子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 神話・古典を描いてみよう!
◆内容 手織り機で布を織ろう!_2、神話を描いてみよう(3,4年生)
◆道具 筆記用具、糸(クローバー家庭糸 30/3 綿100%細口 白、ダルマ家庭糸 黄色)、
糸切狭(あるもの)、鉤針(クローバー6/0 3.5mm)、手織り機「ておりーな」(川島織物、セガトイズ)、綿糸玉(コットンブークレー露草色、後正産業)、糸玉(ポリエステル55%、アクリル45%、35g、135m、棒アミ4-5、鍵アミ4/0-5/0号、ニッケ商事株)、綿糸玉(エレガント・テープ薄紫色、後正産業)、糸玉ベルクリヤーン_シルキースター(麻68%絹29%ポリエステル3% クリエイトベル)、榊、花瓶(借り物 青ガラス長口)、カンヴァス(張りカンヴァス)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト)、木製パレット(あるもの)、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)
◆科学 織る、かた結び、色合わせ

◇参考図書 
・『シリーズ日本の伝統工芸―8 織物 西陣織』指導 川島春雄 リブリオ出版 1997年5月第10刷発行
・『平成25年度特別展 河内木綿―糸から木綿ができるまで―』編集発行 公益財団法人八尾市文化財調査研究会 八尾市立歴史民俗資料館 平成25年4月20日発行
・『糸あそび 布あそび たくさんのふしぎ傑作集』田村寿美恵 文 平野恵理子 絵 福音館書店 1999年8月発行2003年3月たくさんのふしぎ傑作集第一刷
・『NHK放送台本 おはなしの森 せかいの神話1』文 花岡大学 絵 小西恒光 同朋舎出版 1988年4月初版発行
・『中国の古典文学1 古代の思想 儒家道家久米旺生 訳 さ・え・ら書房 1999年2月第9刷発行

◇写真 織ったコースター、同化現象

◇備考
・買いものの練習、手芸品店や百円ショップを回って、コースターを作る緯糸を買いにいきました。
・伺った手芸品店は商店街が大きいのであらかじめ下見をしました。

◇分かったこと 気づき
・百円ショップの商品は外国で作られているというイメージがありましたが、購入した糸玉は愛知県産で105円でした。
・手編みや手縫いの人口も気になりました。
・価格の差は糸の長さの違い、製品の手間とかデザインにあって、同じものが違う値段で売られているわけではないということです。
・スライダーの使い方を覚えました。
・機織りのリズムとしては、「ハンドル→緯糸→打ち込み→スライダー」の繰り返しになります。
・行き詰ったら息抜きがよいでしょう。
・買いものの練習は少人数だからできることだと思います。道の途中には小さな物語がありました(※)。

❖基本学習
古事記や七夕にでてくる織物や織機についてイメージを広げるの二回目です。
・カードとして、西陣織の本を見ていきました。
・本によると日本では機織りは今から約二千三百年前の縄文時代の後期にすでにその技術があったとされています。
・エジプトでは紀元前四千二百年前(今から約六千二百年前)の遺跡から麻の布の断片が発見されています。
・紀元前を読み間違えると大変です。
・神話の古事記が書かれたのは712年頃で織機はすでに存在して、機織りや杼は今使っているものを木製にしたら身近ですね。
・色彩では色彩の同時対比をネットでみました。網に入ったみかんやオクラを見比べました。
・同じ麻紐で経糸の色を白と黄色にしたところ、経糸が白のほうは麻布は白っぽく、黄色の方は黄色っぽくみえました。
・「錯覚」とすでに予想していましたね。
経糸緯糸仕入れを学びました。
・近所の百円ショップと商店街の手芸品屋さん三軒を回りました。
・まずは「オンリーワン」というお店で緯糸となるモールかアクリルなどの糸玉を探しました。
・糸の色は「かさねの色目」がいいのではと考えましたが、店の中から好みの色にしました。
・茶系、黄色のからし系、ピンクから紫へのグラデーションの色が並んでいました。
・太さがある程度ないと短時間で布はできないので、やや太めの縮れた露草色の綿の糸玉を選びました。
・次に「シャイン」というお店の中の「大黒屋」さんに入りました。木綿糸や小物が中心です。
・次に「とらや」という生地やさんに入りました。奥には沢山の紐やボタンが並んでいました。
・次のお店に向かう途中、衣料品のお店屋さんの玄関先に正座した猫を見つけました。どうやら招き猫さんでした。
・進んで毛糸や糸玉屋さん「丸越」さんにはいりました。
・たくさんの毛糸玉のなかから太さ、色合い、季節感をみて、ラメの入った紫色の玉糸にしました。

