子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作

授業_内容 和算あそび
◆内容 俵杉算を簡単に解こう_1回目(3年生)
◆道具 筆記用具、クロッキー帳(マルマン)、スケッチブック(マルマン)、STAD KUTSUWA 定規30㎝、木粉粘土、かみねんど(ダイソー)、ステンレス製粘土彫塑ベラ(あるもの)、フワフワムースのかみねんど おべんとうセット(クツワ)、工作用ゴムマット(あるもの)、折り紙(あるもの)
◆科学 配色名、和算

◇参考・URL
『江戸の算数一 鶴亀算入れ子算』西田知己 著 たごもりのりこ 絵 汐文社 2011年2月初版1刷発行
狂言えほん くさびら』もとしたいずみ 文 竹内通雅 絵 講談社 2007年6月第1刷発行

◇写真 俵算の準備、鶴亀算の準備など 

◇分かったこと 気づき
和算を実際にキットをつくって理解しよう、という目的は早々に変化しました。
・お弁当作りと粘土の配色が中心になりました。

❖基本学習
・カードはくもんの『名画カード 海外編2』からロシアの画家の絵を三枚見ました。
カンディンスキーの「コンポジションⅧ」、シャガールの「私と村」、ロスコ「オレンジの上のマゼンタ、黒、緑」。
・色彩は、カラーコーディネートの応用編がより具体的で理解しやすいと今回の入り口としました。
・オリンピックも近いので国旗のトリコロールという配色を紹介をしました。
トリコロールはフランス語で「三色」という意味です。
・フランスの国旗、ロシアの国旗をみました。
・ほかにはトーナル配色(ダルトーンが中心)、カマイユ(単彩)、フォ・カマイユ(まがいもの)、ビコロール(2色)などがあります。
・俵杉算のために俵を作る動画を見せて、俵の蓋を作るのが面白いと紹介しました。
・江戸の情緒を出そうとカード2では狂言の絵本『くさびら』を読みました。参照(1)
・話の終わり方におちがないので、不思議な感じが残ります。
・運筆、折り紙コーナーでは久しぶりに「知恵の板」をしました。
・お題は「短冊」と「八角かがみ」です。
・短冊は時間がかかりましたが八角かがみはすぐにできました。勘が戻りましたね!

❖今日の課題
・課題に入ります。
・『鶴亀算入れ子算』を読みます。
・練習の「倍々算」です。
・「昔、頭のいい曽呂利新左衛門という人がいました。太閤秀吉から何でもご褒美を与えると言われました。新左衛門は「三十日間毎日お米を下さい。最初は一粒、それから毎日二倍になるように下さい」と頼みました。さて新左衛門がもらったお米の数はいくつでしょうか。30日で5億3687万912粒になったんですって!」
・「鶴亀算」を読みます。
・「絵本に書かれた屏風。そこに描かれた鶴とカメの足跡。さて鶴は何羽いますか?」「八羽」「亀は何匹いますか?」「五匹」
・実際に薄く鉛筆で括ってみます。その通りでした!
・「俵杉算」を読みます。
・川沿いの道を歩いていたら米俵が高々と積み上げられています。どうやって数えたらいいでしょうか?
・「俵には何が入っていますか」「お米」。
・おにぎり弁当を作り始めます。
・弁当作りではその通りに作ろうとして、型にいれて、粘土が柔らかくて、要領がいりましたね。
・白いおにぎり、黄色はカレー味かな、ピンクはケチャップライス、そこにタコウインナーや定番野菜や苺がそえてあります。
・茶色のハンバーグ作りは、混色の解説通りにして良い茶色を作りました。
・エビフライもなかなかリアルにできています。
・『役立つ 彩る 暮らしの折り紙』からお弁当箱になるギフトボックスを折りました。
・蓋と中身の直方体の箱を折って、大きさを変えるには折り紙を三角形に折って、重なる折をずらして余白を切るんだよと伝えます。
・箱に飾りをつけます。
・粘土の最後は出汁巻玉子。黄色い粘土を平たいパスタ製造機で押し出して、それをくるくる巻きました。
・全部作って箱に詰めました。
・「俵杉算」と「裁物一刀」のために、スケッチブックに鉛筆で升目を描きました。
・雲形定規も久しぶりに描いてみました。直線と曲線ですね!

❖today note
We will be to make the cranes and tortoises for Japanese mathematics.
They are the total animals sum by two foot bird and four foot animal.
Tortoise is amphibian.
But they are long life symbol to us!

❖reference
参照(1)
狂言えほん くさびら』もとしたいずみ 文 竹内通雅 絵
のあらすじです。

まじないの上手い修行中のやまぶしがいます。
ある男尋ねて、家にくさびら(茸)が生えて困っているから、まじないで取り除いてくれと頼みにきます。
さっそく山伏は男の家に見に行くと、大きなくさびらが生えています。ぬいてもぬいても生えてきます。
これはテングの仕業だと山伏はいい、さっそく呪文をとなえはじめます。
するとかえってキノコは増えてきました。一旦はふえるものだと山伏はいいます。
しかし一向に減ってこないので、くさびらが嫌うなすびのまじないをします。
しかしくさびらはますます増えてきます。
こまった山伏はきゅりのまじないをつづけます。 
「ぼろんぼろ ぼろんぼろ ぼろんぼろ ぼろんぼろ」。
すると今度はおばけくさびらがでてきました。
ビックリした山伏は、今度はカボチャのまじないをします。
するとおばけくさびらは勢いづいてきて「たべちゃうぞ〜。」と舌なめずりをして襲ってきます。
大勢のくさびらを連れて「ほいほい ほいほい ほいほい」と迫ってきました。
とうとう二人は逃げ出しました。くさびらはどこまでも追いかけてきました。

おしまい