子ども美術教室☆here☆

子ども/大人美術教室☆here☆主宰 since1998

平面絵画

授業_内容 「ギリシャ神話の中の花、星座、イソップ寓話のなかの動物 水の流れ、火の流れ」
◆内容 アクリル絵の具で花を描こう!(2,3年生)
◆道具 筆記用具、花(百合(カサブランカ)、オレンジのケイトウ、キク科の黄色い花、造花(オレンジのバラ、ピンクのハイビスカス)、吾亦紅、スプレーカーネーション)、花瓶(ガラス)、花切り鋏、ペンチ、クロッキー帳、背景色を決めるための色画用紙(あるもの)、張りカンヴァス(F4号)、アクリル絵の具(リキテックスチタニウムホワイト、マースブラック、アクラレッド、アリザリンクリムソンヒュー/パーマネント、カドミウムレッドミディアムヒュー、イエローミディアムアゾ、プライマリーイエロー、カドミウムイエローディープヒュー、コバルトブルー、コバルトブルーヒュー、ライトグリーン/パーマネント、フタロシアニンググリーン))、丸筆、平筆(100円ショップ、アクリル専用ブラシ)、ペインティングナイフ
◆科学 言い換え、デフォルメ

◇参考図書
・『THE TALE OF MR. JEREMY FISHER』BEATRIX POTTER
・『VAN GOGH ゴッホ はじめてであう絵画の本10』アーネスト・ラボフ 作 みつじまちこ 訳 あすなろ書房 1996年6月
・『小さな画面に無限の世界 熊谷守一展』池田良平 監修 神戸新聞社 発行 2011年
・『日本の伝統色 色の小辞典』日本色彩研究所 編 福田邦夫 著 読売新聞社 1996年5月第12刷
・『色彩資料 №2 明度と色相の標準 №4 色立体』日本色彩社
・『ギリシャ神話』遠藤寛子 作 若菜等+Ki 絵 講談社 2005年12月第18刷発行
・『イソップのおはなし』小出正吾 ぶん 三好碩也 え のら書店 2010年11月初版発行

◇備考
・朝に河で紫のフジバカマのような花を摘み、公園で黄色い雑草の花を摘み、画材のたしにする。
・紫の花は立ち姿がよく、黄色の茎の太いごつごつした花は芽キャベツのような感じだった。
・花屋さんでそれらに見合った花を見る。吾亦紅とピンクと薄紅のスプレーカーネーションを購入。
・各自用意してくれて、アレンジするよりもそれぞれを描いた方が良いということになった。

◇分かったこと 気づき
・「例え」は絵の具のクリーミー感とペインティングナイフに現れ、バターとバターナイフとなった。
・基本授業の流れや、モチーフのなかにもやる気のヒントがあるように思う。

❖基本学習
・カードはビアトリクス・ポターの『ジェレミーどん』を一緒にみていく。
・前回は『王さまをほしがったカエル』のカエルの参考にしたが、今回は秋の虫たちを身近に感じてもらうため。
・この絵本はリアルさと省略の感じが子どもにも丁度良いような気がする。本の大きさも子どもの手を考慮に入れたものだそうだ。
・色彩では色相環を先週につづいてみていった。
・以前に見ていった『日本の伝統色』を見せて覚えているかどうかをたずねる。
・「赤は色相環の23から5くらいの赤紫からオレンジの部分の色名を覚えていっているのです」と説明する。 
・運筆せずに24日は旧暦の七夕ということで「夏の大三角形(ベガ、アルタイル、デネブ)」をもう一度確認した。
・星座を描いていく準備で『ギリシャ神話』から「はくちょうに愛されたレダ」を読んだ。
・イソップからは「町のネズミといなかのネズミ」を読む。

