうだとか、ああだこうだと、おしまいは拍手して終わりました。

❖今日の課題
1年生さん
・一枚は水彩画を描きたいですね。
・パレットに絵の具を出しましょう。
・丸筆、平筆、タオル、水入れを用意します。
・黒を少し、朱色はドバーっ。チューブをスポイトにして戻します。
・筆に絵の具を付けます。
・黒でやっぱり蛇の延長、蛇の模様や柄は描きません。
・「お花を描こうよ。」お花は八方に花びらが広がって、花びらを描いて、茎や葉っぱはまだ見ていません。
・緑で葉っぱをかくとお母さん蛇の位置からお花を食べに来ます。
・小鳥を描いてあげると手がほしいらしい。
・手には武器を持っています。
・カエルも描いてくれと、カエルも両手に武器。
・「ええ!みんな戦うの?」「最後はなかよし」
・パレットの絵の具を混ぜます。混色は初めてですね。
・絵本『色の女王』を見た後なのでね。
・パレットの上で、絵の具を混ぜる混ぜる、筆を横にダーッと走らせる、それで全部茶色になりました。
・茶色をスケッチ・ブックにのせて、半円を描いて虹に見立てています。
・しっかり混ざっていない色が何本もの線になってアーチになっています。
・虹には見えないが、いいのではないか?うっすらと黄色や緑の線が太い線に引きずられて層となって同行し、虹のようにも見える。
・色と言うより行為が定着することが楽しいんだろうね。
・この茶色たち、森にするのはどう?木はどう?きのこは?
・だんだん、お友だち、親、兄弟みたいに緩んできて、ゲラげらげら。
・横道にそれてしまいました。「ごめんなさい」。
・きれいな色を使おうよ。
・すると青いキノコが出てきました。青いキノコなんて聞いたことない。
・緑の太陽(高村光太郎)があったっていいじゃないか。青いキノコがあったっていいじゃないか?
・水色で蛇を描いてカエルを描いてそれぞれに武器。まあ大戦争。でも最後は仲直りします。
・結局5枚描きました。

4年生さん
・スケッチブックに八朔を描きます。
・運筆で沢山描いたのでちょっと面倒になってきています。
・水を汲んで絵の具をだして用意はさっさとします。
・八朔の大きさ、影、凸凹感、一枚入っていた八朔の葉を良く見ます。
・スケッチブックの下に八朔を敷いて写し取ろうとします。無理!
・葉はおおきい楕円状のラインと小さいハートみたいですね。
・スケッチして、絵の具をだして色をつくります。
・白を混ぜ最初は薄いオレンジになりました。工夫します。
・大きな丸い八朔に作った色を塗りました。
・妖精がダンスしているところを書きたいようです。
・「おいしいよ」と言葉を入れます。
・日付を入れて完成です。

・陰影とかボツボツした感じとかよく見て描こうとしています。観察する目の成長です。
・色を薄く塗っていきます。
・お友だちと同じように「おいしいよ」といれました。
・『枕草子』の橘の実はとてもすっぱいそうですけどね!

❖today note
They are good friends each other.
The orange flute tale is growing up more friendly peach one.
Then Apple, pear, grape.
And blue mushroom.