子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 グラデーションをつくろう
◆内容 「春はあけぼの」のグラデーション(4年生)
◆道具 筆記用具、スケッチブック(マルマン)、クロッキー帳(マルマン)、絵の具セット(各自)、大きい折り紙(ダイソー)、はさみ(各自)、カッター(あるもの)、色鉛筆(STAEDTLER
◆科学 重ねて切る、グラデーションの作り方

◇参考、URL
・『名画カード 海外編1』木村重信 監修 くもん出版 2002年12月初版第5刷発行
・『太陽をかこう』ブルーノ・ムナーリ 作 須賀敦子 訳 至光社 2002
・『日本の伝統色』福田邦夫 著 読売新聞社 1996年5月第12刷
・『作ってふしぎ!? トリックアート工作』監修 北岡明佳 構成・文 グループ・コロンブス 2011年7月初版
・『21世紀版少年少女古典文学館4 枕草子』大庭みな子 著 新井苑子 挿絵 講談社 2012年4月第3刷発行
・画像
 フェルメール

◇写真 切絵 グラデーション

◇分かったこと 気づき
・お互いに絵を上手に描こうとする意欲や気遣い、学びあいなどが見られます。

❖基本学習
・お友だちを待つ間『作ってふしぎ!? トリックアート工作』を見ていきます。
・「びっくりキューブ」「ありえない三角」「パタパタボックスパズル」「からくり紙パズル」「ふしぎ貯金箱」。
・続けて「スリット隠し絵」。「新幹線だよ」というと「飛行機も」と。
・写真に二つの乗り物と縦じまが入っています。確かに新幹線が見えて、スリットを動かすと飛行機が見えました。
・そろったのでカードをします。
・先週のリュベンスの「マリーのマルセイユ到着」を覚えていますか?
・妖精やネプチューン(ネプトュヌス)やお姫様のことを話していくと思い出します。
・大きな妖精。
レンブラント「夜警」では皆でお金を出し合って絵を描いてもらったんだけど文句が出たみたいよ。
・この画家にとっては絵の明るさと暗さを強調するほうが大事だったそうです。
フェルメール「手紙を読む女」は、解説を読んで窓ガラスにうつった女の人を見つけます。
フェルメールの画像検索をします。
・「青いターバンの女「真珠の耳飾の少女」」がでてきて、以前に美術館へ見に行ったことを話します。
・女優さんが扮装したのを見て、その女優さんの出演ドラマの役名を教えてくれます。
・「このターバンの青はコバルトブルーで、大変高い絵の具で、一生懸命描いたんだね」。
・カード二つ目は『太陽をかこう』を見ていきます。
・4ページから19ページは割愛しました。「怖いことが書いてあるから」というと興味を持ってしまいました。
・「スモッグがひどいと、太陽はほとんど見えなくなる。花をさかせたり、ひなたぼっこをさせてくれたり、くだものをあまくする太陽も、まちのスモッグにはかなわない。....」。
・20ページからの宇宙飛行士から見える太陽、科学者の太陽、芸術家の太陽を見ていきます。
・芸術家はアルトューロ・トレド・ピサロアンドレ・マッソン、ミロ、勅使河原蒼風、アントニオ・フラスコーニ。
・版画のようなタッチの太陽には人間の顔が付いていて、唇の下におとがい孔らしきものがあります。
・それが舌を出して「べー」をしている風にみえます。
・顎の縦の線だというと、芸人さんの名前をだして納得します。
・フランチェスコ・デル・コッサのフェラーラ宮殿の太陽。
・「なんで太陽が牡羊のおなかにいるの?」(参照1)
・ロバート・サリヴァンの太陽、トム・ウォルセイの太陽。
・写真、旗、原始人の太陽のしるし。「これは本当?」
・画材からはテンペラパステル、紙の凹凸から苺みたいな粒粒の太陽。
・指で描いた、クレヨン、フェルトペン、ボールペンの太陽。
・子どもの描いた太陽があって、そこには「VIGANO PAOLO CLASSE...」などと書かれている。クラス名かしら。
・さらにパステル、貼り紙、ボールペン。
・色の量と円の大きさ。赤い紙の切り抜き、凸凹の紙にかいたもの。
・サインペン、インク、黄色と赤の紙を重ねて切り抜いて、それを合わせた手をずらしたように見えせたもの。
・おとなしそうな太陽、強そうな太陽、3月の7月の太陽。
・色紙を円に切り抜いて上にパステル。そして太陽は沈んでいく。
・ビルの谷間に、折り紙の船の上に、銅像に。草の向こうに。ブラインドの向こうに。