・カードは『VAN GOGH ゴッホ』や図録『熊谷守一展』を見てもらう。
・色と油の盛り上がり感が初めて見る子どもには受け入れられないのか。見慣れていないせいか。
・絵本では郵便夫ルーランさんの息子「カミーユルーランの肖像」が大きく扱われていた。
・普段接しているアニメなどとの肌の違い、絵の見方や絵を見るときの焦点の合わせ方などの違いがあるのかも知れない。
・アニメの「プリキュア」などとのちがいを分かりやすく説明したいものだ。
・別のものではあるが、美の基準を緩めてもらうように努力する。
・言葉を増やしたり言い換えてもらったり、人の体の髪を伸ばしたり手足を伸ばしたり着替えさせたりなど。
・三人で腕相撲、応援しているうちに、だれがだれの手か分からなくなってくるらしい。
・『日本の伝統色』の赤を読んで紅や朱色、緋色、東雲色などは覚えようと絞っていく。
・来週か描くもののために『イソップ』を読む。

❖今日の課題
・白い百合を持参、それにあう背景色を色画用紙を使って決め、カンヴァスにアクリル絵の具で塗っていく。
・水浅葱、ホライズンブルーのような色合い。
・背景がかわいてからガラスの花瓶にさした百合を描きはじめた。
・四号カンヴァスを横にして、鉛筆で下描きをしてから色を塗っていく。
・花と葉と茎をよく見て描いて、白い花びら、緑の葉、緑の色具合、葉の筋の流れ、花びらの質感など。
・2度塗りしてよりはっきりとさせ、うすく下地も透けて透明感もでて、よい感じである!
・大きな白い百合の花の絵が完成した。

(下地)
・花瓶にケイトウと黄色い花、オレンジ、ピンクの花をバランスよくさしていく。
・絵の具の扱い方、普段の水彩絵の具とのちがいを伝えるが、水彩絵の具自体もあまり知らない年齢である。
・絵の具が早くかわくこと、下地を塗って上に色をのせていくこと。
・「とにかく細かくみすぎないように、じーっと見ていくと本当に細かくみえるから、大きく見て描いてみよう」。
・下地を塗ってもらった。プライマリーイエロー、カドミウム・イエローでペタペタとバターぬりに例えていた。
・黄色い下地画面が出来た。 

・自分で描いていく。茎から描いていく。色をつくってケイトウもオレンジの色を作る。
・花によって茎や葉に色の違いや葉の形の違いがあって、黄緑と緑をつかって区別した。
・黄色い花に困って、黒で輪郭線をいれた。
・葉っぱの枚数を増やし、ケイトウの密集感を他の色で出していった。
・黄色い花の黒い輪郭線がやや混じってしまったが花の数を増やしていった。
・サインをしっかりと細い筆でいれて、出来上がりました。

・生花に造花を混ぜたので、「生きた花と死んだ花」と表現したら繰り返しているので、
「いやいや お水を吸う花と吸わない花、うーん真ん中に針金が入っていたね...」などとつなげていく。
・造花の世界も広そうだ。寒冷地などでは生花の代わりにさまざまな用途があると心得る。
・お花をみて完成と言っている。葉っぱも描きましょうね、と促す。なるほど葉っぱがあるのか。
・サインをいれて、こちらも完成しましたね!

・待ち時間の間にクロッキー帳で絵とお話のリレー。
プリキュアの続き、女の子がいるでしょ、髪を伸ばしてあげるでしょ、足も長くするでしょ、
さっきのバラがあるでしょ、とげがあるでしょ、さわらないでと言ってるかもね、のどが渇くでしょ、
雨がふるでしょ、ザーザーふるでしょ、雨描く!、雨が降らないと如雨露にお水を入れてあげるでしょ、
すると美味しい美味しいと言ってるかもね、太陽は強い日差し、夜には優しいお月様が出てきておしまいとなる。

❖today note
Gogh said 'I wish to paint moving color forever'.
「ぼくが、絵にかきたいのは、永遠に心にうったえかける色です」