子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作

授業_内容 マトリョーシカ
◆内容 マトリョーシカを作ろう!_4回目(3年生)
◆道具 筆記用具、タイマー(携帯電話)、クロッキー帳(マルマン)、マトリョーシカの白木のキット(大日本美術工芸)、絵の具セット(あるもの)
◆科学 面相筆で細い線を描く、二度塗り、安定させて描く

◇参考・URL
・『くもん式百人一首ガード 下巻』公文公 平田喜信 監修 くもん出版 1996年11月初版第7刷発行
・『The book of matryoshka マトリョーシカ大図鑑』写真・文 沼田元氣 二見書房 2010年10月初版第1刷
・『ロシアのお話 ハリネズミと金貨』V.オルロフ 原作 田中潔 文 V.オリシヴァング 絵 偕成社 2004年3月2刷
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面相筆の線引きを用意

◇写真 紙コップに顔を描く、マトリョーシカ途中

◇分かったこと 気づき
・面相筆を使っている動画を用意しましたが、当然アニメをソフトで描いている動画にも興味をしましました。

❖基本学習
マトリョーシカの顔を描くので面相筆の使い方に関連する動画ページを用意しました。
・たまたま画面に出ていたアニメのイラストをソフトで描く方をクリックします。
・ちょっと違いますが一緒に見ていきます。
・モーレツなスピードでソフトをつかって鉛筆の上に清書をしている感じです。
・長いですが、先に進んだところをポイントして、早回しにしてくれました。
・それで最初に戻って見ると、下絵が鉛筆画であることが分かりました。
・基本は鉛筆で描けることですね!
・カード第二段は、百人一首の続きをします。
・画用紙の青をひいて場所をつくります。
・下巻の51から75までの取り札を並べます。
・タイマーを7分設定で始めます。3分10秒くらいは残していました。
・76から100までをします。二回目は「絵も見てね」と言いそえて。やはり7分設定です。早いですね!
・運筆の練習をします。面相筆で描こう!
クロッキー帳をだして、円、渦巻き、渦巻きが繋がったラーメンの鉢の雷文、円の中に縮小する渦巻き、拡大する渦巻き、渦巻きの間を駆け抜ける線。
・表情を描いていきます。
・顔を丸で描いて、そこへ眉目鼻口の練習をします。
・筆丈の真ん中をもちましょう。眉とか目とか鼻とか口を真剣に描きました。

❖今日の課題
・その筆運びのいい感じで課題のマトリョーシカに入ります。
・今回の段取りも、同時並行的に進めます。
・大きい人の顔を鉛筆で描きます。
・顔のバランスを考えて描いていきます。
・曲がる定規で一番大きい人形と四番目の人形の帯を描きます。
・絵の具の黒を溶かして、顔の描画にはいります。
・面相筆で、一体目は一番大きい人形を描きます。
・一瞬息を止めて、眉、目、鼻、口と描いていきます。上手くいくとホッとしますね。(息を止めるのは李禹煥風です)
・二番目に大きい二体目、三体目は二番目に小さい子、四体目は一番小さい子。
・表情を付けていきます。だんだん筆が寝てきます。起こしましょう。
・目が気に入らない、顔の塗り直しからやり直しましょう。
・目が筆のままに縦長になります、それほどおかしくないですよ。
・たっぷりの赤をだして、着物を塗ります。
・人形は片手で持ち、片方を机につけて斜めにし、安定を確保して塗っていきます。
・もう仕草は絵付師のようでした。
・平筆と細い丸筆で塗っていきます。かわかしてから二度塗りをします。
・その間、青を手伝います。交代して青を塗ってもらいます。細部は面相筆を使います。
・赤の二度塗りを手伝います。綺麗になるので楽しいですね。
・赤の台座の部分を塗ってもらいます。裏側まで塗っていきました。
・四体目を塗ります。薄いオレンジに橙色を混ぜて塗ります。白が入っています。
・二体目の青にも裏側を塗って、着物の柄には白で塗って次回に上から黄色や花びらの白を塗る予定。
・いよいよ遊べる面積の大きい髪の毛を塗っていきます。
・ちょっと安心、細部がないので絵本の朗読をします。『ハリネズミと金貨』参照(1)。
・頭部を塗りながら絵本を聞いて、時々絵を見ます。
・髪の毛もほぼ塗り終わり「出来たかな?」というと、「ハッ!」前髪の櫛が消えていました。
・二つのことはまだまだ難しいです。
・前髪が粗いので、二度塗りしました。綺麗になりましたね!

❖today note
Her behavior would became to a doll painter.
But a fine pen should have a lot of enjoying uses.

❖reference

参照(1)

ハリネズミと金貨』のあらすじです。

ハリネズミのおじいさんは、道ばたで古ぼけた金貨を拾いました。
今年の冬は干しキノコでもかってのんびり過ごそう、と思いました。
リスさんの所を通りかかり、そのキラキラしているものはなあにと聞かれます。
これは金貨で干しきのこを買いに行くつもりだというと、リスさんは私がただであげるわよといいました。「その金貨はくつにつかうといいわ。おじいさんのは、もうぼろぼろだもの。」と言い添えて。
靴屋を探すと、カラスが落としものかい?とたずねてきました。靴屋を探しているというと、カラスは俺が作ってやるよと言いました。ドングリを器用に嘴で加工して靴をつくってくれました。
「その金貨は、ほら、あったかいくつ下にでもつかいなよ。冬はもうすぐだからね!」と言い添えた。
今度はくつ下を探すとクモがでてきました。クモが編んだくつ下は自分には大きいからと分けてくれました。
「そのお金はどこかにしまっときなよ。またいつか役にたつかもしれないしさ。」と言い添えました。
おじいさんは冬支度にはハチミツが必要なのを思い出しました。
すると今度は子熊が追いかけてきて冬ごもりをするから挨拶に来たと言います。いろんなお話のお礼に母さんからのハチミツを手に持って。
子熊は「春になって目がさめたら、またいろんなお話きかせてね!」といって元来た方へかけていきました。
おじいさんは気がつくと金貨を拾った場所にきています。
「だれかの役にたつかもしれんな!」といって金貨をおいてわが家へと帰っていきました。

あとがきの要約です。

「ロシアの人の20世紀の大半をすごしたのは、市場は働きが弱く必要な時に必要なものを得にくい社会でした。『100ルーブルより100人の友を持て』という諺はお題目以上のものでした。でもそのような形で経済の矛盾を補うには限界があるし、真面目で良く働く人が非社交的というだけで暮らしにくくなるような制度は、欠陥品と言わざるを得ません。ロシアという国の魅力は、あるいみ不完全な制度に守られてきたような気がするのです。ロシアの人は不幸な人、困っている人がいると損得勘定抜きに自然なの感情のまま手を差しのべる人が多かったのです。
金貨を拾ったハリネズミは援助を必要としていたからこそ自分のために使おうとし、もっと困っているものがいたら即座に金貨を差し出したでしょう。助ける用意があり、助けてきたからこそ、受け取ることもまた素直にできるのです。
お金は本来、人と人が力を合わせて生きていくことを助けるもの。現実には経済の発達した国ほど、お金を得ることだけが大事になって、お金を通して結びついている人々の姿がみえなくなっている。この短い作品は私たちに、社会というものの原点、人と人が寄り添って生きることの意味を思い出させてくれるのです。」

『ロシアのお話 ハリネズミと金貨』V.オルロフ 原作 田中潔 文 V.オリシヴァング 絵 より