子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 話を聞く会 昔の遊びを聞いてつくってみよう!
◆内容 「いろはかるた」を作ろう、商店街で昔の遊びをインタビューしよう!(2,3年生)
◆道具 筆記用具(各自)、クロッキー帳(各自)、空き箱(とって置いたもの)、両面テープ(あるもの)、布テープ(細)(100円ショップ)、厚紙(100円ショップ)、アクリル絵の具(リキテックス(アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、プライマリーイエロー))、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)、ペインティングナイフ、色画用紙(あるもの)、半紙(100円ショップ)、スティックのり(あるもの)、水彩絵の具セット(各自)、水性マーカー(黒、細、中)、ハサミ(各自)、台本用普通紙(あるもの)、デジカメ(パナソニック)、DVD-R(あるもの太陽誘電)、電子辞書(シャープ)
◆科学 スポンジのローラーを回転させて虹を描く。色紙で3Dメガネの思わぬ発見。

◇参考図書・URL
・『北斎「浮世絵を読む」4』浅野秀剛 吉田伸之 編 朝日新聞社 1998年5月第1刷発行
・『いろはかるた』戸板康二 著 駸々堂 昭和53年12月3版 

◇備考
・箱つくりはそれだけで課題の授業になるので、簡単に空き箱を利用した。

◇分かったこと 気づき
・教室に入ったらまず手洗いをしてもらっていますが、水が冷たい季節です。
・ちょっと水が冷たいというつながりで話をした。
「昔はお湯がすぐ出るなんて、なかなかなかったです。
洗濯機も今みたいに全自動ではなくて、オシメなんかはタライで洗ってから洗濯機に入れてました。洗い終わっても脱水機はなく、一度手で絞ってからそれを広げてローラーを回しました。ペチャンコになった洗濯物が出てきます」とお話したが、ある程度知っていた。

❖基本学習
・カードは『北斎「浮世絵を読む 4」』の「富嶽三十六景 凱風快晴」をみる。
・『北斎漫画』は、以前に伝えていた九百万点を四千点に訂正。和数字とカンマの読み方を間違えたと侘びた。
・沢山の絵手本になる図を描いて富士山だけでも相当描いて、だから単純にして鮮やかな富士の絵が描けたんだと思います。
・色はかさねの色目、比金襖(ひごんあお)という色目を三原色で作って描いた。
・襖という字が難しく、虫眼鏡で見る。
・色名を見ても古くて参考の本にも曖昧な記述がされている。
「『源氏物語』に見える「緋金錦」即ち、緋色に金襴の類の錦の織物を指す借字」とある。
・その後の記述にも「ではないか」が続いて色名の古さを感じさせる。
・残った絵の具で、スポンジのローラーを試してみる。
・長方形のスポンジ数か所に色をおいて、虹やストライプ模様を作った。
・別の手作りカードなどに使うローラーを出して絵の具で試してみる。
・スタンプのインクと水彩絵の具では全然ちがったね。
・運筆、折紙の基本学習の流れで、かるたの箱を作る。
・丁度良い大きさの空き箱を用意する。なければ手頃な大きさに近づける。
・箱の大きさからカードのサイズを決めてもよかったか。
・今回は箱を半分に切って作りやすいように途中まで準備しておいた。
・中敷きの用紙、側面の厚紙、折り目、両面テープ、飾りの布テープなどを用意。
・箱の表面は、アクリル絵の具で塗って、気に入ったものにした。
・黄色に塗って、ピンクのリボンをかいた。
・もっときちっとリボンを描きたがったが絵の具が滑って描けないので乾かしてから二度塗り。
・リボンでもよいが、動物のピンクの輪ゴムをかけた。

・動画はDVD-Rにコピーした。初めてにしては使いやすかった。
・前に撮った二本をつなげて見てもらった。
・手振れさせずにカメラを固定、質問内容、音声のことなど、だんだん何をしているのか分かってきたようです。
・見てよりやることを理解してくれているのではないか。
・目的はあるが、緩やかなくくりで、ゆっくりと取り組みたい。

・輪ゴムは河馬とカンガルーの形をしています。興味が沸きました。
・黄色い折紙を四つ折りにして、ハサミをいれて切り紙をしました。
・折り紙を重ねました。
・重ねる色で、色の対比。紫を重ねようとしたが薄いので青にしました。そして黒を合わせました。
・比べると黄色と黒の方が目立つ。「これは注意だね、工事現場にあるね」「タイガース」。
・塩ビの折り紙をだす。黄色の切れ端が塩ビの折り紙にくっついたり、反発したりして静電気が不思議です。
・カードは「富嶽三十六景 凱風快晴」(赤富士)をみた。
・塩ビの折り紙の赤と青を目の形に切って、それをセロテープでつないで、3Dのメガネをつくった。
・それで「赤富士」を見てみる。「おお!赤富士が立体的になってるではないか!」
・メガネをこちらに向ける。「先生はもとから立体です!」。
・そのまま箱作りにはいる。 
・途中までできているので分解してもらって、外箱、中の箱、仕切りから下が見えて、そこにもみじのコピー。
・あとは長方形の外側の壁面を張り付けて完成。
・箱の表面はそのままにして、カンガルーの輪ゴムを掛けました。

❖今日の課題
・かるたの続きです。
・「ぬ ぬいぐるみはたいせつに」「へ へびどしだ」「か かきの木をそだてる」「お おつきさまとかめ」の四枚をつくる。
・ぬいぐるみの茶色は三原色で作りました。綺麗な茶色になりました。
・ヘビは巳年の巳形をして、色は黄緑色。柿は見ないでも上手に描けました。
・「おつきさまとかめ」は『いやいやいろはかるた』の「おつきさまとすっぽん」からもらって構図は真似ました。
・ネットで調べて甲羅がメロンパンのかめにしました。

・かるたつくりに入りました。
・分担しているので、他の生徒さんのものも参考にして、まだ作っていない字を探しました。
・線を引いてノートを増やしました。
・「か かえるのつらに水」「な なんかのゆめ」にしました。
・「なんかのゆめ(南柯之夢)」は諺で、
「[李公佐「南柯太守伝」による。唐の淳于棼(じゅんうふん)が酔って古い槐(かい)の南柯の下に眠り、大槐安国(だいかいあんこく)に迎えられて南柯郡の太守に封ぜられ20年の栄華を夢見た、という故事から]夢。また、はかないことのたとえ。槐夢。槐安の夢。」と電子辞書にありました。
・絵柄には困りませんでした。
・夢でアイスクリームをなめていました。目が覚めるとアイスが消えていました。
・二つのシーンを描くのにカードの面を縦に割って線を引きました。素早いです!
・かえるは「かえる イラスト」で検索して、なかなかいいのが出てきたので、まねをしました。
・『いやいやいろはかるた』にも「かいるのつらに みず」があって、かえると水の表現をみて、分かりやすい絵でした。
・時間になりましたので、一回かるた取りをして遊び、おしまいにしました。

❖today note
We saw 'Fine Wind, Clear Morning' of Hokusai to use 3D glass.
It was nice view!

❖reference
・以前読んだ和算の本(『和算で数に強くなる』高橋誠)には、日本には「点」がなかったとありました。
さて「線」はあったのですが、絵の線と数の線とはどうなのかしらん。