・すぐに「仕入」にでかけました。
・初めに「オンリーワン」で細麺のような薄い紫色の綿のエレガント・テープという糸玉を買いました。 
・「大黒屋」さんでは木綿糸の複雑な色のものを見つけました。
・「とらや」さんでは生地を見て、持っている生地や、気に入ったものをスカートに見立てたりしていました。ヒョウ柄でしたね!
(※)
・商店街を進むと一軒店の抜けた感じの、路地ともつかぬ地肌の土地があった。雑草が生え、上をみれば青い空、脇には出入り口。
割れたコンクリの上に白い猫がいる。逃げずにこちらをみている。しばしじゃれてつやのある白い毛をなでてきた。尻尾のきれいな子猫であった。
・次のネコのいるところへ。あれ?
・次の手芸品店「丸越」さんへ。
・やはりラメが気に入って黒にしました。
・来た道を戻って基本学習をしました。
西陣織の本をみました。
・ネットで同化現象をみました。同化現象は起こっていたのかな?

❖今日の課題
・課題にはいります。
・さっそく手を洗って「ておりーな」に取り掛かります。
・まず糸を掛けます。さすがに一回しかやっていないので間違えました。
・前後フックに経糸、穴フックに左糸をかけて、筬くしのセット、シャトル緯糸の巻き付けから「ハンドル→緯糸→打ち込み→スライダー」の
順で繰り返し織っていきます。
・正方形のコースターを織るので、経糸の本数、横の長さと緯糸の長さを同じにします。
・パタンパタン織っていきます。織り終わったら残りの経糸を二本ずつ長めに切ってかた結びします。
・数十分後に紫色ラメ入りの軟らかい布地のコースターが出来上がりました!光る紫陽花のようですね!
・周りにステッチを掛けると丈夫になりそうですが今回はそのままです。
・ビニールにいれると新品らしくなりました。
・アクリルの古事記の榊の仕上げをします。
・マースブラックで月夜に輝くような榊の葉っぱの輪郭を一部強調しました。
・サインは黒地に青でしました。見えるか見えないかのサインです。
・短時間で完成させましたね。
・コースターはトロピカルというより、かさねに近いやはり大人っぽい色合い。かなり豊かな色彩感覚なのではないでしょうか。
・満月も近いので『おはなしの森 せかいの神話1』から「いたずらうさぎ」(アイヌ)を朗読しました。 
・『中国の古典文学1 古代の思想 儒家道家』から次回の墨絵の課題、荘子の「ゆめに胡蝶となる」を読みました。

・「ておりーな」に取り掛かりました。
経糸をはってもらいました。色は黄色です。
・説明通りにやってくれましたが、さいごの余った糸の長さを短めに切りましたね。
・二本の糸の左側を穴フックにひっかけて経糸の上下をつくります。
・次に筬くしをセットして刀杼のシャトルに買ってきたラメの黒い糸を掛けます。するする滑るので最初はテープで留めるといいでしょう。
・織り始めます。
・ハンドルをセットして、右から左へ杼を通します。スライダーは使わず打ち込みを繰り返します。
・最初のうちは上手くいきます。
・だんだん慣れてくると、杼を経糸の並びの真ん中で抜いてしまって糸が絡まってきます。
・あれ?となってやり直してみると更にこんがらがってしまいます。
経糸が黄色く、テーブルは木目、目がチカチカします。
経糸が間違っているところを見つけては杼を出したり戻したりします。
・うまくいかないので切って結びなおすことを提案して、一旦休憩をいれました。
・すっかり元気になって、緯糸を切って結び直して、気を取り直してせっせと緯糸を入れていきました。
・再びこんがらがっても根気よくほどいて、上手くいくとうれしいものです。
・立ては約8センチあるので、横も長さをそろえます。
・たびたび織った長さを測ってみました。一回目は2.5㎝、二回目は4㎝、三回目5㎝、四回目6㎝、そして7㎝、8㎝。
・途中、織ってもらいながら「いたずらうさぎ」のアイヌの話をしました。
兎の眼が赤い、尻尾が短い、上唇に怪我の後というお話です。
・杼を入れ間違えて、二つの事はできない?ときいたら、大丈夫だそうです。
・時間はかかりましたが完成させました。仕上げは経糸を二本ずつ外してそれをかた結びして出来上がりです。
・かた結びの練習をしました。
経糸二本ずつ結んで行きました。最後は三本になりました。なんでかしら?見ていくと真ん中に一本だけのものがありました。
・そこはとなりと三本で結びました。最後も三本で結びました。
・結んだ経糸を切るのもギリだとほどけるので余裕持って切りましょう。
・再び結ぶときはギャザーを作って結んでから皺を戻していきます。
・すべて終えて、夜空に星、のような布が織れました!渋いですね! 
・前回の麻と黒の星空コースターをビニルに入れました。
・来週は榊の絵を描きましょうね!

❖today note
We have drunk the tea break, and we feel refreshed.
When we have bought the yarn ball, white and gray cats appeared.