子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

立体工作

授業_内容 マトリョーシカ
◆内容 マトリョーシカを作ろう!_3回目(3年生)
◆道具 筆記用具、タイマー(携帯電話)、クロッキー帳(マルマン)、紙コップ(あるもの)、虫眼鏡(あるもの)、
コンパス(あるもの)、マトリョーシカの白木のキット(大日本美術工芸)、
絵の具セット(あるもの)
◆科学 曲面に線を引く、聞きながら手を動かす、水彩の水加減

◇参考
・『くもん式百人一首ガード 上巻』公文公 平田喜信 監修 くもん出版 1994年11月初版第6刷発行
・『香月泰男のおもちゃ箱』香月泰男 作 谷川俊太郎 詩と編 大森忠 撮影 新潮社 平成15年8月発行
・『The book of matryoshka マトリョーシカ大図鑑』写真・文 沼田元氣 二見書房 2010年10月初版第1刷
・『ロシアの民話 なまけもののエメーリャ』山中まさひこ 文 ささめやゆき 絵 小学館 2011年7月初版第1刷発行

◇写真 紙コップに顔を描く、マトリョーシカ途中

◇分かったこと 気づき
・音楽のBGMではなく、話を聞きながら色を塗るのは難しいようです。

❖基本学習
・新春のカードは『百人一首ガード』で百人一首をしました。
・最初は上巻の1から25まで。
・机に青い画用紙をひいて、その上に取り札を並べていきました。
・タイマーを10分に設定して、読みながら参加します。
・3分半くらいで取り終わりました。早いですね!
・二回目は26から50までをします。
・制限は短縮して、5分間です。スタートで4分半くらいで取り終わりました。
・カードには着物姿の小野小町も画かれていて、参考にしてほしいです。
・カード二つ目は『香月泰男のおもちゃ箱』を読みました。
・「公園に行く」ではスケートの玩具は理解しました。アイススケートに興味があるのかな。
・小舟はどうかな、手に取って浮かべてみないと分からないね。
・指揮者と歌う人がいるね、指揮者も歌っている様子。
・「散歩に行く」では、頭に樽と花をのせているスカート姿の婦人がステキですね。
・お弁当箱のような四角い缶の蓋を切って、それを立てて三角の顔にしている人がいましたね。
・平和の旗とプラカード、二人三脚では木でできた体がくっついて、形が面白く手も随分長かったです。
・「動物園に行く」ではペンギンがいたけど、他の動物は干支みたいだね。
・干支の順番が違うと、よく知っていますね。身近な動物が干支なんですね。
・牛の金属の細い尾が捻じれて、三つ編みのようで、面白いかたち。
・トナカイは分からないです。
・「サーカスに行く」では、綱渡りやブランコが楽しいです。
・横に張られた針金の上で、手に花を持つ上側の綱渡りと、重石を付けてそこに座る下側の人物の、横の針金に対して垂直に吊り下がった針金の造形が面白いようです。バランスのことかな。
・車輪をやってる人物と、垂直に重石に座っている人物も楽しい。
・樽を寝転んで足で回す人物、高い高い。感情移入。
・片手で逆立ちする人物も、肩に梯子を乗せて、その上に人が乗っているのも面白い。
・だんだん木のおもちゃの世界が分かってきたようです。
・長い棒でバランスを取る人物、大車輪をして片手で逆立ちしている人物。
「アスレチックに行く」では跳び箱。
平均台やバーベル、バーベルの横に本があって中学漢和辞典とあります。おお!大きさが分かります。
・ボクシング、ロッキングチェア。 
・「アトリエで」ではデンデンムシの油壷の家。そーっとこぼさないように動いています。動作と使命がピッタリですね。
・草むらのヘビの造形がよく出来ています。
・ネズミで終わりました。
・いつか粘土工作に生かせるといいですね!

