子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 神話・古典を描いてみよう!(中休み_2)
◆内容 展覧会を見よう! 美術館の「夏休みスペシャル ダンスワークショップ」に参加しよう!(3,4年生)
◆道具 お弁当、水筒、塩分入りドリンク、敷物、帽子、ハンカチ、傘など
◆科学 転換する

◇参考URL
兵庫県立美術館
http://www.artm.pref.hyogo.jp/

◇備考
・下調べは地図の新旧、起伏、夏休み、入館状況などをしらべて、時間には余裕を持ちたいものです。

◇写真 
ジョージ・シーガルの彫刻のポーズを真似る

◇分かったこと 気づき
・音声ガイドを聞きたいこともありますね。
・絵画を体で表現するという方法を初めて体験しました。きっとそういう方法もあるのかと思ってくれたのではないでしょうか。

❖基本学習
・天候が不安定なので自動車でそれぞれにお迎えをしました。
・ナビがないので予め地図検索で大体の位置を調べておきました。
・道中のカセットテープも、もはや時代遅れで今までで底をついて、各自にお願いしました。
・幼児期のテープを持ってきてくれて、変化はここでもしみじみ現れていますね。
・懐メロならぬちょっと前のお話と動物体操のテープを聞きました。
・車内で今日見る展覧会と参加するワークショップの説明をしました。
・「ルノワールとフランス絵画の傑作」展では『名画カード 海外編1』の後半から『2』の前半に入っているの画家たちの絵画を見ます。
・「マリー・アントワネット物語展」は、18世紀のフランスの国王ルイ16世の王妃で、その趣味や、生活用品の紹介の展覧会です。
・前の文化は重厚な文化で、それに対して軽快優美なロココの装飾美術の文化が出てきました。
マリー・アントワネットを中心にした、建築のプリントや、胸像の彫刻、肖像画、工芸品、を見ることが出来ます。
・今回は出ていませんが、その背景には「ヨーロッパの伝統色」で見てきた「ローズ・ポンパドゥール」という色名にもなっているルイ15世の友人のポンパドゥール夫人という人もいました。
・夫人は陶磁器の保護や奨励を行い、学芸や文芸のサロンを主催して、そういう活動の支援を行っていました。
・そういう連続の中に文化が熟成して開いた華だったんでしょうね。
・曲線がはやると飽きて直線が流行る。外のビルを見るだけでもグレーの四角い直線に囲まれたビルもあれば、角が取れたような、色があって温か味があるようなそういうビルもある。
・どちらかと言うと曲線と装飾が沢山ちりばめてあるそういう美術を見に行くんです。
・という間に会場につき、警備員さんがでて、「車が満車です。三台待つことになりますが良いですか?」「え?!そうなんですか?わかりました待ちます」ということになりました。
・順番待ちしていると割合すぐに出入りがあって駐車場に入ることができました。
悪天候。ランチをする場所を探す時間が惜しいので地下の車中で灯りをつけてお弁当を食べることにしました。外には海がみえるんだけれどな。
・なんだか暗闇でモソモソ食べていると食べる機械みたいになりますね。こういうパフォーマンスが確かあった。(美術評論家のヨシダ・ヨシエが発端のパフォーマンス。「芸術マイナス芸術(敗戦を記念して)晩餐整理券」という名刺大の整理券が200円で売られ、国立公民館で鳥の丸焼きをひたすら食べ、歯磨きし、踊るというもの。『東京ミキサー計画』赤瀬川原平より)
・暗いのでかわいいキャラ弁が見えななくて残念です!
・食事をしながら、見るもの、見どころなどを話します。
・「今日はルノワールの花の絵もしっかり見たいと思います」「榊もまだお水を入れ替えているので生きていて描いています。植物を描く時の構図と画面のつくり方などみていきましょう」
・食事をすませて美術館にはいりました。
・ダンスの会場を確認し、ルノワールの会場へいきました。3階からスタートです! 
・「奇跡のクラーク・コレクション」からの公開で展覧会名は「ルノワールとフランス絵画の傑作」となっています。
・収集家の紹介と美術館のある地図が出てきました。
ルノワール、コロー、ミレー、マネ、ドガピサロ、モネの作品をみていきましょう。
・最初はカードに出てくるコローから始まります。明暗と広がりのある横の地平線、高さのある木、奥行きは空気が重なっていくことで表現されています。
・しかし川があって木があって、行水する乙女たちがいて、デッサンしていたら、不思議な光景だなあ、などと見る側より描く側の発想です。
妖精の世界へ誘うとありました。「ボッロメーオ諸島の浴女たち」。
・「モルトフォンテーヌの回想」のコローの絵だよとか、「落ち穂拾い」のジャン=フランソワ・ミレーの「羊飼いの少女、バルビゾンの平原」を見ていきました。
・それぞれ各自のペースで見ていきます。
・イヤホンをしている人が気になって、どうやらガイドを聞いてみたいようです。
・絵の前に立ってまず感じてほしかったのですが、会場は混んできています。
・何かヒントになるかとガイドを聞いてみることにしました。
・ナレーションの声とともに黒柳徹子さんも特別出演されていて、うんうんと聞いているようです。
・当然聞かない生徒さんもいます。
・神話を描くのに参考になる構図とか場面があればと見ていきます。
・ウジェーヌ・ブーダンという画家の絵は「港へ戻る帆船、トゥルービル」とあります。
・ガガイモの舟に乗った少名昆古とカエルのシーンの参考にしなさい、うーん、無理がありますね。描いている大きさが違うのか?
・モネの絵も初期は、溶けだす前の形がしっかりと対象を捉えて、色もさすがにモネになる前から上手いです。
ドガのバレエの「稽古場の踊り子たち」のナレーションは、レッスンと一休み休憩と横長の絵、タイツ、足の角度の描きなおしなどが描く立場に立った解説で新鮮でした。
・途中ダンスワークショップに参加するために、会場を出ました。

