子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作

授業_内容 マトリョーシカ
◆内容 マトリョーシカを作ろう!_6回目(3年生)
◆道具 筆記用具、クロッキー帳(マルマン)、スケッチブック(マルマン)、オーブン陶芸用具手びねりミニ回転台(耐荷重1㎏)(株式会社パジコ)、紙コップ(あるもの)、両面テープ物語/スポンジ両面テープクッション材超強力タイプ15㎜5m巻(ダイソー)、マトリョーシカの白木のキット(大日本美術工芸)、虫眼鏡(あるもの)、絵の具セット(あるもの)
◆科学 回転台で模様を描く、ニスを塗る

◇参考・URL
・『The book of matryoshka マトリョーシカ大図鑑』写真・文 沼田元氣 二見書房 2010年10月初版第1刷
・『ウクライナの昔話 わらのうし』内田莉莎子 文 ワレンチン・ゴルディチューク 絵 福音館書店 1998年5月第4刷 
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こけしの絵付け

◇写真 縞模様の練習、マトリョーシカ

◇分かったこと 気づき
・回転台をつかって絵付けをするときには、回転させる方向と筆の角度が大事です。
・ニスは換気のよいところで塗りましょう。

❖基本学習
・カードは動力で回転させて色を着ける「こけしの絵付け」の動画をみました。
・絵の具のついた筆を慎重にこけしに置くところや、金属装置の動静に注目しました。
・あっというまに模様が描けるのが魅力ですね!
・色彩名は日本の伝統色から人形たちの着物の色を見ていきました。
・実際に人形をもって色名を探します。
・大きい人形の赤い着物の色からさがそう!すぐに見つかりました。
・赤は「紅・紅色」か「茜色」、二人目の青は「青」。
・三人目の黄色に近い色がなくてびっくり。「山吹色」「山梔子・支子色」濃い黄色は卵黄のようないろばかりで、近いのが刈安色でした。
・四人目の橙は「柿色」がピッタリでした。
・五人目の小さい赤の子は「紅」「茜色」でした。
・動画に触発されたのか流行の「てっちゃんの絵描き歌」を教えてくれました。
・運筆の練習は回転台でボーダー柄(縞柄)を描く練習をしました。
・ラップの芯を適当な長さに切って、底を薄い紙で作って両面テープを貼り、回転台に立てました。
・二人で支えて台を回転させマーカーでラインを付けていきました。
・中心はずれていますが、なんとか簡単に絵付けが出来ます。
・筒はにわか底が不安定なので止めて、紙コップで絵付け練習をすることにした。
・クッションの両面テープを厚く貼って接着させ、台を回転させてマジックの全色を塗っていきました。
・最後は面相筆で描くことになって、紙コップのノリ付けされたところで筆が撥ねることに気がつきました。
・台の回転の方向やペンを持つ角度も大事でしたね。