❖今日の課題
マトリョーシカを作ろうの続きをします。
・大図鑑をだして昨年の取り組みを振り返ります。
・着物の袷が違っていることをもう再確認。手本通りにします。
・白木に顔を描く前に、クロッキー帳に円を描く練習をします。
・小さい円、大きな円、開いた目、閉じた目、口、描く練習をします。
・一番小さい顔は手伝います。あとは円は描けますが大きさに納得がいきません。
・紙コップを重ねて練習をします。
・逆さにした紙コップが人形全体だと考えています。
・「コップ二つ合わせて一体というつもりで、上の紙コップに顔となる円をかいて下さい」と説明します。
・上に寄っていた円はちょっと下がります。
・目が難しく、目をしっかりと大きくするを手伝います。
・白木に本番です。コンパスで顔を描きました。上手になっています。
・二番目に大きい人形は着物の柄が難しそう。
・手順を変えます。顔の円ばかりを描いていきます。
・髪型を描きます。オカッパ頭で、スケッチブックを切った紙を曲がり定規にして線を引いていきます。
・一方から描くので、最後は髪のラインが前の髪で同じ長さになりません。
・「横の髪を切ってもらう時、両側からきっていくよね。あれと同じですよ。」
・曲がり定規を一周させて巻いて、前身で合うようにしてからラインを引きます。
・長さはあごの線に合わせます。
・きものの袷の線を入れていきます。フリーハンドは難しいです。曲がる定規を使います。大活躍!
・難関の着物の柄や顔の下描きは塗り始めてからにします。
・混色で顔の色を作ります。白、橙、黄色で薄い橙。
・白木の顔の部分に色を塗っていきます。
・楽しみにしていた絵本の朗読をします。
・『ロシアの民話 なまけもののエメーリャ』
・塗り初めは水分が少なく濃い感じで、薄めます。今度ははみ出して、着物として誤魔化します。
・聞きながら塗るのは難しいですね。でも聞きたいな。
・聞きながら手を動かすのは意外と大変なんだとわかりました。
・絵本を味わいます。
・絵本のペチカのところでは、大きなストーブがあって、それが魔法で動いたっていうから面白いよね。
・話のなかの会話が砕けていて、とくに後半のクライマックス、エメーリャと王女の掛け合いに棒引きの表現が多用されているので
読み方と発音の工夫をします。
・樽に乗って海をただよっているエメーリャと、小島に流された王女の距離を棒引きで表現しているのでしょう。
参照(1)
・色塗りは二体目に入って、水分と絵の具の加減と、乾燥が難しく、拭いたり塗ったり手は動き続きます。
・重ね塗りは次回にしましょうか。
・絵本は楽しかったですね!

❖today note
The double works are difficult.
About hearing.
It is't BGM.
So it is difficult work when we interest in the picture book.
About looking.
It is the focus.

❖reference

参照(1)絵本の中のエメーリャと王女の掛け合いです。

「エメーリャ、あなたなのー?」
「なんで、わかったんだー?で、あんたは、だーれー?」
エメーリャは、おどろいてさけびました。
「わたしは、王様のむすめよー」
と、王女はこたえました。
「まどのところで、おらを見ていたひとー?」
「そうよー。島におくられちゃったのよー。あなたのせいよー!」
「おらの、せい?そんなばかなー。でも、ほんとなら、ここからにげなくちゃー」
「エメーリャ、おねがーい、行かないで―。ここからぬけだす方法を考えてちょうだーい」
王女はたのみました。
「ええーっ?そんなこと知りませんよー」
「いいわよ。わたしは、このさびしい島のみじめな小屋で、ひとりで死ぬんだわ。もし、あなたにみすてられるくらいなら、ほんとに、
死んだほうがましよー。さようならー」
王女は、悲しそうにさけびました。エメーリャは、王女のなみだに心をうたれました。
カマスカマス、やっとくれ、おいらのいうこと、いますぐに!たる、岸によれ!」

『ロシアの民話 なまけもののエメーリャ』より