子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 古典を描いてみよう!来年の干支を描こう!
◆内容 墨で荘子を描こう!干支を描く準備をする(3,4年生)
◆道具 筆記用具、半紙(「龍」龍枝堂、「白波」呉竹)、筆(太筆「光風」呉竹、細筆「みやぎの」呉竹)、色紙(オンリーワン)、スケッチブック(マルマン)、クロッキー帳(マルマン)、
柿、林檎、ラ・フランス、エリンギ、柿を三種類(富有柿、太秋柿、筆柿)、コンパス(あるもの)
◆科学 もの、名前、色紙と筆のあしらい

◇参考URL
スーホの白い馬大塚勇三 再話 赤羽末吉 画 福音館書店 2000年4月88刷
『無一物 熊谷守一の書』 世界文化社 1998年3月初版第2刷発行
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「馬 走る」
・ウィキ 書
http://en.wikipedia.org/wiki/Chinese_calligraphy

◇写真 秋の味覚、柿 

◇分かったこと 気づき
・墨は偶然の要素が大きいのですが、枚数を重ねてコツを掴んでいるようです。
・百円ショップの色紙は半紙とは別の用紙と考えた方が良いようです。

❖基本学習
荘子の最後は「混沌」を読んで描くつもりでしたが、本を忘れました。
・混沌は物に名前を付けると死んでしまうという、名前と物その物の根本的な関係の話です。
・名前と実物との関係、典型的なチューリップの絵と観察するチューリップの違いに気づく時期なので、話を聞いていつか物事に対する考え方の伸びしろになってくれたらと入れた内容です。
・今月は来年の干支「馬」を描きたいのだけれど、展覧会に出している半紙が物として弱いので、色紙を追加していきますね。
・今日は「無用の大木」のはんたい「有用の秋の味覚」をします。
・秋の味覚は、柿と林檎とラ・フランスとエリンギでした。
荘子の「混沌」は、名前を付けると死んでしまうというお話です。
・ものにオリジナルな名前を付ける練習をしようか、となりました。
・林檎は紅玉かな、名前は「赤」、柿には「四角」、ラ・フランスには「デコボコ」、エリンギには「傘」と名前がつきました。
・これからはこの子たちには別の名前がありますね。一時の自分なりの捉え方です。
・カードは年賀状の干支を描く準備で、絵本『スーホの白い馬』を読みます。
・モンゴルの再話で、スーホという少年と白馬のお話です。
おばあさんと暮らしているスーホはある日、白い仔馬を拾います。その白馬を大切に育てて暮らしていました。あるとき王さまがひらく競馬があるといいます。出場を進められレースに出てスーホと白馬は優勝しました。しかし王様のワガママのために白馬を取られてしまい、最後には白馬は矢にあてられます。悲しみにくれるスーホの元へ白馬は帰ってきました。そして夢で言い聞かせます。そんなに悲しまないで、私を楽器にしてほしい、と頼みます。白馬の言うとおりに馬頭琴という楽器をつくりました。楽器は草原に優しい音色を響かせて、いつまでもスーホのそばにいました。馬頭琴は草原中に広まりました。
・二年生の時に学校で読んでいるそうです。
・カード二つ目は熊谷守一の書をみます。お習字用の字とはまた違いますね。
・『無一物 熊谷守一の書』のなかの「無一物」の文を紹介しました。
・「前に絵を描いていた時に見た「わだつみのいろこの宮」の青木繁さん覚えてるよね。
調べるとあの絵の坊やも大きくなって芸能関係の仕事をして、その子ども、つまりお孫さんはお笑い芸人さんの大物になったみたいよ」と紹介しました。
・この熊谷さんは青木さんのお友達の坂本繁二郎さんとお友達で、その坂本さんはやっぱり名誉とかお金に関心がない様な人だったらしいです。でそれでもいい絵を描きたいという気持ちがあったそうです。その守一さんは良い絵を描きたいという気持ちさえなかったそうで、自分で不心得と言っています。
・困ったね〜、ぜんぜんよくなろうと思っていないんだって〜、そんなひともいるんだな〜っと思っといてくださいね。
・にわかに一緒にゆるみだします。口元から笑みがこぼれ始めて、「柿食えば〜」と鼻歌などがでてきます。
・また別のお話。「先日お買いものしてたまたま包み紙の新聞紙に草間彌生さんが紹介されていて、「ずっと闘ってきた」と「普通の車いすに乗った小さな老女が筆を持つと突然シャキーンと芸術家になる」とかいてありましたよ。世界中でピカソくらい展覧会を開いているんですって!」と記事を紹介しました。
・色彩は『ヨーロッパの伝統色』でリンゴの赤は「クリムスン・レーキ」が近いと確認しました。

