子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 神話・古典を描いてみよう!
◆内容 判子を作ろう(3,4年生)
◆道具 筆記用具、半紙(100円ショップ)、下敷き(フェルト)、雑巾(古いタオル)、
版画消しゴム(ハガキサイズ『はんけしくん』(ナンシー関さん推奨品でした)ヒノデワシ株式会社)、彫刻刀(彫刻王(目黒彫刻刀製作所)(切出、平、三角、丸、小丸))、トレーシングペーパー(100円ショップ)、黒のマジック(名まえペン)、プラスチック定規(VANCO282-20 JAPAN)、カッターナイフ(あるもの)、印泥(二号、ハン六)、赤インクスタンプ台(HPC-2N(赤)シャチハタ株式会社)、artnic 82 BLACK、榊(いただきもの)、砂時計(3分計)
◆科学 植物、左右反対、ゴムを彫る

◇参考図書 URL 
・『NHK放送台本 おはなしの森 せかいの神話1』文 花岡大学 絵 小西恒光 同朋舎出版 1988年4月初版発行
・『中国の古典文学1 古代の思想 儒家道家久米旺生 訳 さ・え・ら書房 1999年2月第9刷発行
・『クロッキー集 鳥獣虫魚』熊谷守一 著 神名書房 平成12年3月第1刷
・『熊谷守一画文集 ひとりたのしむ』熊谷守一 著 求龍堂 1998年9月
YouTube
「たぶん一番かんたんな消しゴムはんこでヘビの年賀状!」
https://www.youtube.com/watch?v=np09XIs1VIQ
・ハン六
http://www.han-roku.co.jp/

◇写真 榊のクロッキー 篆刻

◇備考
・近くにあるえびす神社というところへお参りにいきました。
・榊の木があるはずと探していると「まだ若いですが」と神社の方が枝を分けて下さいました。日本の榊とのことでした。
印泥のハン六のホームページを見ていたら、製品ニュース欄に「ハン六は京都御所のお触れ書版画職人だった初代...(日経流通新聞2010年1月18日)」
という記事が出てきて、歴史を感じました。大津絵をあしらった一筆箋が売れたようです。
・彫刻刀は細くても刀なので気を付けて扱う。

◇分かったこと 気づき
・友達の上下左右、判子を押す際の上下や左右と、点から面を理解しようとしています。

❖基本学習
・今日やることの説明をしました。
・「今日は判子を作ります。これは誰が描いたとか、これでおしまいとか、そういう合図になります。」
・カードとして落款や篆刻のページを見ていきました。
・「たぶん一番かんたんな消しゴムはんこでヘビの年賀状!」という動画をみました。
・四角い消しゴムの角を少し削って丸みをだします。それを練消しでふき取り、カスまで取ります。
スタンプのインクを版にポタポタ押していきます。インクの付いた面に鉛筆で「の」の字を描きます。
そのまま紙にペタンとおします。そこに練消しの先を尖らせて別のインクをつけ、「の」の字に二つの目をいれます。
ヘビの出来上がり。9回押して豪華画面のできあがり!
・それから熊谷守一の『クロッキー集』「ノシ餅」と『ひとりたのしむ』「伸餅」(1949)を見ました。
・単純な色遣いで、でも温かく1949年作といったら、これは贅沢なお餅だったのではなかろうかと思いましたね。
・岐阜出身の画家だから四角いお餅が一般的なのでしょうが、お正月のお餅はどんな形をしていますか?と聞きました。「丸餅」ということでした。
・「ノシ餅」「伸餅」は荘子の「庖丁」を描く時の参考とします。
・色彩は篆刻をするので『日本の伝統色』の赤をみました。
印泥という朱肉を練ってみます。練るということは初めて知りました。
・それを使って本格的な印を押してみます。印泥は毛羽立っていますが何とも懐かしい味わいのある版がでました。
・赤は紅・紅色、朱色、茜色、緋色と絞って比べてみました。
・鉛筆でクロッキー、榊を描きました。
・時間は砂時計の3分計と携帯のタイマーを使いました。砂時計は合っているのか?大体合っていました!
・昨年は月桂樹を丁寧に見て描いたので、今年はさらに葉っぱを見る目が肥えてきました。
・葉っぱの裏返るところ、ガラスの花瓶のハイライトまで短い時間で見て描くことができましたね!
・1回目は3分、2回目は6分で描きました。時間がすぐにたちました。

・四角い人体を描いて、頭、体、上下、足など見る範囲を広げ、衣装を描いた絵を見せてくれました。視野が広がっているように思います。 
・カードは落款、篆刻を見て、実演動画を一緒に見ました。
・何やら難しい字を逆にして彫っていました。「なんだろねー」「工作」「え、そう?」終わって実際に版を押すと「工作」になっていましたね!
・ペタペタとインクと印泥も回してみました。ネットリとしています。
・腕相撲になりました。負けた方にはインクが当たるように机に備えられました。
・色は赤を見ていきました。やはり紅、朱色、茜色、緋色を見比べました。
・榊のクロッキーをしました。
・タイマーと砂時計を使って、同時に3分間クロッキーのスタート!
・すぐに3分で時計をひっくり返してもう3分。約5分で完成させました。
・瓶をみて、葉っぱの枝の流れも途切れずに、葉脈も描きこんで上手ですね!
・「の」の字のヘビも見ました。早速真似しました。消しゴムに黒いインクをつけて「の」の字を描いて目には赤のインクをつけました。

❖今日の課題
・課題の判子は、まずデザインから。
・持って行ったものを幾つかペタペタ押してみます。ハートや星、名前など。
・どちらを彫るのか、文字が逆さになる、ポイントは二つあります。
・文字を朱にするのか白にするのか、版がポジとネガのように違ってきます。
・下書きしたトレーシングペーパーを反対にして、消しゴムに巻きずれないようにして、上から転写しました。
・反対になったものが映し出され、それを彫刻刀で彫っていきます。
・シンメトリーだと向きは関係ないようですが、微妙に違うので裏返して転写しました。
・大きさは半紙に押すにはやや大きいですが良しとしました。

・消しゴム彫刻を始めました。
・『はんけしくん』を見て驚いています。確かに巨大な消しゴムですね!
・定規で線をつけてカッターで3センチ角に切っていきました。
・下絵をお願いしました。
・版目はポジネガどっちがいいか聞くと周りに四角い赤い囲みがある方ということで、文字の周りを彫ることにしました。
・それをトレぺで描いて消しゴムの版に写して削っていきました。
・三角刀を入れてその刃の向くままではなく上げるんだというと言葉通りして、すぐにできるようになりました。
・ここが木とは違うようです。
・すぐに上手になって版も深く彫らなくても段で版になるんだと分かって途中で試してみました。
・良いのが出来て、囲みが直線だと違和なので切出しで削りました。
・楽しいので2つ目を作りました。
・もう直に描いています。逆向きなのを忘れて、消しゴム鉛筆の下書きを、消しゴムで消しました。
・「消しゴムを消しゴムで消すの初めてだね」冗談のようですが、初めてでしたね!

❖today note
Maybe, they are growing with their words.
The word is whether wood or gum,
dialogue or conversation is important.