これで、太陽はいろいろなところにしずむことが、わかったと思う。
いろいろなもので、太陽がかけることも分かった。
紙だって、いろいろある。くろい紙に、きいろい太陽。
きいろい紙にくろい太陽だっていい。
画家たちも、じつにいろいろな太陽をかいているけれど、ほんとうは、きみのすきなようにするのが、いい。
ミカンのわぎりだって、いいじゃないか。」(P.64)

・次に『トリックアートの工作』の本から「ためしてみよう! 広げてびっくり 切り紙アート」の「友だち」を作ります。
・先週出来た絵本の友だちを広げさらに言葉を書いてもらう予定です。
・水色の見本を見て、さあ作ってみましょう。
・黄色い折り紙で作ります。
・大きい折り紙を長方形になるように二つ折り。広げて十字の折り目が出来るように二つ折りにします。
・はさみで半分に切ります。それを二分の一、四分の一と八折にします。
・そこに女の子の二分の一の姿を描きます。はさみで切り抜きます。
・「えー難しい」線を書いてあげます。
・「髪の毛なしの照る照る坊主ならかんたんよ」「いやだ」「ではもかみの毛をつけてと」切り抜きます。
・硬いのでやりやすいところを切ってもらいました。ひろげてみるとたしかにつながっていますね。
・できると早速顔を描いています。抽象的な友だちではなく目鼻がついた友だち。
・聞くと同一人物の着せ替えだそうです。なるほど。
・お友だちも顔を描いています。
・友だちのクロッキー帳を見てフロッタージュが面白そう!やってみます。
・何を下に敷こうかな。コインの一円玉、五円玉、百円玉。
・やり方がは鉛筆を斜めに持って、書くではなく塗る。
・今度は切り絵の女の子を浮き出させます。
・出てくるのが不思議で、輪郭をとってくっきりさせます。面白いね!
・その間、女の子をファッショナブルにさせています。
・できたので日付を入れます。
・女の子は繊細な鉛筆の線とマーカーの線。とても気に入って交換することになりました。

❖今日の課題
・課題に入ります。
・今年は『せかいの神話』の続きと『枕草子』を読んでいきます。
・『枕草子』は、これが素敵とか、いいなとか、植物や、生き物や、自然の見方や感じ方を表しています。
・それを読んで、墨で絵を描いていきます。
・『枕草子』の「春はなんといっても明け方」と読み進めると、なにやらおかしいみたいです。
・「今年のテーマの一つなので聞いてくださいね」。
・色彩は『日本の伝統色』の明け方の空色である東雲色を見せます。
・スケッチブックにパレット、時間が少ないので画面をクレパスで二分します。
・だんだんお日さまが昇ってきて、空の色が少しずつ変化していく様子を描きます。
・グラデーションを作りましょう。
・やり方は、色を重ね塗りして彩度を変化させるもの。
・白を加えて明度を変化させるもの。
・あとは二つの色を混色させてどちらか寄りにするもの。
・何色のグラデーションを作りますか?
・「黄色」「ええ?黄色は白に近いので難しいですよ」昼間という意味だったかも知れませんね。
・黄緑色と橙色になりました。
・最初に全面に薄く塗って重ね塗りする方法です。
・最初から濃い色をぬってしまったので、あまり変化が見られなくなってしまいました。
・濃いと薄いの二つのトーンになりました。
・草原のグラデーションには切り絵のお友だちをおいて、のりで貼って今日の作品としました。
・橙色のグラデーションにはお友だちは貼りません。だって空だものね!

❖today note
I feel good effect and inspiration from children.
It is like the mind gradation.

❖reference

参照(1)
・絵本にあった牡羊のお腹の下に太陽の図を調べました。奥が深く広がりがあります。

ウィキぺディアより抜粋
・フランチェスコ・デル・コッサ
フランチェスコ・デル・コッサのフェラーラ宮殿の太陽。
(3月/牡羊座の寓意『ミネルヴァの勝利』(1469年 - 1470年))

牡羊座
神話
ギリシア神話によると、ボイオティア王アタマスの息子プリクソスと双子の妹ヘレーが、継母イノーの悪巧みによって生贄にされそうになったときに、ゼウスが遣わして二人を乗せて逃げた金の皮を持つ羊だという。妹は羊が走る途中に海に落ちおぼれて死んだ。プリクソスは逃亡先のコルキスでこの羊を生贄に捧げ、皮を当地の王アイエーテースに贈った(現代の観点からすると恩知らずな行為に見えるが、古代においては神の遣わした獣は生贄として神に返す風習だった)。
この羊の皮を手に入れるための冒険がアルゴー号(アルゴ座)の冒険、アルゴナウタイ神話である。

・アルゴナウタイ
アルゴナウタイは、ギリシア神話の長編叙事詩に登場する英雄たちの総称。イアーソーンに率いられて巨大なアルゴー船で数々の航海をする。アルゴナウタイは複数形で、「アルゴーの船員」を意味するアルゴナウテースが単数形である。