・お家の方に展覧会のチラシを渡してほしいと、チラシの四つ折りと封筒にハロウィンのシールをはりました。
・キャラクターを切り取って封筒に貼ります。
・封筒はシールで封をして、開封が楽なデザインで、ホント閉めたら開封もしたいですね。
・『スーホ』を読もうとしたら読まなくていいとのことです。学校でやってるものね。
・『無一物』から、「赤蟻」とカエルが虫を捕まえんとする絵「蛙」、「□△〇」を見ます。
・馬の滑走の動画を見ます。
・動画一番目は、砂地をはしる馬です。
・動画二番目に、馬具の馬装というのを見ます。へぇ!
・動画三番目には三人組のアイドルのグループが歌っています。
・顔をスケッチします。髪型とか、真似して描いて、細い繊細な線が得意ですねって?!

❖今日の課題
・半紙と色紙に絵を描きます。
・「無用の大木」に対して「有用の秋の味覚」を描きましょう!
・まずは果物やキノコの輪郭を描いていきます。
・半紙の方は、にじみ、ボケたり、墨が広がったりと楽しいですが、柿がほんとに真四角になっています。
・筆先をだいじにしていましたが、描いているうちに雑になって、そっちの方がいい場合があるから困ります。
・上手と言うより墨は味わいとしか言いようがないのかな。まずもって左右対称とはいかないのである。
・白描ともいえないような、線が太く面白いです。
・ぼかしを入れて、それなりに明と暗と線とにじみの愉快な仲間たち、ぐらいな感じです。
・円、閉じる。なかなか掴めません。
・筆を使って矍鑠ガタガタさせたり、面白いとおもう線を引いたり、結果面白くなったりします。
・それが色紙になると、上をすーっと墨がすべって滲みにくいです。
・明暗とグレーの三段階ぐらいで、ぼわっと広がりません。どうしたものか。
・形も品よく小さくまとまります。「小さくまとまってんな」「なにお失礼な」そんな小噺は聞こえてきませんが。
・そう墨は語りかけてくる感じがしますね。
・二枚目はエリンギと柿を描きました。堂々とした絵。
熊谷守一の、欲がない清浄な感じの文字に対する言葉にふれたあとです。
・「エリンギ」と「かき」とかきました。字は素直でよかったです。 
・よく見て描きましたね!落款で完成です!

・ビニールに入った果物をさわって当ててもらいます。
・すべて柿なので、柿の名前を三択で当ててもらいます。かなり高度です。
・一番、富有柿、二番、太秋柿、三番、筆柿。筆柿は正解!
・「そろそろ 柿の絵を描きましょう!」{笑)
・練習してきただけあって、半紙は上手いですね。にじみに味が出ています。
・柿を並べています。つまり構図を考えていますね!
・ゴム判子を押します。様になりますね。
・色紙を始めて、筆の最後のあしらいが難しくなります。
・角度などは果物は難しいですね。見える柿と知ってる柿が混じります。薔薇の時のように上から見ました。
・柿を円として捉えて、ヘタを十字で捉える。〇〇〇と十字の連続。 
・つめつめの画面です。いいじゃないですか柿尽くし!
・最後に判子です。良く描けています。
・残りは好きなことをしました。
・スケッチブックを出して、円の重なりを描いて、対面で参加します。
・「・」をかいて十字、90°に放射状の線を引いて、手で円を描いて、線の間へ色を乗せます。
・コンパスを出して円を描きます。針が入ってしまいます。
・優しく押すときれいな円が描けます。
・色を埋めていきます。傘みたいですけどね。
・対面でデザイン練習用の付箋をつかって色と面積の勉強をしたいのですが、屋根になりました。
・屋根と鉢植えの花を描いていると、四角い鉢とクリスマスツリーが伸びましたね。

❖today note
Shikishi is Japanese square piece of thick paper.
It is used Chinese calligraphy and wash drawing.
Japanese paper for calligraphy is another type.
Ink is skating or dancing on the paper.