・ダンスが終わって、ルノワールの展覧会の続きを見に行きました。
ルノワールの自画像1875年と1899年の比較をしました。後者の方が落ち着いていましたね。
ルノワールの「テレーズ・ベラール」という青いリボンのある服を着た少女の作品は、「この女の子はこの青いリボンの服が嫌いで、この絵は好きになれなかったそうよ」というと、絵に親近感を持ってくれたようです。
・「うちわを持つ少女」の団扇の絵を見て、「日本ブームがあって、お坊さんのようだね」とか、花の描き方とか、「日没」は真ん中に三角の帆船か人がなかったらただの水色とオレンジの絵の具が並んでるだけのようだね、とか感想を言っていきました。
・「鳥と少女(アルジェリアの民俗衣装をつけたフル―リー嬢)」の小鳥が如何にも動き出しそうなようすなどを見ました。
・小鳥はハヤブサのようです。
・イヤホンと本体を返却して、最後は「マリー・アントワネット物語展」です!

・会場の混雑ぶりにやや圧倒されました。いかにも「ベルばらファン」という感じなのでしょうか。
・まずは地図と、王宮と、公式なかんじの肖像画が迎えてくれます。小さい山荘に訪れたような感じがしますね。
マリア・テレジア肖像画、ヨーゼフⅡ世の肖像画と続きます。間違ってはいけないという緊張感がありますね。
・結婚式、数々の名前の部屋、舞踏の間、鏡の回廊。
・アントワネットの胸像、小物の数々、工芸品には「作者不詳」が多かったですね。
ルイ16世の版画を見ました。太陽王といわれたルイ14世の影響か、バレエのポーズをとっているかのように見えました。
王太子出産の図もすごいね。沢山の大人が集まって証人のようになって赤ちゃんが運ばれています。
・花火は王太子出産のお祝いです。描き方はなにやら時代が、花火がソテツのように描かれています
・王妃は子どもを四人生んだそうですね。だんだん子どもの教育などに目覚めていきました。
・お芝居をする女優さんが如何にも逞しいのでびっくりしました 「エルミオーヌを演ずるマダム・テナール」だそうです。
・芝居のポスターは大文字の手紙のようで、19世紀以前には私たちの知るポスターはなかったんですね。
・アントワネットの侍女が上品そうで、美しい文字で「王妃付侍女任命状」が出されていました。
・1791年12月15日付けの、この手紙が大問題になったそうです。任命状に「王妃の名において」とあって、それまでは「王の名において」で前例がないそうです。
マリー・アントワネット自身の署名があったということですね。面倒ですね。
・侍女フレザル・ド・ブルフォ夫人の給料は1年900ルーブルだったそうです。
・お父さんが王太子妃の侍臣の宿舎管理人だったので、おばのマリー=マルグリット・デ・アイネ・ド・オートゥクールの後任になったとありました。
・小物では卓上糸車がほんとに可愛らしかったですね。先日まで機織りしてましたから。「王太子妃の糸車1770年」だそうです。作者不詳。
・金のボタン、時計、懐中時計、鎖、小物入れ、扇が美しかったですね。
・絵柄はモーゼの「出エジプト」でした。18世紀に流行って、神話、、雅宴画、当世風俗画、王太子誕生や気球飛行などが描かれたそうです。
・紙に彩色、真珠母とあります。木ではなく貝に見えましたが、あんなに大きく透かしをいれて組めるものかな。
・大変美しいというか凝っています。前面の紙の部分に彩色と絵、全体を束ねる中央部分に近いところに透かし彫りが施してあります。
・小箱、香水入れが並びました。
・次にいよいよメインファッション、ドレスの部屋が出てきました。
・宮廷衣装というらしく、小柄なのにびっくりします。いかにも漫画や結婚式や特別な機会でしか触れることのないタップリしたギャザーとドレープの衣装です。
・コルセットと戦ってきた女性史が目くるめく逆回りするのでした。
・コルセット(締め付け)からTシャツまで長い歴史がありました。でもなにか抜けている感じです。
・アントワネットは宮廷儀礼にしたがって一日に一回ドレスを着て、それがパリ中にひろがり、小さなモード人形を介して世界中に広がったそうです。
・オシャレに国境はないか。
・そのドレスはエリザベト・ルイ―ズ・ヴィジェ・ルブランの「パニエドレスのマリー・アントワネット王妃」を参考に制作されたそうです。
・スカートを膨らますためにパニエ(ペチコートの一種)を着用しているそうです。
・シュミーズドレスというはスキャンダルになったそうです。ゴール人風の飾り気のないクレオールの貴婦人たちが流行らせた服装でふしだらと酷評されたそうです。
・青いドレスは絹製でイギリスに押されたフランス製の自国の絹織物産業を支援していることを暗に立証しようとしたそうです。
・圧巻第2弾はヘアスタイルでした。
・髪の毛がどんどん膨らんでいくのを「プーフ」というそうですが、まさにかつらの上に軍艦が乗っていました。
・試着に行列ができていました。
・首飾り事件という有名な事件があったそうですが省略。復元ネックレスを見ました。重そうです。
・アントワネットの風刺画が出てきました。ギリシャ神話に出てくるハーピーに例えられました。噂はオルレアン公ルイ=フィリップ2世と無関係でないそうです。
・最後に「コンシェルジュリを出るマリー・アントワネット」(ジョルジュ・カン1885年)という絵を見ました。背筋がのびていました。
池田理代子さんの絵も飾られていました。
シュテファン・ツヴァイクというひとが描いた本があって、それを読んだ池田理代子さんが触発されて「ベルサイユのばら」を描いたそうです。
・絵を見ると最後までキリッとしてた王妃だったんですね。
・ファッションコーナーや工芸品を直接見るのは楽しかったですね!

