子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 「ギリシャ神話の中の花、星座、イソップ寓話のなかの動物 水の流れ、火の流れ」
◆内容 アクリル絵の具で描こう!(2,3年生)
◆道具 筆記用具、スケッチブック、クロッキー帳、水彩絵の具(持参)、黒の折り紙(100円ショップ)、ポスカ銀色(100円ショップ)、
月桂樹(いただきもの)、張りカンヴァス(F4号)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト、マースブラック、アクラレッド、アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、カドミウムレッドミディアムヒュー、イエローミディアムアゾ、
プライマリーイエロー、カドミウムイエローディープヒュー、コバルトブルー、コバルトブルーヒュー、ライトグリーン/パーマネント、フタロシアニンググリーン))、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)、ペインティングナイフ
◆科学 絵の具を削って線を描く 物と色名を覚える順番など

◇参考図書
・『バーン=ジョーンズ展』カタログ 河村錠一郎 監修 東京新聞 2012年
・『ブドウの絵本』たかはしくにあき へん さわだとしき え 農文協 2002年3月
・『名まえしらべ 木の名』梶原洋一 著 保育社 平成14年6月
・『テレビでかんたんに「プラネタリウム」が楽しめる星座入門』制作・発行 株式会社アストロアーツ 2005年1月発行  

◇備考
・「バーン=ジョーンズ展」の「おやこ鑑賞ガイド」というリーフレットを活用した。

◇分かったこと 気づき
・色彩の学習で気に入った色が出来た場合にその色を使いたくなるのは自然なことで、色彩だけを切り取って学習するならば、その使い道も考慮すること。
・年齢的には、描いているもの描きたいものから、色名や色のつくり方などに発展させていくのが良いだろうが、
その色名とあるものの色との往復運動として捉えてもらいたい。
・色混ぜや色水つくりはたのしく、別の授業になる。
ピグマリオンのお話をピノキオのお話に例えてはいけないか?

❖基本学習
・カードは『バーン=ジョーンズ展』(英国19世紀に咲いた華)の図録をカードとして活用した。
・手引きには「おやこ鑑賞ガイド バーン=ジョーンズ展 冒険手帳」(リーフレット)をつかった。
・神話をテーマにした作品で、計画中の展覧会に共通性があって参考になる。
・勉強してきたギリシャ神話の神々やお話の一部が描かれているので分かりやすい。
リーフレットの絵のは対話方式で五つのテーマに沿って話を進めていく。 
・1「ペレウスの饗宴」1872-1881年、2「運命の車輪」1871-1885年、3ピグマリオンシリーズ、
4「果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス-連作「ペルセウス」1882年頃」、5「眠り姫-連作「いばら姫」1872-1874年頃」
・4のアンドロメダ姫やペルセウスは以前に星を描いてお話を読んできたので4の絵を見ていく。
・5の絵の中にも薔薇の花があって「薔薇物語」のなかの花や、いばら姫のたとえ話がわかりやすいのでみていく。
ペルセウスのブーツを説明するために1を見る。すると1の解説をしないといけない。するとちょっと厳しいお話が待っている。
・色調は重厚なかんじで、立像がある。スケッチや習作は丁寧でなめらか。
ギリシャ神話をところどころ読んできていたし、ボッティチェリの「春」を見ているので小学生でもわかると思う。
・「ボォッティチェリでも見てきたフローラはバーンジョーンズさんが描くとこうなる。」 
・「三美神・習作-和のウェヌス」1895年と「フローラ」1868-1884年を見る。
・色彩は「フローラ」の赤に近い色をヨーロッパの伝統色から探す。
・チェリー・ピンクとカーマイン。コンパスで半円を描いて色を作って塗っていく。
・きれいな色ができて名残惜しそうである。
・残りの絵の具をクロッキー帳にフローラを写してドレスの部分に使ってみる。
・急いだので、不満がのこったようだ。またいつかきれいな赤を混ぜて、探し当てた色チェリー・ピンクとカーマインで絵を描きましょう!
・筆運びの延長だが、今回はポスカで星座をかいた。
・天井には星座群。星を星型で作ろうとして五角形の作図法を見たが、難しい。

・カード学習の前に、前の時間の続きの遊びをしている。
・カードや、バーコードや、カードケースをメモ帳で作って、テープで補強したり、読み取り機をつくったりしている。
・一筆箋をみてお手紙を書く練習や封筒をつくったりした。
・カード学習は同じく「おやこ鑑賞ガイド」を使った。
リーフレットの美術館の妖精の対話を読んでいく。
リーフレットの3のピグマリオンのお話が気に入ったようだ。
・3彫刻に恋した彫刻家「①ピグマリオンと彫像-恋心」「②ピグマリオンと彫像-心抑えて」「③ピグマリオンと彫像-女神のはからい」「④ピグマリオンと彫像-成就」
・フローラの色はヨーロッパの伝統色によるとチェリー・ピンクとクリムソン・レーキに近く感じました。
・前回のいて座をポスカで練習した。ドットは別の形に結ばれた。

❖今日の課題
・次回の課題の薔薇の絵を見ていった。
・図録からバラの絵を見ていった。
ボッティチェリの「春」をみて、クロリスがフローラに変るところのフローラの抱えたバラを描きたいので検索した。
・図録の中の「薔薇物語」をみて、検索もしたら綺麗なバラの画像が出てきて、できたら本物をみて描いてもらいたい。
・「ペレウスの饗宴」のアポロンが被っている月桂樹の絵を見せながら今日の課題を始めようとしたが乗り気でない。
・無理をせずに、来週描く薔薇の下絵を塗ることにした。
・フローラでは白か生成りかのドレスの上にバラ。これは難しそうで、一回で描けるかどうかもわからない
・ネットの画像から引用したバラを描くというので、背景色を緑にした。
・しかしバラの画像はよく見ると天地の向きが90度回転している。
・「教室で絵を描く時に大切にしていることに 天地があって 空と地面があって そこに花が咲いている という順番は変えないようにしているんだ」
・黄緑色(ライトグリーン/パーマネント)をペインティングナイフで塗っていって下地を作る。 
・今回はあまり手をくわえずにおしまいにする。

・先週の赤の下地に月桂樹を描いてもらう。
・十本近く頂いたので、二者択一で枝振りを見て選んでもらった。
・最後に良い枝振りの元気な月桂樹が残ってそれを描くことにした。
・縦長にして中央に枝を真直ぐ描いて、頂天から葉っぱを見ながら描きはじめる。
・描きながら『名まえしらべ 木の名』を見て、互生の葉の付き方と確認する。 
・そのまま良く見て、みえる順に描いていった。一番上の葉、二番目、奥の葉、重なっている葉。
・途中で虫食いの葉を見つけたので、それをどう描いていいかわからない。
・筆の持ち手の先っぽで削って表現すると気に入って、葉脈を削って描いていく。
・葉脈の向きが違うと修正している。
・良い感じになってきた。色の薄いところは二度塗りしてあつみを持たせた。
・最後にサインを入れて出来上がり!赤い夕焼けの空に立つ月桂樹のようです。 

❖today note
Next stage of Burne-Jones will be in Koriyama.
His human touch and works still be living!