❖今日の課題
・課題にはいります。マトリョーシカを完成させましょう!
・お顔と帯の縞模様とニス塗りがのこっています。
・小さい人形と二番目の人形の顔は塗りなおしておきました。
・回転台をつかって覚えた技を大きい人形の帯のから始めます。
・さすがに事態を呑み込んで、お手本をしめしてください、になっています。
・人形の裏に両面テープを貼って台に固定させます。
・面相筆の準備をして台を回転させてもらいます。
・おーっと!回転がはやく筆がはねてしまいました。ダメ出しがでました。
・赤い人形の台の部分の模様を描いてもらいます。
・お顔は四番目の子の顔の練習をスケッチブックでします。
・円を描いていって、眉と目と鼻と口の練習をします。
・だんだん表情豊かになって上手くなってきます。
・墨を楽しんで目鼻髪の毛ときてだんだんロングになって、最後は顔全体に薄く墨を塗っていきました。なにやらホラーな感じですね。
・人間の表情に関心があります。
・その筆の感覚で橙の人形の顔を描きました。
・正面に目がきました。あー!さらに右目をかくとやっぱり全体に左寄りになってしまった。
・やり直しです。肌の色を塗りなおす。
・その間大きい人形の帯を描きました。
・一番小さい人形の顔の練習をしました。面相筆の穂先で目を描く練習です。指先が繊細です。
・目をかきなおして、点々と鼻と口を描きました。
・虫眼鏡で帯の縞の色の確認をしました。
・橙の人形が乾いてきたので顎の線をいれまいしたが失敗です。
・やり直しでだんだんグレーになってきました。
・三回目のあごの線が安定したので、気持ちを整えて目を描きました。成功してほっとしましたね!
・さいごは仕上げのニスを塗ります。換気扇の所でやった方がいいかもしれません。
・ニスを塗ってもらいながら絵本『ウクライナの昔話 わらのうし』を読み聞かせました。参照(1)
・絵はわらのうしをしっかりと正面で描いています。
・それをひくおばあさんがいて、おばあさんなのになぜ人形を動かすのか、なぜわらのうしが動くのか、不思議感がのこります。
・あなぐらに増えていく捕まった動物たちはお行儀がいいです。
・タバコのパイプが分かりませんでしたが、タバコだというと納得します。
・読み聞かせを終えて一緒にすべてにニスをぬりました。 
・湿った人形の顔は丁寧に塗りました。
・そして完成です。最後までよくがんばりましたね!きっと大事にしてくれるでしょう。

❖today note
We have completed to make the matryoshka dolls at last!
They are very pretty five!
And printing rolling machine.
Somehow straw cow doll.

❖reference
参照(1)

絵本はロシアシリーズの最終回です。
ウクライナの昔話 わらのうし』内田莉莎子 文 ワレンチン・ゴルディチューク 絵 

あるところに貧しいおじいさんとおばあさんがいました。

ある日のこと、おばあさんはおじいさんにわらのうしを作ってもらいました。
そのうしを連れておばあさんは丘へでかけました。

おかにのぼったわらのうしにおばあさんは
「わらのうし わらのうし よこっぱらタールの わらのうし。
おいしいごちそう たっぷり おたべ」
といって ねむってしまいます。

するとくまがやってきて いぬどもにくいちぎられたはらに タールをぬりたいと
わらのうしにさわると ぺたっとひっついて はなれられなくなりました。
おばあさんがおじいさんをよんで 掴まえさせて くまをあなぐらにいれました。
おおかみも よこっぱらをたべられてタールがほしいというと
またしてもタールにひっついて おじいさんにつかまり あなぐらに入れられました。
きつねもいたちにきりさかれたとタールをほしがりますが おじいさんにつかまり
あなぐらに入れられました。

つぎにおじいさんは どうぶつたちの毛皮をとろうとします。
くまの毛皮でオーバーをつくろうとします。
くまはぎょっとして かわりにハチミツをもってくるからとやくそくして にがしてもらいます。
おおかみもぼうしにされそうになりましたが ひつじをもってくるからと逃がしてもらいます。
きつねもえりまきにされそうになりましたが にわとりとあひるとがちょうと交換すると言って逃がしてもらいます。

どうぶつたちは つぎつぎと約束どおり はちみつや ひつじや にわとりや あひるや がちょうをもってきました。
そしておじいさんとおばあさんは しあわせにくらしました。
わらのうしは おかのうえにたちつづけて くずれてなくなりましたとさ。

絵本は大型版で、全体にやわらかい白を基調として、おじいさんとおばあさん、そして動物たちが、大きく丁寧に描かれています。白い画面と繊細な線は、のんびりした中に緊張感があって、白い息がもれてきそうな息遣いも感じられます。生活道具も、小屋から、糸巻き、鍋、ナイフ、パイプ、お皿、樽、テーブルクロス、野菜のカボチャやニンニクなどが描かれています。わらや繊維も丁寧に描かれています。まずしい暮らしのなかの、ちょっとした知恵が、ユーモアのあるわらのうしを生みだしたのでしょうか。この絵本も人と動物との関係が近いようなきがしました。
楽しかったですね!