❖今日の課題
・今回はワークショップをしている子どもを見守りながら、動画の撮影をしました。子どもたちのダンスと感想が課題です。
・そろそろ時間になったのでワークショップに参加します。
・バレエの松本芽紅見先生と助手の方が指導してくださいました。
・天気がよかったら外でダンスの予定でしたが、変更して常設展の会場に行って作品の前で、体を使った鑑賞とダンスをすることになりました。
・最初はジョージ・シーガルの彫刻の前に行きました。
・子どもたちと先生方で体のならしをしました。準備体操ダンスバージョンです。
・まず立ったままお辞儀をします。深くお辞儀をしました。三回目はうんと深くなっていきました。
・声をだして「こんにちはーーーーー」。息が切れるまで伸ばします。腰を折り続けています。
・回が進んで声が出てきたのでしょうか。からだは解れていっていますね。
・バランスの後、友達とつながる、好きなものを拾い上げるをしました。
・葡萄、イチゴ、すきなもの、それを片一方立して、両手を広げて拾い上げます。上手にとることができましたね!
・シーガルの彫刻の動きと静止を再現させました。
・ストップを10秒ずつ続けます。成功です!
・二つ目の作品鑑賞にうつります。
・固い背もたれのあるアールデコ風の木のイスがあって、イスに座る大人の耳の位置を目指してホーンのように長い二本のパイプが伸びています。
・質問されて、「糸電話」と応えました。「近い!」
・座ってみます。両方の耳にホーンをあてて館内の音を聞いてみます。「どう聞こえますか?」 
・椅子に座って聞こえる音を体で表現する、高度な感じのダンスをまず先生がやってみてくれました。
・結構難しいので、皆で声を出すことにしました。
・合唱というよりは、それぞれが自分の耳で感じた音を声で表現して、その多声を先生が体で表すというパフォーマンスをしました。
・ぶわわわ〜んとか、聞こえているみたいです。
・三つ目の鑑賞はまた別のお部屋に行って、大きな絵の画面の下4分の1下の所で色が滝のように流れている、そういう絵の前に行きました。
・先生の指示は、絵の具のパッションみたいなものの形を真似ることでした。さて絵の具になれるかな?
・重なり合ってなんとか形をつくりました。
・4つ目の絵画は、大きな画面に中央に正方形の小さな空白、そこから蜘蛛の糸のような線が広がり、線の重なるところには、色がつくという絵を体で表現します。
・それぞれがパートを決めて、場を重層的にしました。構成要素の決め手の「ビーム」という指示をだしたら、そんな感じになりましたね!

・絵を鑑賞してその感想や思いを体で表現するというダンスに挑戦しました。場所が広くいつもと違った体験ができましたね!面白かったですか?
・最後に帰りの車の中で「盛りだくさんだったけれど、どうだった?どれがイチバン楽しかったかな?」と質問をしました。
・「(美術館の冷たい)水(を飲んだこと)!」「え〜」
・美術館の前には海が広がっていますね。
・どうやら詰め込み過ぎたようです。次回はおやつ休憩をゆっくりとりますからね。
・帰りは眠っていました。美術館の続きの夢をみていたのかしらん。

❖today note
We stuck to tight schedules.
But their mind began slowly to melt.
Is it a paraphrase or translation or other words?